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第4章

第59話ーー動き出す転移者達③ーー

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 悪魔の森を出てから数日。
 勇者達は当初の予定通り賊討伐の為に根城となってる砦跡地へと向かっていた。
 
 森を出てからは最初こそこのままグローゲン砦へと向かおうとお付きの騎士団員に声をかけたが、賊をこのまま見過ごす事も出来ない事情もあり渋々ながらも勇者達は砦跡地のある山の中へと進んでいた。

 アキラとしては一刻も早く間宮結奈の捜索に戻りたい一心ではあったが、同時に勇者として悪虐の限りを尽くす賊を見過ごすことなど到底出来るはずもなく焦燥感に駆られながらの決断となったのは仕方のないことだった。

「よし!全員降りろー!」

 砦跡地近くの麓まで来ると晴人からの号令がかかり、同時に馬車が順番に停車していった。
 砦跡地まではここから徒歩での移動となる。
 砦までの道のりとしては馬車での移動は可能だがそれだと遠回りの道順になってしまう上に道もかなりの悪路となる為徒歩での移動をした方が効率的だからだ。

 ここまでの事は事前に言い含めている為、全員馬車が停車すると同時に淀みなく下車して降りた者から順次装備の最終確認を行なっていく。

「よし。ではこれから盗賊団の根城を落とす!」

 全員が装備の確認を終えて整列すると同時にアキラが先頭に立って声を張り上げる。

「今更言うまでもないが、連中よりも俺たちの方が遥かに強い!だが油断はするな。これまでの賊とは違い数も場数も連中の方が上だろう、だが俺たちならやれる!いや、やらなきゃならない!」

 全員の視線が集中する中その視線を浴びるアキラにかかるプレッシャーはまだ学生の身分だった彼には些か重すぎるようにも思えるが、アキラはそんなものなど知った事かとでもいうように全員に聞こえるように鼓舞し続ける。

 自分たちならやれる、自分たちなら出来る、出来ないはずがない、そう言って言い聞かせる事で全員の士気を高め、戦意を高めて死傷者どころか負傷者が少しでも減るようにと願って声を張り上げていく。

「俺達はここで挫けるわけにはいかない!こんな所で立ち止まってたら来る災厄に飲まれることになる!
 思い出せっ!俺達の目的はなんだ?!俺達が戦う目的は何だ?!そうっ国に、日本の俺達の国に帰る為だ!だからこんな所で挫けるわけにはいかないんだ!」
「「「おうっ」」」
「行くぞ!こんな仕事はさっさと片付けて終わらせよう!」
「「「おぉーーっ!!」」」

 全員の士気が最高潮になったと同時にアキラを先頭に砦跡地に向かっての進軍が開始された。

 が、そんな彼ら彼女らの様子を白けた視線を向けて見つめる二人の女性がいた。

「おや、混ざらなくてよろしかったのですか?黒姫様」
「……そんなキャラに見えるかしら?」
「ギャップ萌えを狙ったとしても盛大に外れそうですね」
「前から思ってたけど、貴女のそのサブカルチャー知識は一体どこから仕入れるの?」
「勿論秘密でございます」
「はいはい、メイドだからね」
「はい、メイドでございますから」

 はぁ~、と重い溜息をついて進んでいくアキラ達を見つめているのは飛鳥とその付き人であるアイリスであった。
 実はこのメイド。さりげなく馬車の御者をしており、何だかんだと飛鳥の世話を焼いていたりする。
 
「ところでよろしいのですか?」
「何が?」
「黒姫様は勇者様に次ぐ象徴。そんな方がこんな離れた位置で全体の士気を上げるでもなく冷めた視線で見下ろしていて」
「冷たい視線も見下ろしてもないわよ。士気の向上は大切だと思うけど、全員が全員頭に血を登らせてちゃ良いわけないでしょ」
「ふむ、つまり相槌が恥ずかしかったと」
「話聞いてた?あぁ、もちろん聞いてたわよね。ってことは頭の方が問題かしら」
「フフッ頭のおかしくない傭兵などございませんよ、黒姫様」
「……それもそうね。私は行くけど、貴女は?」
「勿論お供させて頂きます」
「なら着替えるまで待っててあげるから早く済ませてきなさい」
「? 何故着替えるのです?」
「……まさかその格好で山登りするつもりなの?」
「メイドですから当然の正装だと思いますが?」
「マジ?」
「マジですよ?」
「…………行きましょう」
「かしこまりました」

 しょうもない会話を済ませると二人も山頂にある砦跡地へと向かって歩き出した。


 移動中は大した会話もなく全員が黙々と歩みを進めていたが、それが緊張からくる沈黙なのかそれともただ任務を忠実に遂行しようとする現れなのかは定かではない。
 ただ言えるのは、ほんの二時間程度の登山にも関わらず全員が額に汗を流していた事だけだ。

 無論この場にいる全員が既にこの世界の住民からしたらかなりの高ステータスになるのでこの程度の山登りで額に汗どころか息切れひとつするはずなどないのだが、やはりそれほど緊張しているという現れだろう。

 だからだろう、彼らは気づく事に遅れてしまった。

「?! 全員戦闘準備!」

 突然先頭から上げられた声に全員がハッとして顔を上げると山上から数人の人影が必死の形相となって駆け降りてきていた。

 見た目からして如何にも山賊と言った装いの彼らに対してクラスメイト達は全員が武器を構えて迎え撃つ体制を取るが……。

「なぁ、アキラ。なんか様子がおかしくねぇか?」
「……だな。何か、逃げてきてるような?」

 晴人の問いかけ通り山から駆け降りてくる連中の顔はどれもが必死の形相でまるで涙と鼻水を撒き散らしながら駆け寄ってきていた。
 そして不思議な事に本来討伐しに来たはずのアキラ達の姿を見てとると「たっ助けてくれーっ!!」と全力の救援を願う言葉を投げかけてきたのだ。

「……どうする?」
「どうするって……とりあえず捕縛して情報を引き出すしかないだろ」
「だよなぁ~、なんか討伐に来たはずなのに拍子抜けだぜ」
「一応油断だけはするなよ、晴人」
「分かってるって……おいっ!そこで止まれ!」

 アキラと短いやり取りを済ませると晴人は大声をあげて駆け寄ってくる盗賊達に声を張り上げるが、聞こえているはずなのにその足を止めようとしない。
 やはり罠だったか?と疑いながら手にした斧に力を込めて握っていると。

「あ、悪魔がっ悪魔がもう来てるんだっ頼むかやぁっ……」

 懇願するように叫んでいた男が最後まで言い終える前に奇妙な声をあげたかと思えば次の瞬間には男の身体は輪切りに騙されたのかバラバラになって崩れていった。

「は?」
「え?」

 その異様な光景を見たアキラと晴人は一瞬何が起きたのか脳が理解できず固まってしまったが、スピードを殺しきれず止まることの出来なかった男がまた一人輪切りにされた事で彼らは攻撃されているのだと理解したアキラが全員に支持を飛ばした。

「総員警戒態勢!油断するなっ攻撃されてる!」

 その指示に全員がギョッとした様子を見せたが、すぐに武器を構えて円形に陣をとる。
 アキラはその最前線で未だ残ってる三人の盗賊達へと視線を戻すと。

「?!」

「ウギャアあぁっ!!俺の手がっ手かひゅっ」
「や、やべゅ……」
「あ、あ、ああぁっ……」

 それは一瞬のことだった。目の前で見ているのに瞬く間に三人の男たちは次々と脳天から股下まで一刀両断されたり、頭部を半分切り落とされたりと無残な死を遂げていたのだ。

 信じられない光景に全身から冷や汗が流れ手にした剣が震えそうになるのを必死に堪えながらその怖気をかき消すように周辺に向かって声を張り上げる。

「誰だっ?!姿を見せろっ!!」

 だがその声に応える者はおらず木々が揺れる音だけがしばしの間流れた。
 それが数秒だったのか数分だったのかは分からない。だが突然起きた謎の惨殺現場で妙な気配を感じていたアキラにとってはそれが永遠のもののようにも感じ……だからこそ気づくのが遅れた。

「おにーちゃん、だぁれ?」
「っ!?」
「なっ?!」

 油断したわけじゃない、警戒を解いた隙もない。それなのに突然目の前にフードをまぶかに被った小さな女の子が現れ声をかけてきたのだ。
 それはさながら街中で道を尋ねる子供のように温和で敵意など微塵も感じさせないほどに落ち着き払った言葉だったが、アキラも晴人もその場を飛び退くと武器を構えて相対する選択をした。が、やはりその少女には一切の動揺が見られなかった。
 まるで動きたければ動けばいいと言っていようでとてもじゃないが見た目とは違いすぎるその少女の雰囲気に飲み込まれそうになってしまう。

「……君が、あれをやったのか?」
「んー?そーだよ、ミーがやったよ?それでおにーちゃんは、だぁれ?」

 こてんっと可愛らしく首を傾げて答えてくれるが、フードの奥から見える少女の瞳はどこまでも暗く淀んでいるように見え、思わず背中に冷たいものが差し込まれた気になった。

「俺は……勇者の獅堂アキラだ、ここには賊の討伐に来た」
「んにゅ?あきら……?あきら……あぁ!パパの言ってた人!」
「ぱ、パパ?」

 名前を告げるとさっきまでの冷たい雰囲気など、どこへ行ったのか極めて明るい口調でになった少女は今は年相応と言った雰囲気を醸し出している。
 その事に混乱しながらも少女のいうパパというのが気になり思わず問い返してしまうが。

「はい、ストーップ!そこまで!」

 突然別方向から声が聞こえたかと思うと同時に少女との間にストンッと別の人間が着地してきた。
 その人間もまた少女と同じようにフードを被っており、中世的な声音をしていたが、その声はアキラにも晴人にも聞き覚えのある声がしていた。

「いやぁ~、まっさかまさかのこんなとこで合うとはねぇ~流石にビックリだよ!」
「君は、まさか」
「ひっさしぶりだね、アキラくん♪」

 くるりと反転しながら被っていたフードを取り払ったのはこの世界に来てから早々に姿を消した者の一人。

「雲仙、菜倉?」
「正解せーかい、だいせーかい!神出鬼没の菜倉ちゃんでーす♪」

 バサァッと外套をマントのようにたなびかせながらくるりクルクルと元クラスメイト達に自分の存在をひけらかすようにアピールする姿はこの場にいる全員が彼が雲仙菜倉だと確信させるものであった。

「いやぁ~、たまたま通りかかった山だったのにこんなとこでアキラくん達に会えるとは思わなかったよ!あ、晴人くんも久しぶりー♪」
「お、おう。久しぶり、だな?」
「うんうん戸惑うのも無理ないよね~って、あれ?飛鳥ちゃんはー?ひょっとしていないの??」

 と、わざとらしくキョロキョロと辺りを見渡すと最後尾で唖然とした様子のまま硬直している枢木飛鳥の姿を見てとるとスッと人の間を縫うように移動してあっという間に飛鳥の目の前までやってきた菜倉は飛びつくように彼女を抱きしめた。

「わーっ!やっぱいるじゃん!久しぶりだねー飛鳥ちゃん!」
「ちょっ!え?は、離れなさい!」
「あはははっごめんごめん♪」

 困惑する飛鳥にニコリと笑みを見せるとすぐに離れてアキラ達のいる先頭まで戻ってしまったが、その際に飛鳥の後ろに控えていたメイドへと視線を向けた気がしたが、突然の事で困惑していた飛鳥もまたそれに気づく事はなかった。

 突然の登場と余りの破天荒ぶりにクラスメイト達はただただ困惑するしかなかったが、それでもいち早く気を取り直したアキラが菜倉へと質問を投げかけた。

「そ、それで菜倉。君はどうしてここに?」
「んー、成り行き的な?んで山登ったら山賊だか盗賊だかがいたからお小遣い稼ぎにちょうどいいかなーって、あとはちょっとしたボランティア的な?」

 何でもないかのように話す菜倉にその場の全員が絶句した。
 何せ彼のいう通りだとしたら自分たちが散々議論し、覚悟を決めて訓練を積んできたことをちょっとしたお小遣い感覚で盗賊団の根城に踏み入ったということなのだ。
 これが驚かずにはいられない、というより何を言ったら良いのかもわからない様子となるのも仕方のないことだった。

「まー、とりあえず上に行こ♪ 積もる話もあるだろーけど、そろそろお昼時だし、みんなお腹空いてるよね?
今上でご飯作ってるはずだから一緒に食べながら話そう♪」

 そう言って菜倉は返事も聞かずにスタスタと歩き出すと最初に現れた少女の手を取って砦跡地の山頂へと進んで行ってしまった。

 取り残されたその場の全員が顔を見合わせて困惑するも、どの道盗賊団が本当に壊滅しているかを確認しなければいけないので、迷いながらも歩みを進めていった。


 ☆


 山頂にたどり着くとそこでは菜倉の言った通り昼食の準備がされているのか食欲のそそる良い匂いが辺りを充満させ、クラスメイト達の空腹を刺激し出した。

「こっちこっち~♪」

 そんな中を鼻歌混じりに歩みく菜倉に案内されるまま進んでいくと雑だが修繕された巨大な門を潜り広場となってる場所で複数の女性が大釜で煮炊きをしてる風景が伺えた。

「はーい、男の子は代表の二名を残してここでストップしてね!女の子は好きにしていいけど、あんまり勝手に動いちゃダメだよ♪」
「お、おい菜倉。これって……」

 アキラがこれは何事かと問いかけようとしたが、その先を言う前に菜倉が口元に人差し指を置いて沈黙のポーズを取りながらその理由を話し始めた。

「賊の根城にいる女性がどんな扱いされてたか……それを聞くなんてデリカシーがないにも程があるよ?」
「ッ……すまない」
「ん♪分かってくれたならよろしい!あ、飛鳥ちゃんは付いて来てね!勿論そこのメイドさんもオーケーだよ!」

 アキラから顔を離すと後方にいた飛鳥に向かって大手を振りながらこちらに来るよう伝える菜倉。
 そして各々が休息を取るよう指示されていくと代表であるアキラ・晴人・飛鳥・アイリスを連れて砦の内部へと案内されていった。

 砦の内部は賊が根城に使っていたとは思えないほど清潔に保たれており、その様子に案内されている四人は驚きの様子が伺えた。
 
「ここは……?」
「何はともあれまずはボスに挨拶しないとね」
「ボス?それは一体」
「まぁまぁ、入れば分かるって♪」

 そう言って扉を開けられた先は湯気と湿気が立ち上る大浴場。
 てっきり客間か執務室のような場所に案内されるとばかり思っていた四人はどういうことかと困惑しながら先をいく菜倉についていくと、湯気のその向こうに数人の人影が見え。

「なっ?!」
「はぁ?」
「嘘っ?!」
「?」

 両脇に美女と言っていい妙齢の女性を二人はべらしながらだらしなく湯に浸かる葉山弓弦の姿が四人を出迎えた。

「ん?戻ったか……って、あ?何だお前ら。随分懐かしい顔じゃねぇか」

 気怠げな表情から一変して興味深そうに見やるその男は髪の色や全身の炎と蛇を合わせた刺青など変わった所がいくつかあったが、その面影は自分たちのよく知る男で間違いなかった。
 余りにも予想外の男との再会に一同が驚愕するが、それは無理もない話だった。
 何せ目の前の男は自分たちの中ではとっくの昔に死んだものとして扱われていたからだ。
 それがどうして討伐にきた賊の根城で美女を二人も侍らせながらのうのうと湯船に浸かっていようとは……一体誰が予想しただろう。少なくとも未だに恋人もいない晴人からしたら軽く五、六回くらい死んでくれないかと内心思われても仕方のない状況だった。

 そんな色々な思いが湧き起こり硬直する一同の中で唯一マイペースを貫き前に出る者がいた。

「パパ~!ミーも戻ったよ!」

 周りのことなど一切気にしないミリナである。それもちゃんとパパ呼びである。一同が同時に「え?!」と更に驚き着ている装備をその場で脱ごうと四苦八苦している少女に首をぐりんっと回してしまう。

「応。お疲れさん、だが風呂に入る前にまずは身体洗ってこい。おい、手伝ってやれ」
「かしこまりました、ご主人様」

 しかもそれを当然の如く受け止める菜倉に更に一同が「はぁ?!」ともう訳がわからないよ……とでも言いたげな顔をしているが、流れるような自然すぎる主従関係っぽいやりとりに一同はもう頭を抱えたくなったのは言うまでもなかった。

 その様子をケタケタと笑う菜倉には誰もツッコミを入れない。だって明らかに狙ったことだろうし、そこまで気を回せるだけの余力が三人にはなかったからだ。
 寧ろ一緒について来たメイドのアイリスはどちらかというと菜倉側であり、残念極まりない感じの主人である飛鳥の様子をニヨニヨとしながら眺めていた程だ。
 本当にいい性格をしているメイドである。

「ま、そんなとこいねぇでお前らも入ったらどうだ?ここの温泉中々気持ちいーぞ。菜倉曰く美肌にも良いらしいしな」

 そう言ってチラリと飛鳥の方へと視線を向けると飛鳥は改めて同級生の男子が風呂に誘って来ているという状況を理解し「け、け結構よ!」と顔を赤らめて後ろを向いてしまう。

 そんな初心っぽい反応に弓弦は苦笑を漏らしながら「別にこことは言ってねぇよ」と言って菜倉に視線を向けるとすぐに意図を汲んでくれたが、その前に確認でもするように。

「どこまで話していいの?」
「お前に任せる。別段隠してねぇし飛鳥ならよっぽど大丈夫だろ」

 と二人だけに分かる会話を済ませると飛鳥とそのメイドを連れて隣にある女性用よ浴室へと向かっていった。

「お前も向こうに行ってこい」
「そんな……」
「お前も落ちつかねぇだろうが、こいつらもお前がいると落ち着かねぇだろうからよ。アイツにも言っとけ」
「はい……その、ありがとうございます」

 そう言って残っていたもう一人の女性にも退室促して男連中のみがこの場に残る事になった。

「さて、んじゃまずは先にお前らの話でも聞こーか?」

 そして未だ惚けていた二人に挑発でもするかのような視線を弓弦は向けて勇者との対談が始まった。



 
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