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3:使用人とお兄様
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はい皆様こんにちは。コーラルです。
突然ですが、赤ちゃんについて説明したいと思います。
いやそんな赤ちゃんレビューとかいらないとか言わないでいただきたい。
皆様にとってはまーたこんな説明かとか。メタいとか。
そもそもこれ心の中で私が呟いていることなので。えぇ。
皆様とか誰やねんって思っても突っ込まないでください。イマジナリーフレンドとか思われるととても悲しくなります。
そんな前置きという言い訳はすっ飛ばしましょう。
赤ちゃんって大変なんですよ。
自分のことは自分でできないし、全て他人にやってもらうわけで。
出来ないことに対してストレスになるし、それによって他人にストレスを分け与えるようなものですよ。主に泣き声とか。泣かないと他人は私の感情がわからないままなので、泣いて伝えるしか方法がありません。
甥がギャンなきする子でした。昼夜問わず。
疲れ果てた義妹が助けを求めてきて、2ヶ月ほどおバカな弟の家に泊まったことがあります。
昼間は仕事して、仕事が終わったら弟の家に行って義妹と子供の世話を交代して義妹を寝かせました。あの時期は私も義妹も顔が死んでいたと思います。2人体制でもしんどいのです。1人で頑張ってるお母さんは本当に尊敬すると思いました。
途中で切れて弟にも手伝わせました。私も働いているので弟がとやかくいう権利はありません。
だから、赤ちゃんがギャン泣きするのも、泣いている赤ちゃんに対して不快に思う人の心もわかるつもりです。
赤ちゃんの発する鳴き声って人間にとっては警告音みたいなものですしね。
私はどうか。
ギャン☆泣き☆するぜ!
まあ変な記号が入りましたが、そもそも泣くというのは伝えるツールなわけです。
前世の記憶があっても、汚い話、便をそのままにされていいわけないですよね。
お腹も空きますよね。たとえ他の人が空いてないときでも空くときは空くわけです。
おとなしくして、自分のストレスが解消されるのか。
それは断じて否である。
「いかがしましたか、お嬢様」
無表情でいつも壁際に控えている侍女のアンナが私をだっこする。
おれおれ、臭うじゃろう。おしりがよぉ。
あとかゆいんです。
「おしめ変えましょうか」
手早く嫌な顔ひとつせずにぱぱっと終わらせる。
まじで有能な侍女である。
13歳とは本当に思えないよ。
「なにかあった!?」
慌てて入ってきたのはお兄様。
私の泣き声を聞きつけてやってきてくれた模様。
外で剣の稽古をしていたのだろう。
汗をかいているお兄様の後ろから剣の稽古をつけていた庭師のサムがほほと笑いながらやってくる。
「今日もお嬢様はお元気ですなあ」
「おふたりとも、汗臭いですよ。お嬢様の世話は私がいたしますので、汗を流してきてください」
無表情に追い出していくアンナ。
というか坊っちゃんであるお兄様にまで容赦ないのね貴女。
そうして追い出した後、排泄のお世話をしてもらう。
終わったらミルクを貰って、背中をポンポンと撫でられながら眠りにつく。
私の世話はアンナとお兄様、そしてサムと時々料理長のダンテがやってくれる。
夜中になって。
「お嬢様、はあ。抱っこしてると今日の疲れが癒される」
こっそりと侍女長のマサがやってきて私を抱っこしてくれるくらいか。
こくりこくりとソファで寝ているアンナの毛布をかけ直して、マサは部屋を出ていく。
使用人4人とお兄様。
それが私の知る世界の全て。
貴族としては使用人が少ないな、とか。
お母様もお父様も見てなくない? とか。
そんなことは今関係なくて。
眠いので寝ます。おやすみなさい~。
突然ですが、赤ちゃんについて説明したいと思います。
いやそんな赤ちゃんレビューとかいらないとか言わないでいただきたい。
皆様にとってはまーたこんな説明かとか。メタいとか。
そもそもこれ心の中で私が呟いていることなので。えぇ。
皆様とか誰やねんって思っても突っ込まないでください。イマジナリーフレンドとか思われるととても悲しくなります。
そんな前置きという言い訳はすっ飛ばしましょう。
赤ちゃんって大変なんですよ。
自分のことは自分でできないし、全て他人にやってもらうわけで。
出来ないことに対してストレスになるし、それによって他人にストレスを分け与えるようなものですよ。主に泣き声とか。泣かないと他人は私の感情がわからないままなので、泣いて伝えるしか方法がありません。
甥がギャンなきする子でした。昼夜問わず。
疲れ果てた義妹が助けを求めてきて、2ヶ月ほどおバカな弟の家に泊まったことがあります。
昼間は仕事して、仕事が終わったら弟の家に行って義妹と子供の世話を交代して義妹を寝かせました。あの時期は私も義妹も顔が死んでいたと思います。2人体制でもしんどいのです。1人で頑張ってるお母さんは本当に尊敬すると思いました。
途中で切れて弟にも手伝わせました。私も働いているので弟がとやかくいう権利はありません。
だから、赤ちゃんがギャン泣きするのも、泣いている赤ちゃんに対して不快に思う人の心もわかるつもりです。
赤ちゃんの発する鳴き声って人間にとっては警告音みたいなものですしね。
私はどうか。
ギャン☆泣き☆するぜ!
まあ変な記号が入りましたが、そもそも泣くというのは伝えるツールなわけです。
前世の記憶があっても、汚い話、便をそのままにされていいわけないですよね。
お腹も空きますよね。たとえ他の人が空いてないときでも空くときは空くわけです。
おとなしくして、自分のストレスが解消されるのか。
それは断じて否である。
「いかがしましたか、お嬢様」
無表情でいつも壁際に控えている侍女のアンナが私をだっこする。
おれおれ、臭うじゃろう。おしりがよぉ。
あとかゆいんです。
「おしめ変えましょうか」
手早く嫌な顔ひとつせずにぱぱっと終わらせる。
まじで有能な侍女である。
13歳とは本当に思えないよ。
「なにかあった!?」
慌てて入ってきたのはお兄様。
私の泣き声を聞きつけてやってきてくれた模様。
外で剣の稽古をしていたのだろう。
汗をかいているお兄様の後ろから剣の稽古をつけていた庭師のサムがほほと笑いながらやってくる。
「今日もお嬢様はお元気ですなあ」
「おふたりとも、汗臭いですよ。お嬢様の世話は私がいたしますので、汗を流してきてください」
無表情に追い出していくアンナ。
というか坊っちゃんであるお兄様にまで容赦ないのね貴女。
そうして追い出した後、排泄のお世話をしてもらう。
終わったらミルクを貰って、背中をポンポンと撫でられながら眠りにつく。
私の世話はアンナとお兄様、そしてサムと時々料理長のダンテがやってくれる。
夜中になって。
「お嬢様、はあ。抱っこしてると今日の疲れが癒される」
こっそりと侍女長のマサがやってきて私を抱っこしてくれるくらいか。
こくりこくりとソファで寝ているアンナの毛布をかけ直して、マサは部屋を出ていく。
使用人4人とお兄様。
それが私の知る世界の全て。
貴族としては使用人が少ないな、とか。
お母様もお父様も見てなくない? とか。
そんなことは今関係なくて。
眠いので寝ます。おやすみなさい~。
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