黄金の鍵と曖昧な君

pino

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4章

46.これからの予定

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 その後、フリージア様とドラゴンが話をするので通訳にアルが付き、俺とユディは少し離れてその様子を見ていた。


「アルって凄いね。とても強いし、あんなに大きなドラゴンさんを一発で仕留めて大人しくさせちゃうんだもん。話まで出来るなんて本当に凄いや♪」

「そうだね、天界で言ったら大天使並の力を持ってるよね」

「フリージア様でも勝てないような事言ってたもんね~。アンビシャス様とだったらどっちが勝つかなぁ?」

「アンビシャス様であって欲しいけど、側でアルを見ていたら分からなくなるな」


 俺がアルを褒めるとユディも優しい笑顔で認めていた。
 どうやらユディはアルの事を仲間として認めたらしい。それが嬉しくて俺は翼をパタパタさせて喜んだ。


「大丈夫♪きっとアスを助けられるよね♪」

「うん。正直初めは不安だったけど、動機はどうであれアスを助けようとしている人達を見ていて出来るような気がして来たよ。上位天使のフリージア様に出会えた事や、悪魔であるアルに出会えた事。そしてその二人が師匠になっちゃうなんて、本来なら経験出来ないような事が起きていて俺もエリムのようにワクワクして来ているよ」

「それは良かった♪ユディの力も努力すれば戻るよ♪戻るどころか努力すればパワーアップしちゃうかもね♪」

「あはは、それならいいなぁ♪」


 今まで使えていた力を失って元気を失くしていたユディだけど、今は心から笑っているのが分かった。
 ユディが前向きに考えてくれて良かった。
 ユディは俺にとっても大きな支えだからこのまま一緒に頑張りたい。

 二人で楽しく話をしていたら、ドラゴンさんとの話が終わったらしくフリージア様が俺達を呼んだ。


「二人共、これからの予定をお伝えします。良く聞いて下さい」

「「はい」」


 フリージア様の表情はいつもと変わらないように見えた。だけど、ドラゴンさんとの会話が楽しかったのか、声は明るいように感じた。


「結論から言うと、あのドラゴンは私達に協力してくれる事になりました」

「本当ですか!?やったぁ♪」

「どうやらリアルの事を主人だと思っているようです」


 クスクスと笑うフリージア様は大人っぽい見た目にそぐわず、幼い少女のようだった。


「リアルの言う事なら聞くと仰られているようで、この後向かう幸運の塔へ同行してくれる事になりました」

「あの、ドラゴンが協力してくれるのは有難い話ですが、さすがに目立つのではないでしょうか?」

「そうですね。赤い悪魔に大きな緑のドラゴン、二人の気配は隠しようの無い物なのでかなり目立つでしょう。なので、これからは正面突破で行く事にしました。私の結界にも限界がありますから、今から私の転移魔法で幸運の塔まで飛びます」

「凄い!とうとうアスがいる場所に行くんですね!」


 アスに近付ける事に俺は興奮した。
 やっと助けられるかもしれないんだ。アス、どうか無事でいてね。

 俺の気持ちを分かってくれたのか、ユディが俺の肩に手を置きながらフリージア様に言った。

 
「フリージア様、確認したいのですが、俺はこのまま同行してもいいのでしょうか?自分の覚悟は決まってますが、足手まといになるのでしたらフリージア様の判断で置いて行って下さい」

「ユディ!ダメだよ!」

「問題ありません。ユディの覚悟は伝わってますから、このままエリムの側に付いていて下さい。また飛べるようになるまではリアルとドラゴンが手伝ってくれるそうなので」

「アルとドラゴンが?本当ですか?」


 フリージア様の言う事を聞いてユディが明るい声を出した。
 するとリアルが俺達に歩み寄って来てユディに言った。


「ユディの力を奪っちまった俺にも責任があるからな。それとお前の力を戻せる方法があるかもしれねぇんだ」

「どんな方法!?それやろうよ!」


 それなら今すぐにでもやりたい。ユディも同じ気持ちなんじゃないかな?
 希望の光が見えた気がして俺は身を乗り出した。


「正直その方法は気が進まねぇんだ。長男のドリーって奴がいるんだけど、そいつなら出来るんじゃねぇか?ってか出来るだろうな」

「あ、アルがやり合いたくないって言ってるお兄さん?」


 一番上のお兄さんで、ずっとアルはやり合いたく無いって言ってたよな。
 一体どんな悪魔なんだろう?長男なだけあって強そうなイメージだけど、前にアルは弱いって言ってたよな?


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