思春期の叫び

ももずく

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12.文化祭

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中学の文化祭。
楽しいイメージや思い出が多い中、私は苦しい思い出となりました。

文化祭で行われる合唱コンクールが原因でした。

勝つことを目標とする上位グループとそれをよく思わないクラスメイトとの対立が起こったのです。

私は対立などせずに楽しめることが1番だと考えていました。
この考えで担任ともぶつかりました。

「みんなで楽しめれば勝ち負けなんて必要ないじゃないですか」
「みんなで楽しむためにも、1つの目標に向かうべきだ」

先生の意見も正しいと思います。
でも、勝つ事を目標にしたことで、きちんと練習する人とそうじゃない人の間に亀裂ができると思ったのです。

勝たなくてもいいのにと思いながらも、他の方法を私は、考えることができませんでした。

ずっと、勝たなきゃという圧力の中で教室にいることが苦痛でした。
勝たなきゃクラスは崩壊する。
それくらいのプレッシャーと不安がありました。

結果として、最優秀賞を取ることができ、クラスの雰囲気もそこまで悪くなることはありませんでした。
それでも、私と担任の関係は悪いままでした。
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