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第2章 Fall between two stools.1 1995年 崇直編 春
灰吹から蛇が出る1 Out of the blue comes green.
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エレベーターがB1で止まる。
ドアが開くと、入口横付けで樹が車をつけていた。
ドアを手で抑えながら、紅緒を送り出す。
「んじゃ、オレは亘と約束あるから戻るわ。樹、気を付けてな」
「うん」
「おやすみ、紅緒もな」
「うん。お休み、崇ちゃん」
抑えていた手を離し紅緒に手を降ると直ぐにエレベータのドアがしまった。
降りる前に最上階の↓ボタンを押しとけば、箱から出なきゃ解除なしでも最上階へ戻れるんだよな。
戻ったらドアの前に神妙な姿の亘が立っていた。
あら、びっくり。
ボタンのトリック気がついた?
「崇直、スマン」
何だ、約束思い出したのか。
頭を掻きながらベタな態度で、照れ隠しかよ。
中に入りドアを締めて、一応鍵もかけとくか。
「まさか、紅緒が居るなんて思わねーだろ。それに、先輩がまー爺どころか紅緒やおまえとも顔見知りって」
はぁとかなんとかため息つきながら、肩を落として前を歩いていく。
かーっ、落ち込んでやがる。ざまぁねーや。
特に紅緒と平川さんは仲良しだからなぁ。
「僕だけ蚊帳の外だ……」
直樹がいなくなってから、ずっと放っておいたバチが当たってんだよ。
オレとだって月に一度都合が付けば良い方だったしな。
なんだ、どうした。やけにため息つくな。
それとも、また女と別れたのか。
「おまえ、まー爺の仕事知らなかっただろ」
「驚いたよ。笠神ビルの取締役だって。名刺もらっちゃった」
まぁ、そうだけど。
そりゃそうか。身内のオレですら、ハッキリと分からないんだから。
そんな名刺もらって嬉しいのか?
「それと、あのお店のオーナーで寧ろそっちがメインっていうか」
「へぇー」
「平川さんもだが、人や企業、取り扱い商品や情報なんかの繋ぎっていうか」
「ああ、飛行機で言うハブ空港みたいなもんだろ。例えて言えばって、先輩が言ってた」
横に並んで開いた冷蔵庫を見るが、うわぁ何も入ってねーじゃん。
「どうしよう、崇直。ナンにもない」
泣きそうな顔でこっちを見るんじゃねーよ。
おっ、確かにぴっかレモンの瓶だけあるわ。
「コンビニでも行くか?」
「腹減ってる? もしかして」
「酒より飯かな」
冷凍なら餃子があると冷凍庫から取り出し、パントリーからパックご飯を出した。
それってチンするやつじゃん。
パックご飯の口を開けレンジに突っ込む。
引っ掛けてあったフライパンを降ろして火にかけ、冷凍餃子を開けようとした。
手ではなかなか開けにくかったのか口の端に咥え、器用に割いた。
「僕は、酒はもういいや」
そりゃそうでしょうよ。
平川さんのモヒートって、便宜上そう呼ぶだけのライム絞ってとミント入れただけのほとんどラム酒だからな。
樹は馬鹿だから、どーせ同じモン作って出したんだろ。
「かして、あとは自分でやるよ」
フライパンを受け取り、空いてるグラスに水を入れ餃子にかける。熱したフライパンに反応してうまそうな音が響いた。すかさず蓋をして。
「晩飯は先輩と食べたから、全部食って。あー喉がカラカラだ」
そう言いながら亘はオレが使ったグラスを取り、もう一個並べて水を注ぎ足しレモン水を2つ作る。
「これ美味いな。麦茶もだったが、なんか今日は意外なことだらけだったよ」
と、レモン水を突き出す。
麦茶? よく分からんが、レモン水は美味いな。
いい感じに焼けた餃子を持って、リビングに戻る。
バクバク食ってたら、亘が大欠伸をしやがった。
「ふあぁ~っ。食ってる間に先に風呂入っていいか。布団出すの面倒だから、一緒でいいよな」
はぁ?
ドアが開くと、入口横付けで樹が車をつけていた。
ドアを手で抑えながら、紅緒を送り出す。
「んじゃ、オレは亘と約束あるから戻るわ。樹、気を付けてな」
「うん」
「おやすみ、紅緒もな」
「うん。お休み、崇ちゃん」
抑えていた手を離し紅緒に手を降ると直ぐにエレベータのドアがしまった。
降りる前に最上階の↓ボタンを押しとけば、箱から出なきゃ解除なしでも最上階へ戻れるんだよな。
戻ったらドアの前に神妙な姿の亘が立っていた。
あら、びっくり。
ボタンのトリック気がついた?
「崇直、スマン」
何だ、約束思い出したのか。
頭を掻きながらベタな態度で、照れ隠しかよ。
中に入りドアを締めて、一応鍵もかけとくか。
「まさか、紅緒が居るなんて思わねーだろ。それに、先輩がまー爺どころか紅緒やおまえとも顔見知りって」
はぁとかなんとかため息つきながら、肩を落として前を歩いていく。
かーっ、落ち込んでやがる。ざまぁねーや。
特に紅緒と平川さんは仲良しだからなぁ。
「僕だけ蚊帳の外だ……」
直樹がいなくなってから、ずっと放っておいたバチが当たってんだよ。
オレとだって月に一度都合が付けば良い方だったしな。
なんだ、どうした。やけにため息つくな。
それとも、また女と別れたのか。
「おまえ、まー爺の仕事知らなかっただろ」
「驚いたよ。笠神ビルの取締役だって。名刺もらっちゃった」
まぁ、そうだけど。
そりゃそうか。身内のオレですら、ハッキリと分からないんだから。
そんな名刺もらって嬉しいのか?
「それと、あのお店のオーナーで寧ろそっちがメインっていうか」
「へぇー」
「平川さんもだが、人や企業、取り扱い商品や情報なんかの繋ぎっていうか」
「ああ、飛行機で言うハブ空港みたいなもんだろ。例えて言えばって、先輩が言ってた」
横に並んで開いた冷蔵庫を見るが、うわぁ何も入ってねーじゃん。
「どうしよう、崇直。ナンにもない」
泣きそうな顔でこっちを見るんじゃねーよ。
おっ、確かにぴっかレモンの瓶だけあるわ。
「コンビニでも行くか?」
「腹減ってる? もしかして」
「酒より飯かな」
冷凍なら餃子があると冷凍庫から取り出し、パントリーからパックご飯を出した。
それってチンするやつじゃん。
パックご飯の口を開けレンジに突っ込む。
引っ掛けてあったフライパンを降ろして火にかけ、冷凍餃子を開けようとした。
手ではなかなか開けにくかったのか口の端に咥え、器用に割いた。
「僕は、酒はもういいや」
そりゃそうでしょうよ。
平川さんのモヒートって、便宜上そう呼ぶだけのライム絞ってとミント入れただけのほとんどラム酒だからな。
樹は馬鹿だから、どーせ同じモン作って出したんだろ。
「かして、あとは自分でやるよ」
フライパンを受け取り、空いてるグラスに水を入れ餃子にかける。熱したフライパンに反応してうまそうな音が響いた。すかさず蓋をして。
「晩飯は先輩と食べたから、全部食って。あー喉がカラカラだ」
そう言いながら亘はオレが使ったグラスを取り、もう一個並べて水を注ぎ足しレモン水を2つ作る。
「これ美味いな。麦茶もだったが、なんか今日は意外なことだらけだったよ」
と、レモン水を突き出す。
麦茶? よく分からんが、レモン水は美味いな。
いい感じに焼けた餃子を持って、リビングに戻る。
バクバク食ってたら、亘が大欠伸をしやがった。
「ふあぁ~っ。食ってる間に先に風呂入っていいか。布団出すの面倒だから、一緒でいいよな」
はぁ?
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