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3章 お泊まり
14.ハラリと比良里
しおりを挟む今日のバイトは気分良く過ごせていた。前半は客足も多くて忙しかったけど、上がりの時間が近づくにつれて明日は平日という事もあり落ち着いて行った。
そして足取りも軽く俺はバイトを終えて急いで二人がいる場所へ向かう。
飯野さんからのメッセージで言ってたけど、二人は駅にいるらしい。
急いで向かうと、遠くからでも分かるぐらいに二人は目立っていた。さすがモデルと言うだけはあるハラリは周りとは違うオーラがあるし、飯野さんもイケメン高身長でハラリに負けず劣らず存在感抜群だった。
俺は二人を見付けて近くにいた飯野さんに抱き付いた。
「二人共お待たせ~♪」
「相馬!抱き付くな!」
「バイトお疲れ!てか苗字に戻ってんじゃん」
「そうですよ~!一回奏多って呼んだんですから苗字に戻すのはなんか嫌ですよ~」
「うるさいな。それと張り付くな鬱陶しい」
「出た!毒舌~♪」
抱き付く俺を引き離そうとする飯野さん。
本当は俺だって二人と遊びたかったんだからなぁ!我慢してた分、甘えてやるんだからな♪
「毒舌でも良いですよ~♪だってそれが飯野さんの愛情表現だしぃ♡」
「奏多が図太くて良かったなぁ?比良里よ?」
「図太過ぎてうぜぇよ」
「えっ、今何て!?」
今ハラリが飯野さんの事を呼んだ様に聞こえたけど、何て言った?もしかして飯野さんの下の名前!?
「比良里だよ。飯野比良里」
「下の名前で呼ぶなって言っただろ」
「飯野さんって比良里って言うのか!?ちょー意外!てかハラリのが先に呼んでるとかショックなんだけど!」
「ひゃひゃ♪比良里たんとデートしていろいろ聞いちゃったもんね~♪もう仲良しさんだもんね~♪」
「俺も比良里って呼ぶ!いいですよね!?」
「ダメ」
「ええー!ハラリはいいのに何で俺はダメなんですか!?」
「比良里ってば照れてんなぁ♪あはは、本当面白ぇなぁ♪」
「それよりも俺は帰るぞ」
「あ、今から俺んち来ます?ほら、ハラリの面倒を見る条件だったじゃないですか。俺も三人で遊びたかったし、何なら宅飲みでもしません?」
「未成年の癖に何言ってんだ」
「出たー!真面目ー!そう言えばハラリはいくつなんだ?」
「比良里と同じ20歳♡そんじゃ大人二人で飲もうぜ~」
「お前とも飲まねぇよ。てかお前金持ってねぇだろ」
ハラリに対してもいつものように冷たく返す飯野さん。二人共、この短時間で凄い仲良くなったんだなぁ。
てか名前まで似てるし、歳まで同じとか羨ましいな!
「比良里さんご馳走様でーす♪奏多!好きなもん買ってもらおうぜ~♪」
「やったー♪お腹空いてるからご飯も買って貰お~♪」
「お前ら勝手に話進めんな!」
ハラリに肩を押されて近くにあったコンビニを目指す。そして怒りながらも付いて来てくれる飯野さん。
何か今、すげぇ楽しい!
気の合う友達とこうして過ごすのっていいよな。
俺はハラリと飯野さんの真ん中で心から笑っていた。
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