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第16話 異世界事情
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朝からバタバタしたが、腹が減ったのでまずは朝食を取ることにした。
目玉焼きにソーセージ、トーストに野菜サラダ、コーンスープに牛乳というメニューだったが、
「どれも美味しいね~♪」
リオは残さず完食した。てっきり肉食系だと思っていたので、野菜もちゃんと食べたのは意外だった。
「ところでリオ、聞いておきたいことがあるんだが」
朝食後、ユウが徐に尋ねる。
「なあに~?」
「このせか...いや、この辺に関してなんだが、近くに町というか村があるよな?」
この世界と言い掛けて、慌てて言い直した。
「あるよ~ ミルンの村だね~」
「ミルンって名前なのか。ここから遠いのか?」
「そうでもないよ~ 歩いて1時間くらいかなぁ? 行きたいの?」
「あぁ、道が分かるなら案内を頼んでもいいか?」
ユウがそう言った途端、リオの顔が曇った。
「いいけど...リオは村に入りたくないから、その手前までで良い?」
「あ、あぁ、構わないが...」
「じゃあそこでお別れだね...」
そう言ってリオは寂しそうに笑った。
「リオちゃん!?」
「どうしてなんだ!?」
するとリオは苦し気に唇を噛み締めて、
「あのね、リオの村を襲ったのは、この辺りの土地を治める領主様なんだ...」
「なんだって!?」
「酷い! どうしてそんな!?」
「獣人の子は高く売れるんだって言ってた...」
「人身売買か!? なんて奴らだ!」
「許せません!」
地球でも過去に、いや現在でも密かに行われている犯罪行為だ。異世界においても人の業は変わらないということだろうが、胸糞悪いことには変わりない。二人は怒りを顕にした。
「前の領主様は優しくて、リオ達獣人にも良くしてくれたんだけど、今の領主様になってからは...」
「そうか...それでリオは空腹が限界に達するまで、人里に降りようとは思わなかったんだな?」
「うん...リオが逃げ出したことはバレてるから、もしかしたら領主様からミルンの村にお触れが出てるんじゃないかと思うと怖くて...それと人に頼るのもなんかイヤで...」
そう言った後、リオは慌てて付け足した。
「あっ! ユウとアリィは別だよ! 危ないところを助けてくれたし、いっぱい良くしてくれたし、とっても感謝してるんだよ!」
「分かってるさ。そんなこと気にすんな」
「そうですよ。悪い人も居ますが、良い人だって沢山居るんです。全ての人間を嫌いにならないで下さいね?」
「うん! 二人とも大好きだよ♪」
そう言ってリオは満面の笑みを浮かべた。
目玉焼きにソーセージ、トーストに野菜サラダ、コーンスープに牛乳というメニューだったが、
「どれも美味しいね~♪」
リオは残さず完食した。てっきり肉食系だと思っていたので、野菜もちゃんと食べたのは意外だった。
「ところでリオ、聞いておきたいことがあるんだが」
朝食後、ユウが徐に尋ねる。
「なあに~?」
「このせか...いや、この辺に関してなんだが、近くに町というか村があるよな?」
この世界と言い掛けて、慌てて言い直した。
「あるよ~ ミルンの村だね~」
「ミルンって名前なのか。ここから遠いのか?」
「そうでもないよ~ 歩いて1時間くらいかなぁ? 行きたいの?」
「あぁ、道が分かるなら案内を頼んでもいいか?」
ユウがそう言った途端、リオの顔が曇った。
「いいけど...リオは村に入りたくないから、その手前までで良い?」
「あ、あぁ、構わないが...」
「じゃあそこでお別れだね...」
そう言ってリオは寂しそうに笑った。
「リオちゃん!?」
「どうしてなんだ!?」
するとリオは苦し気に唇を噛み締めて、
「あのね、リオの村を襲ったのは、この辺りの土地を治める領主様なんだ...」
「なんだって!?」
「酷い! どうしてそんな!?」
「獣人の子は高く売れるんだって言ってた...」
「人身売買か!? なんて奴らだ!」
「許せません!」
地球でも過去に、いや現在でも密かに行われている犯罪行為だ。異世界においても人の業は変わらないということだろうが、胸糞悪いことには変わりない。二人は怒りを顕にした。
「前の領主様は優しくて、リオ達獣人にも良くしてくれたんだけど、今の領主様になってからは...」
「そうか...それでリオは空腹が限界に達するまで、人里に降りようとは思わなかったんだな?」
「うん...リオが逃げ出したことはバレてるから、もしかしたら領主様からミルンの村にお触れが出てるんじゃないかと思うと怖くて...それと人に頼るのもなんかイヤで...」
そう言った後、リオは慌てて付け足した。
「あっ! ユウとアリィは別だよ! 危ないところを助けてくれたし、いっぱい良くしてくれたし、とっても感謝してるんだよ!」
「分かってるさ。そんなこと気にすんな」
「そうですよ。悪い人も居ますが、良い人だって沢山居るんです。全ての人間を嫌いにならないで下さいね?」
「うん! 二人とも大好きだよ♪」
そう言ってリオは満面の笑みを浮かべた。
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