落ち人を拾いまして

★エリィ★

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アレクのアルバイトが始まった。
アルバイトは、元は騎士だったアレク、人と接するのは、全然大丈夫なようで、カフェのメニューを覚えるのが大変だ。と話ししていた。それでも、元々のスペックの為、しばらくしたら、順調にアルバイトができているようでホッと俺は安心した。

たまたま休みの日、携帯でネットサーフィンしていたら、アレクが働いてるお店の情報を見つけた。そこには、
“発見!!イケメン店員が接客してくれる店”と何やら隠し撮り?に近い形で、アレクの接客スマイルしている横顔が遠目にわかる写真が載っていた。
そして、ツイートで、結構なコメント数、その内容も“私もそこに行きました”“イケメンさん目当てに来てる人、たくさんいますよね?結構、お店混んでました”“すごい優しい人ですよね。告白しようかなと思っている人が周りに結構います”など。
すげぇなぁ、アレク。感心半分、あとの感情は、モヤモヤ?なんで、俺はモヤモヤしてるんだ?
アレクがアルバイトで、しっかり仕事してるの嬉しいはずなのに。
あー、俺、どうしたんだ?アレクは、落ち人で、ただの同居人。それ以上でもそれ以下でもない。
でも…


――――――――――

「ただいまー」アレクが帰宅した。
昼間のモヤモヤの消化がまだ出来ていなくて、アレクの顔が直接見れない。顔をテレビに向けたまま、「おかえりー」と。
夕飯の時も、態度がぎこちなくなってしまった。流石に、アレクに気付かれた。

「ねぇ、なんで伊織は俺の目を見て、話してくれないんだ?俺、何かした?知らない間に何かしたようなら、教えてくれないか?」
不安そうな声で聞かれてしまった。アレクのせいじゃないのに…、俺の気持ちの問題なのに…。

「ごめん、アレクが悪いわけじゃないよ。ちょっと俺の方の問題だから」
「…そう、でも、俺が悪かったら言ってね。伊織に嫌われたくないから」
「いやいや、嫌いにならないから。本当にアレクのせいじゃないから」

無理くり切り上げて、その日は就寝した。


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