最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

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大勇者

大勇者・ゼロ

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【田村零士】

 俺は何もない空間にいた。

 ここはどこだ?

 見渡す限り真っ白な空間。

 床はあるが、壁も天井もあるのかないのか分からない。

 こんな場所にいたら、数十分で気が狂いそうだ。

『田村零士さん』

『ん?』

 俺は突然、名前を呼ばれて振り向くと、さっきまで何もなかった場所に羽根の生えた真っ白な人型が浮いていた。

 天使か?

 ああ、俺は死んだのかな?

『私は天使ではなく、零士さんを異世界へ案内する女神です。零士さんは直前の記憶がありますか?』

 なるほど、女神と言われると女神っぽいオーラがあるな。

 直前の記憶……確かスマホゲームの【進化の卵】ってやつをやっていて……

『ああ! ラスボスの魔王をあと少しで倒せるところで魔王にやられたんだった! くそっ!』

『【進化の卵】は神々が勇者を選別する為の地球版勇者選別機で、零士さんはなんと! 勇者に選ばれました! おめでとうございます!』

『勇者に選ばれた……? なら、俺は死んでないのか?』

 死んでないのなら、地球に返して欲しい。

 見たい漫画やアニメがたくさんあるんだ……

『残念ながら、【進化の卵】に選ばれる条件が、寿命1年以内の若者となっているので、零士さんは地球に帰っても近いうちに死にます。それでも良ければ地球に返しますが、異世界にはいけません』

『どちらかを今、選べということか……ちなみに、チートはもらえるのか? それに勇者ってことは何かやるのか?』

『はい、もちろん勇者ですから、チートスキルを3つ差し上げます。零士さんにやってもらいたいことは、異世界にいる魔王を倒してほしいんです。現在、行ってもらうつもりの世界の一部が魔界化してしまって、コアになる魔王を倒してほしいのです。現地の国も零士さんをサポートする準備は万全ですから、確実に魔王は倒せます。どうですか?』

『……分かった、異世界にいくよ。あと、容姿をイケメンにして欲しい』

『ありがとうございます! 容姿は簡単にいじれるので、モテモテイケメンにしておきますね! 詳しい事は異世界の転移先の国が説明してくれます』

『分かった』

『それでは転移します! 頑張って下さいね!』


 そうして、俺は女神の頼みで異世界に行くことになった。




 ★

【新米神チューバー、ディアボロ】

 ふふふ、地球人はちょろくて助かる。

 私達には未来がみえないんだから、人の寿命なんて分かるはずがない。

 他の惑星だと引っかからないが、地球人は神様なら寿命くらいは分かると勘違いしてくれているから、異世界転移させる説明が簡単なのだ。

 さっき転移させた零士もその一人。

『さてと、神チューバーの配信を始めようかな』

 私は配信ボタンをオンにする。

『みなさ~ん! 新人神チューバーのディアで~す! 今回は魔王討伐の為に異世界転移させた人間の追跡ライブをやりたいと思います~。名前は田村零士さん~、地球出身なので、魔力やスキルはもともとないので肉体は現地仕様に改良し、スキルも三つ上げました~』

 私の映像から、零士の転移したばかりの映像へ切り替える。

『転移先は某惑星のドトリーア王国の王城で、勇者召喚に成功した設定になってます~。これから数年は新米勇者の追跡配信をするので、チャンネル登録と高評価をお願いします~!』

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