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3章 お泊まり
15.お泊まり会
しおりを挟むお酒とつまみを飯野さんが買ってくれた♪俺の夕飯は飯野さんが作ってくれるらしい。イケメンで料理出来るとか最高かよ♪
俺んちに着くと飯野さんの言ったセリフに俺とハラリは顔を見合わせて笑った。
「良い部屋住んでんじゃん。生意気だな」
「ちょ、ハラリ!」
「ああ、やべぇな!」
「何がおかしいんだよ?」
「それ、ハラリも俺んち来た時に言ったから!あはは!」
「俺達生き別れの兄弟か何かかもな♪」
ハラリが飯野さんの肩に腕を回すと、物凄く嫌そうな顔をして腕を払っていた。
怒ってるー!もうちょっとノリ良ければ満点なんだけどなぁ。
まぁこれが飯野さんって感じするけど。
「あ、飯野さーん、俺シャワーして来ていいですか?すぐ出るんでご飯作っておいて下さい」
「偉そうだな」
「あ、俺も入りたい。なぁ奏多、着替えあるー?」
「あるよー。ハラリの分も出すわ」
「おい。お前ら一緒に入る気か!?」
俺とハラリの会話を聞いて引いたような顔をしてる飯野さん。いや、さすがに一緒に入ろうとは思ってなかったよ。
そう言えば飯野さんには俺とハラリは親戚って事になってるんだっけ。ちょっとからかってみる?
「ハラリとは子供の頃から一緒に入ってるんですよ♪ね?ハラリ?」
「おう。風呂だけじゃねぇ、寝る時も奏多が俺とじゃなきゃ眠れないとかほざくもんだからよぉ」
「…………」
あら、沈黙ですか。
飯野さんてばすこぶる機嫌の悪そうな顔しちゃって~。逆に反応に困るじゃん。
「って冗談ですって~!飯野さん間に受け過ぎ~」
「比良里、羨ましいと思っただろ?」
「思う訳ねぇだろ。さっさと入って来いや」
「もー、すぐ怒るんだから~。俺がいない間に喧嘩しないで下さいよ?」
俺は二人を心配しつつも、寝巻きを二人分用意する為に寝室のクローゼットへ向かう。
そして途中で思い付く。
明日飯野さんって予定あるのかな?もし無いなら泊まってってもらう!?もう時間も遅いし、それがいい♪
「飯野さーん!良かったら飯野さんも泊まって行きます?寝巻き貸しますよ~」
俺が寝室から顔を出して聞いてみると、すでに部屋の中へ行った二人の声がリビングから聞こえて来た。
「おう泊まるぞー!」
「勝手に答えるな!」
二人の声に一人で笑っちまったよ。
でも仲良くなれたみたいで良かったな。
まだ本当のハラリの事を飯野さんは知らないけど、知っても大丈夫なぐらい仲良くなってくれたらいいな。飯野さんて真面目だから犯罪者とかにうるさそうだし。
飯野さんも味方になってくれたらハラリの事を守りやすくなるんだけどな。
俺はクローゼットからTシャツとスウェットを三枚出してそれをギュッと抱えた。
「あは、俺のTシャツ、二人には小さいかもな~」
そんな事を考えながら、俺は今のこの楽しい時間を純粋に過ごしていた。
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