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第三章 エスパーダ、発進!
10.発進、エスパーダ
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エスパーダの格納庫にやってきたソラ達。
そこには変わらず2体の巨大ロボット――エスパーダが存在していた。
(本当にこれに乗るんだ)
いざとなると緊張する。
唾をゴクリと飲み込むソラを横目に、トモ・エが説明を始める。
「まず、基本的なことを説明します。エスパーダを船から出すときは、ワープ航法を中断します。停船まではしませんが、地球の人工衛星程度のスピードでしか飛べません。なぜだか分かりますか?」
そう言われても分かるわけがない。
「船においてかれちゃうから?」
答えたのは舞子だ。
「残念ながら違います。相対速度を合わせれば船に置いて行かれることはありません。
簡単に説明すると、ワープ航法中は船の周りにバリアーみたいなものを張っていると考えてください。ワープ航法中にこのバリアーから外に出れば、あらゆる物質は無になります。破壊されるのではなく、存在そのものが消えてなくなってしまうのです」
それはどうしてなのかと聞こうと思ってやめた。どうせまた、物理の基礎から学びましょうとか言われるのがオチだと思ったのだ。
トモ・エの説明は続く。
「そして、エスパーダにはこのバリアーを展開する機能がありません」
「ということは、エスパーダだけじゃワープ航法はできないわけ?」
舞子の問いにトモ・エが答える。
「その通りです。
そしてもう1つ、エスパーダに備え付けられている重力制御装置はこの船の物にに比べると簡易的なものです」
「つまり?」
「一気に加速すると2人の体にもそれなりのG、つまり押しつぶされるような力がかかるのです。
もちろんある程度は緩和されますので死ぬことはありませんが、なれるまではそれなりに苦しいと思いますので覚悟してください。最初はゆっくりと操縦することをおすすめします」
『了解』
ソラと舞子は頷いた。
「そして、船への帰還ですが、基本的にはコンピュータが全ておこなってくれます。これを手動で行うのは相当難しいのです」
「そうなの?」
「動いている車に飛び乗ることを考えればわかると思います。本船は人工衛星程度のスピードで動いているのですよ。相対速度を合わせるだけでも難しく、まして手動で格納庫へ突入するなど、熟練の腕を持ってしても簡単ではありません」
イマイチ実感がわかないが、確かに、動いているものに乗り込むのは難しいという理屈は理解できる。
「それ以外の操作方法はバトル・エスパーダのゲームと全く同じです。そこは安心してください」
と、そこまで言ってトモ・エは言葉を区切った。
「ただし、ゲームとは大きな違いがあります」
「というと?」
怖い顔でいうトモ・エに、舞子が尋ねた。
「操作を間違って、何かに激突すれば実際に命の危険があるということです。それは自覚してください」
その言葉にソラは緊張する。
たしかにそうだ。ここから先はゲームじゃないのだ。
自分は確かにバトル・エスパーダの全国大会で優勝したが、ゲーム中で撃墜されたことだって何度もある。
(本物のエスパーダに乗って撃墜されたら、死ぬんだ)
今まであえて考えないようにしていたのかもしれない。
いや、別に敵がいるわけでもないし、戦うわけでもないのだが。
「とはいえ、今回は障害物など何もないほぼ真空の空間に出ていただきます。船に激突する意外の危険はほとんどないでしょう」
ソラはホッと息を吐く。
「初日ですので、2人同時に出るのは避けましょう。今日はソラさんに30分、そのあと舞子さんに30分出ていただきます」
「えー、なんでソラが先なのよ」
「特に大きな理由はありませんが、やっぱり、こういうことは男の子が先にやるべきかなと」
その言葉に、舞子は不満そうな顔を見せたが、それ以上は何も言わなかった。
「では、ソラさん、むこうで宇宙服に着替えてください」
格納庫の奥の小部屋を指し示された。
---------------
宇宙服はイスラ星人の普段着に比べると、なんだか重くて動きにくかった。もちろん、フルヘンスのヘルメットもついている。
「ねえ、ちょっと動きにくいんだけど」
「それでも、地球製の宇宙服よりはずっと動きやすいはずですよ」
そう言われては何も言えない。
ソラはそのあと、トモ・エに促されるままエスパーダに乗り込んだ。
エスパーダのコックピットは機体の胸の部分にある。中に入ってみると、ペダルやコントローラーの位置など、確かにバトル・エスパーダのままだ。
ソラがコックピットに座ったのを確認すると、トモ・エと舞子は格納庫から出て行った。
その時気がつく、ゲームでは見たことない黄色いボタンがあった。
『先ほど言った帰還のための自動操縦はその黄色いボタンです。わかりますか?』
トモ・エの声が響く。
「うん、わかるよ」
『それではワープ航法を中断します』
そういわれても、ソラには実感としては何も感じない。
『もうエスパーダは操縦できますが、まだ動かさないでくださいね。へたに動くと格納庫を破壊してしまいますから』
「了解」
『それではこれより、エスパーダNo.1発進シークエンスに入ります。前方の扉が開いたら、私が5カウントしますので、そのあとまっすぐ進んでください』
その言葉とともに、格納庫前方がひらく。その先には映像ではない、本物の宇宙空間が広がっていた。
舞子の声が聞こえる。
『じゃあ、ソラ、頑張ってらっしゃい』
「うん」
ソラは頷く。
緊張でそれ以上は受け答えできなかった。
トモ・エの声がコックピットに流れる。
『ではいきます。5、4、3、2、1、0』
ソラは前方を見定め、そして足元のペダルを一気に踏み込んだ。
『あ、ソラさん、そんなに強く踏み込んだらっ』
トモ・エの慌てた声が聞こえる。
だが、ソラはそれどころではなかった。
一気に格納庫の中をエスパーダが突き進む。
ソラの全身に強烈なGがかかり、押し潰れそうになる。
「ぐ、ぐぐっ!」
慌てて、ペダルを離すが、その時にはソラは宇宙空間にいた。
バトル・エスパーダのゲームがそうだったように、実際のエスパーダの中でも前後左右上下360度、モニターされている。
「なんにもない……」
宇宙空間といえば、もっと星が輝いているものだと思っていた。
確かに星の煌きは見えるが、それは全体的に見ればほんのすこしの小さな光で。
残りはただただ漆黒の暗闇だった。
(これが、宇宙。僕は今宇宙空間にいるんだ……)
変な話だが、ソラはこの時、ようやく地球を離れて遠く宇宙に来たことを実感していたのかもしれない。
そこには変わらず2体の巨大ロボット――エスパーダが存在していた。
(本当にこれに乗るんだ)
いざとなると緊張する。
唾をゴクリと飲み込むソラを横目に、トモ・エが説明を始める。
「まず、基本的なことを説明します。エスパーダを船から出すときは、ワープ航法を中断します。停船まではしませんが、地球の人工衛星程度のスピードでしか飛べません。なぜだか分かりますか?」
そう言われても分かるわけがない。
「船においてかれちゃうから?」
答えたのは舞子だ。
「残念ながら違います。相対速度を合わせれば船に置いて行かれることはありません。
簡単に説明すると、ワープ航法中は船の周りにバリアーみたいなものを張っていると考えてください。ワープ航法中にこのバリアーから外に出れば、あらゆる物質は無になります。破壊されるのではなく、存在そのものが消えてなくなってしまうのです」
それはどうしてなのかと聞こうと思ってやめた。どうせまた、物理の基礎から学びましょうとか言われるのがオチだと思ったのだ。
トモ・エの説明は続く。
「そして、エスパーダにはこのバリアーを展開する機能がありません」
「ということは、エスパーダだけじゃワープ航法はできないわけ?」
舞子の問いにトモ・エが答える。
「その通りです。
そしてもう1つ、エスパーダに備え付けられている重力制御装置はこの船の物にに比べると簡易的なものです」
「つまり?」
「一気に加速すると2人の体にもそれなりのG、つまり押しつぶされるような力がかかるのです。
もちろんある程度は緩和されますので死ぬことはありませんが、なれるまではそれなりに苦しいと思いますので覚悟してください。最初はゆっくりと操縦することをおすすめします」
『了解』
ソラと舞子は頷いた。
「そして、船への帰還ですが、基本的にはコンピュータが全ておこなってくれます。これを手動で行うのは相当難しいのです」
「そうなの?」
「動いている車に飛び乗ることを考えればわかると思います。本船は人工衛星程度のスピードで動いているのですよ。相対速度を合わせるだけでも難しく、まして手動で格納庫へ突入するなど、熟練の腕を持ってしても簡単ではありません」
イマイチ実感がわかないが、確かに、動いているものに乗り込むのは難しいという理屈は理解できる。
「それ以外の操作方法はバトル・エスパーダのゲームと全く同じです。そこは安心してください」
と、そこまで言ってトモ・エは言葉を区切った。
「ただし、ゲームとは大きな違いがあります」
「というと?」
怖い顔でいうトモ・エに、舞子が尋ねた。
「操作を間違って、何かに激突すれば実際に命の危険があるということです。それは自覚してください」
その言葉にソラは緊張する。
たしかにそうだ。ここから先はゲームじゃないのだ。
自分は確かにバトル・エスパーダの全国大会で優勝したが、ゲーム中で撃墜されたことだって何度もある。
(本物のエスパーダに乗って撃墜されたら、死ぬんだ)
今まであえて考えないようにしていたのかもしれない。
いや、別に敵がいるわけでもないし、戦うわけでもないのだが。
「とはいえ、今回は障害物など何もないほぼ真空の空間に出ていただきます。船に激突する意外の危険はほとんどないでしょう」
ソラはホッと息を吐く。
「初日ですので、2人同時に出るのは避けましょう。今日はソラさんに30分、そのあと舞子さんに30分出ていただきます」
「えー、なんでソラが先なのよ」
「特に大きな理由はありませんが、やっぱり、こういうことは男の子が先にやるべきかなと」
その言葉に、舞子は不満そうな顔を見せたが、それ以上は何も言わなかった。
「では、ソラさん、むこうで宇宙服に着替えてください」
格納庫の奥の小部屋を指し示された。
---------------
宇宙服はイスラ星人の普段着に比べると、なんだか重くて動きにくかった。もちろん、フルヘンスのヘルメットもついている。
「ねえ、ちょっと動きにくいんだけど」
「それでも、地球製の宇宙服よりはずっと動きやすいはずですよ」
そう言われては何も言えない。
ソラはそのあと、トモ・エに促されるままエスパーダに乗り込んだ。
エスパーダのコックピットは機体の胸の部分にある。中に入ってみると、ペダルやコントローラーの位置など、確かにバトル・エスパーダのままだ。
ソラがコックピットに座ったのを確認すると、トモ・エと舞子は格納庫から出て行った。
その時気がつく、ゲームでは見たことない黄色いボタンがあった。
『先ほど言った帰還のための自動操縦はその黄色いボタンです。わかりますか?』
トモ・エの声が響く。
「うん、わかるよ」
『それではワープ航法を中断します』
そういわれても、ソラには実感としては何も感じない。
『もうエスパーダは操縦できますが、まだ動かさないでくださいね。へたに動くと格納庫を破壊してしまいますから』
「了解」
『それではこれより、エスパーダNo.1発進シークエンスに入ります。前方の扉が開いたら、私が5カウントしますので、そのあとまっすぐ進んでください』
その言葉とともに、格納庫前方がひらく。その先には映像ではない、本物の宇宙空間が広がっていた。
舞子の声が聞こえる。
『じゃあ、ソラ、頑張ってらっしゃい』
「うん」
ソラは頷く。
緊張でそれ以上は受け答えできなかった。
トモ・エの声がコックピットに流れる。
『ではいきます。5、4、3、2、1、0』
ソラは前方を見定め、そして足元のペダルを一気に踏み込んだ。
『あ、ソラさん、そんなに強く踏み込んだらっ』
トモ・エの慌てた声が聞こえる。
だが、ソラはそれどころではなかった。
一気に格納庫の中をエスパーダが突き進む。
ソラの全身に強烈なGがかかり、押し潰れそうになる。
「ぐ、ぐぐっ!」
慌てて、ペダルを離すが、その時にはソラは宇宙空間にいた。
バトル・エスパーダのゲームがそうだったように、実際のエスパーダの中でも前後左右上下360度、モニターされている。
「なんにもない……」
宇宙空間といえば、もっと星が輝いているものだと思っていた。
確かに星の煌きは見えるが、それは全体的に見ればほんのすこしの小さな光で。
残りはただただ漆黒の暗闇だった。
(これが、宇宙。僕は今宇宙空間にいるんだ……)
変な話だが、ソラはこの時、ようやく地球を離れて遠く宇宙に来たことを実感していたのかもしれない。
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