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第三章 凍てつく大地
第6話 氷の国
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「「ふん!」」
ガチ
「な!?」
月龍君は片手で遠藤の攻撃を防いだ
「な、なんだと」
「えーい!」
月龍君は遠藤の刀を投げ捨て、そして
「緋色の拳!」
ダーーーーン!!!!!
遠藤を遠くに吹き飛ばした
「ぐはっ!」
「え?え?強すぎない?」
「あ、アイツそうか!身体が小さいから妖気を体全体にまわしやすいから···だから技の威力、そして防御力も高いんだ!」
「「「「え?」」」」
「う、嘘でしょ?あの先輩が押されてる?」
「ど、どういうこと?ねぇ!」
「わ、分からない」
「···成る程、あの小さな体は妖気を貯めやすい···だから防御や攻撃も優れているってことね、そしてまず緋色月の使い手の時点であの子は化物決定よ」
「ぐっ!なかなか···うぐっ!」
「何?もう終わり?」
「舐めるな、鬼撃!」
「雷獣拳!」
ドーーーン!!!
「パワーは互角か!」
「そうだね!」
俺は月龍と距離をとった
「(こいつは、素手の方が面白いな)よし!」
「?何?」
「今から素手でやろう!そっちの方が面白い!」
「うん!いいよ!」
月龍は笑顔でそう言った、その時だった
ビューーーー!!!!
「っ!」
氷のような風が辺りを襲った
「え、え、何?」
ガシッ!
俺は月龍を掴んで叫んだ
「おい!襲撃だ!」
「え?···はっ!」
「月食斬!」
ズダタ!!!
「龍神の怒り!」
スダーーーン!!!
「な、何が居るんですか?」
「よく分からない、何か変な気配は感じる」
その時
ガオオ!!!
氷のドラゴンが現れた
「な!?ドラゴン!?」
「なんで···何処から沸いた」
そしてドラゴンから何人かの騎士が降りてきた
「なんだお前ら」
「我々は氷の国からやって来た者である」
「氷の国?」
「そこの子供と巫女を貰いに来た」
「え?私?」
「僕も?」
「何でか理由を言えこの子達は僕の生徒だ」
「貴様らには関係ない!取り敢えず来てもらおうか」
「そうかい、なら全員、消し飛んでもらおうか!」
先生は前に出た
「氷霧!」
「なっ!」
辺り一面氷の霧が現れた
「ぐっ!何これ···きゃあ!」
「宗古!?」
私は何者かに腕を掴まれそして何かを首に打たれた
その瞬間、眠気が襲い私の意識は消えていった
霧がはれた時、騎士は宗古と月龍を抱えていた
「てめぇら!ソイツらを離せ!」
俺は剣を握りしめ斬りかかったが
「吹雪!」
凄まじい吹雪が襲った
そして吹雪が治まると、騎士や月龍達は居なくなっていた
「くそ!」
「いつの間に···」
氷の国
「う、うーん、此処は···あ!そうだ、私、拐われて···」
私は辺りを見渡した
「···?ここは」
「あ、起きたのね巫女さん」
声をした方を向くときれいな服を着ている女の子が居た
「あ、貴女は?」
「私は氷の国のプリンセス ベザット·バニラ 貴女は?」
「禿鷲宗古」
「宗古さんで良い?」
「え、う、うん」
「先に謝っておくね、ごめんなさい急に拐ったりして」
「何で私と月龍君を拐ったの?」
「分からない、お父様やお母様に聞かないと」
「そ、そう、月龍君は?」
「···あの人は···その··」
「え?何処に?」
「怒らないでね?」
「う、うん」
「地下牢」
「なんで?」
「幼児化を治すのと何かするからだって」
「そ、そんなの酷いよ」
「私も分かってるけど···お父様に聞かないと分からないね」
「···そう、それで、此処は何処なの?」
「今、いる場所は私の部屋だよ」
「あ、え、それじゃこのベッドって」
「私の」
「ごめんなさい、こんな下の身分の者ですが」
「いやいや、そんな、拐ったのは私達だし、それに禁忌を解放しているなら貴女の方が立場は上でしょ」
「そ、そうなの?」
「うん、それでさ、宗古さんは、さっき聞いたのだけど、何かの部隊の隊長さんなの?」
「うん、そうだよ」
「本当にごめんなさい」
「良いよ、良いよ、きっと何にも無しで拐らったわけじゃないと思うし」
「そうだと良いけど··」
「あ、そうだ、何で私は貴女の部屋なの?」
「確か···拐ったから優しく接してあげるためだったかな?」
「何で月龍君だけ地下牢なのよ」
「さぁ?」
「···傷付けたりなんかしたら許さないからね」
「わ、分かってるよ···宗古さんは月龍君とお友達なの?」
「あ、いや、友達って言うか···その」
「もしかして恋人?」
私は小さく頷いた
「えー、そうなんだ、だから」
「むー、バニラちゃんは?」
「私は友達も居ないし恋人も居ないよ」
「···え?」
「私は学校に居ても苛められてばっかりで、だれも相手にしてくれなかったんだよね」
「ここの国のプリンセスなのに?」
「うん、だから、もう人に会うのが怖くなったんだよね」
「····私が」
「え?」
「私が友達になってあげる」
「え?でも貴女は··」
「そんなの関係無いよ」
「···ありがとう」
「きっと月龍君も良いって言ってくれると思うよ」
「そう···かな?」
その時
「はぁー、なんなんだよあの爺、絶対俺を使って実験したかっただけじゃねえか」
「あ!月龍君!」
「あれ?宗古?お前も来てたのか」
「拐われたの方があってると思うけどって言うか治ったの?幼児化」
「ああ、お陰様でしゃぶしゃぶが没になりましたよ」
「あ、その、可愛いかったよ」
「うるせぇ、で?俺達はいつ帰れるんだ?」
「恐らく、3ヶ月後」
「「····」」
「まじか···」
「皆、ごめん」
「ほ、本当にごめんなさい」
「良いよ、別に、で?何かする事ある?」
「いや、何にも」
「あ、そうなのか」
月龍君は明らかにいらいらしていた
「な、なにされたの?」
「俺の妖気を使ってなんか色々してた、それで何か何体かの妖魔どもを相手にしろって言われて何か髭を生やしたお爺さんが止めてくれたから助かったけど、まじで辛かったよ」
「····」
「た、大変だったね、あ、そうだ、二人ともご飯もう食べてるの?」
「私はね、月龍君は?」
「食べてねぇよ、お腹ペコペコです」
「あ、良かった、これから食事の時間だから」
「お前のお父様とお母様と一緒に食べると」
「うん!あ、宗古さんも来てね」
「わ、分かった」
「あ、二人とも服····」
「あー、やっば」
「女の子の服しか無いよ此処」
「それならおまかせ下さい」
「あ!執事!」
髭を生やした老人がやって来てそう言った
月龍君はその老人に頭を下げた
「あ、さっきはありがとうございました」
「いえいえ、プラン博士が失礼しました、ささ、着替えを用意してあるのでこちらに」
「ありがとうございます」
そして月龍君は執事についていった
「それじゃ、貴女もお着替えしよっか」
「あ、うん」
ガチ
「な!?」
月龍君は片手で遠藤の攻撃を防いだ
「な、なんだと」
「えーい!」
月龍君は遠藤の刀を投げ捨て、そして
「緋色の拳!」
ダーーーーン!!!!!
遠藤を遠くに吹き飛ばした
「ぐはっ!」
「え?え?強すぎない?」
「あ、アイツそうか!身体が小さいから妖気を体全体にまわしやすいから···だから技の威力、そして防御力も高いんだ!」
「「「「え?」」」」
「う、嘘でしょ?あの先輩が押されてる?」
「ど、どういうこと?ねぇ!」
「わ、分からない」
「···成る程、あの小さな体は妖気を貯めやすい···だから防御や攻撃も優れているってことね、そしてまず緋色月の使い手の時点であの子は化物決定よ」
「ぐっ!なかなか···うぐっ!」
「何?もう終わり?」
「舐めるな、鬼撃!」
「雷獣拳!」
ドーーーン!!!
「パワーは互角か!」
「そうだね!」
俺は月龍と距離をとった
「(こいつは、素手の方が面白いな)よし!」
「?何?」
「今から素手でやろう!そっちの方が面白い!」
「うん!いいよ!」
月龍は笑顔でそう言った、その時だった
ビューーーー!!!!
「っ!」
氷のような風が辺りを襲った
「え、え、何?」
ガシッ!
俺は月龍を掴んで叫んだ
「おい!襲撃だ!」
「え?···はっ!」
「月食斬!」
ズダタ!!!
「龍神の怒り!」
スダーーーン!!!
「な、何が居るんですか?」
「よく分からない、何か変な気配は感じる」
その時
ガオオ!!!
氷のドラゴンが現れた
「な!?ドラゴン!?」
「なんで···何処から沸いた」
そしてドラゴンから何人かの騎士が降りてきた
「なんだお前ら」
「我々は氷の国からやって来た者である」
「氷の国?」
「そこの子供と巫女を貰いに来た」
「え?私?」
「僕も?」
「何でか理由を言えこの子達は僕の生徒だ」
「貴様らには関係ない!取り敢えず来てもらおうか」
「そうかい、なら全員、消し飛んでもらおうか!」
先生は前に出た
「氷霧!」
「なっ!」
辺り一面氷の霧が現れた
「ぐっ!何これ···きゃあ!」
「宗古!?」
私は何者かに腕を掴まれそして何かを首に打たれた
その瞬間、眠気が襲い私の意識は消えていった
霧がはれた時、騎士は宗古と月龍を抱えていた
「てめぇら!ソイツらを離せ!」
俺は剣を握りしめ斬りかかったが
「吹雪!」
凄まじい吹雪が襲った
そして吹雪が治まると、騎士や月龍達は居なくなっていた
「くそ!」
「いつの間に···」
氷の国
「う、うーん、此処は···あ!そうだ、私、拐われて···」
私は辺りを見渡した
「···?ここは」
「あ、起きたのね巫女さん」
声をした方を向くときれいな服を着ている女の子が居た
「あ、貴女は?」
「私は氷の国のプリンセス ベザット·バニラ 貴女は?」
「禿鷲宗古」
「宗古さんで良い?」
「え、う、うん」
「先に謝っておくね、ごめんなさい急に拐ったりして」
「何で私と月龍君を拐ったの?」
「分からない、お父様やお母様に聞かないと」
「そ、そう、月龍君は?」
「···あの人は···その··」
「え?何処に?」
「怒らないでね?」
「う、うん」
「地下牢」
「なんで?」
「幼児化を治すのと何かするからだって」
「そ、そんなの酷いよ」
「私も分かってるけど···お父様に聞かないと分からないね」
「···そう、それで、此処は何処なの?」
「今、いる場所は私の部屋だよ」
「あ、え、それじゃこのベッドって」
「私の」
「ごめんなさい、こんな下の身分の者ですが」
「いやいや、そんな、拐ったのは私達だし、それに禁忌を解放しているなら貴女の方が立場は上でしょ」
「そ、そうなの?」
「うん、それでさ、宗古さんは、さっき聞いたのだけど、何かの部隊の隊長さんなの?」
「うん、そうだよ」
「本当にごめんなさい」
「良いよ、良いよ、きっと何にも無しで拐らったわけじゃないと思うし」
「そうだと良いけど··」
「あ、そうだ、何で私は貴女の部屋なの?」
「確か···拐ったから優しく接してあげるためだったかな?」
「何で月龍君だけ地下牢なのよ」
「さぁ?」
「···傷付けたりなんかしたら許さないからね」
「わ、分かってるよ···宗古さんは月龍君とお友達なの?」
「あ、いや、友達って言うか···その」
「もしかして恋人?」
私は小さく頷いた
「えー、そうなんだ、だから」
「むー、バニラちゃんは?」
「私は友達も居ないし恋人も居ないよ」
「···え?」
「私は学校に居ても苛められてばっかりで、だれも相手にしてくれなかったんだよね」
「ここの国のプリンセスなのに?」
「うん、だから、もう人に会うのが怖くなったんだよね」
「····私が」
「え?」
「私が友達になってあげる」
「え?でも貴女は··」
「そんなの関係無いよ」
「···ありがとう」
「きっと月龍君も良いって言ってくれると思うよ」
「そう···かな?」
その時
「はぁー、なんなんだよあの爺、絶対俺を使って実験したかっただけじゃねえか」
「あ!月龍君!」
「あれ?宗古?お前も来てたのか」
「拐われたの方があってると思うけどって言うか治ったの?幼児化」
「ああ、お陰様でしゃぶしゃぶが没になりましたよ」
「あ、その、可愛いかったよ」
「うるせぇ、で?俺達はいつ帰れるんだ?」
「恐らく、3ヶ月後」
「「····」」
「まじか···」
「皆、ごめん」
「ほ、本当にごめんなさい」
「良いよ、別に、で?何かする事ある?」
「いや、何にも」
「あ、そうなのか」
月龍君は明らかにいらいらしていた
「な、なにされたの?」
「俺の妖気を使ってなんか色々してた、それで何か何体かの妖魔どもを相手にしろって言われて何か髭を生やしたお爺さんが止めてくれたから助かったけど、まじで辛かったよ」
「····」
「た、大変だったね、あ、そうだ、二人ともご飯もう食べてるの?」
「私はね、月龍君は?」
「食べてねぇよ、お腹ペコペコです」
「あ、良かった、これから食事の時間だから」
「お前のお父様とお母様と一緒に食べると」
「うん!あ、宗古さんも来てね」
「わ、分かった」
「あ、二人とも服····」
「あー、やっば」
「女の子の服しか無いよ此処」
「それならおまかせ下さい」
「あ!執事!」
髭を生やした老人がやって来てそう言った
月龍君はその老人に頭を下げた
「あ、さっきはありがとうございました」
「いえいえ、プラン博士が失礼しました、ささ、着替えを用意してあるのでこちらに」
「ありがとうございます」
そして月龍君は執事についていった
「それじゃ、貴女もお着替えしよっか」
「あ、うん」
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