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第20話 ドラゴン再襲来
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「こっちだよ」
リオの先導で山道というか獣道を三人で進む。ふと気付くと、確かこの辺りで狼姿のリオを助けたんだっけとユウは思い出しながら、
「そう言えばリオ、狼の姿に変身する時はどうやるんだ?」
「う~んとね、頭の中でイメージするの。自分が狼の姿になるってことを。そうするとね、体の中から何か熱いモノが溢れてきてね、気付いたら狼になってるの」
「なるほど、イメージか...」
ユウとアリィの二人にも言えることだが、やはりイメージすることが重要のようだ。そう言った意味では、二人のチートもリオの異能も広義では同じモノなのかも知れないなとユウは思った。
「もっとも先に服を脱いでおかないと、変身したら服はボロボロになっちゃうんだけどね~」
そう言ってリオは苦笑した。
「あぁ、確かに。明らかにあの狼の姿は今のリオより大きいよな。ってことは、これからリオが成長するに従って、狼の姿も更に大きくなるってことか?」
「う~ん...どうなんだろ? リオにもイマイチ良く分かんないんだよね~」
それからしばらくは黙々と歩き続けたが、
「あ...の...す...すいません...ちょ、ちょっと...休ま...せて...」
アリィの体力が限界に達したようだ。
「あぁ、すまんアリィ! ちょっと飛ばし過ぎたな。リオ! ちょっと休憩にしよう!」
獣人であるリオと元ラガーマンであるユウの体力に、単なる女子高生だったアリィが連いてくるのは大変だということを考慮するべきだったであろう。
「は~い!」
休憩場所に選んだ所は、ちょっとした渓谷になっていた。両側には切り立った崖が迫り、昔は川が流れていたのだろうが、今は干上がってしまった川底に腰を下ろした。三人でスポーツドリンク片手に休憩していると、
「な、なんだ!?」
周囲の鳥達が一斉に羽ばたいた。すると、
「グオォォォォッーーーーー!!!!!」
銀色に輝くドラゴンの巨体が空を舞っていた。
「またアイツか! リオ、アリィ、逃げるぞ!」
言うが早いか、右手にリオ、左手にアリィの手を握ってユウは駆け出した。既に例のバリヤは発動済みである。
「ま、待って、ユウ! その先は!」
「しまった! 行き止まり!?」
そう、ユウが逃げて行った先は、崖崩れでもあったのか、大きな岩が道を塞いでいた。両側は切り立った崖。どこにも逃げ場は無い。
「二人とも、俺の側から絶対に離れるなよ!」
ユウは二人を庇うように一歩前に出た。二人がバリヤの中に入っていることは確認済みだ。すぐに襲ってくるかと思ったドラゴンは、空中に浮いたまま中々仕掛けて来ない。この間撃退されたことで警戒しているのだろうか? すると、ドラゴンはユウ達の頭上を通り過ぎて行った。
見逃してくれた? そんな甘い考えがユウの頭に過った時だった。
「ユウ! 上!」
リオが絶叫する。なんと、巨大な岩を抱えたドラゴンが空中に居た。そしてその岩をユウ達目掛けて落としたのだ。
「リオ! アリィ!」
ユウは二人を抱えて地に伏せ目を閉じた。いくらあのバリヤを持ってしても、あんな巨大な岩の重量には耐えられないだろう。ユウは覚悟を決めた...が、いつまで経っても衝撃は襲って来ない。恐る恐る目を開けると、視界一杯に岩が広がっていた。なんとあの重量を受け止めてしまったらしい。
「いやこれマジか...」
信じられない思いでユウがそっと岩に触れようとした瞬間、
ポヨーン!
まるでトランポリンで弾んだように、あるいはスリングショットで撃ち出したように、巨大な岩は上空で勝ちを確信していたドラゴンに命中し、空の彼方まで吹き飛ばしたのだった。
リオの先導で山道というか獣道を三人で進む。ふと気付くと、確かこの辺りで狼姿のリオを助けたんだっけとユウは思い出しながら、
「そう言えばリオ、狼の姿に変身する時はどうやるんだ?」
「う~んとね、頭の中でイメージするの。自分が狼の姿になるってことを。そうするとね、体の中から何か熱いモノが溢れてきてね、気付いたら狼になってるの」
「なるほど、イメージか...」
ユウとアリィの二人にも言えることだが、やはりイメージすることが重要のようだ。そう言った意味では、二人のチートもリオの異能も広義では同じモノなのかも知れないなとユウは思った。
「もっとも先に服を脱いでおかないと、変身したら服はボロボロになっちゃうんだけどね~」
そう言ってリオは苦笑した。
「あぁ、確かに。明らかにあの狼の姿は今のリオより大きいよな。ってことは、これからリオが成長するに従って、狼の姿も更に大きくなるってことか?」
「う~ん...どうなんだろ? リオにもイマイチ良く分かんないんだよね~」
それからしばらくは黙々と歩き続けたが、
「あ...の...す...すいません...ちょ、ちょっと...休ま...せて...」
アリィの体力が限界に達したようだ。
「あぁ、すまんアリィ! ちょっと飛ばし過ぎたな。リオ! ちょっと休憩にしよう!」
獣人であるリオと元ラガーマンであるユウの体力に、単なる女子高生だったアリィが連いてくるのは大変だということを考慮するべきだったであろう。
「は~い!」
休憩場所に選んだ所は、ちょっとした渓谷になっていた。両側には切り立った崖が迫り、昔は川が流れていたのだろうが、今は干上がってしまった川底に腰を下ろした。三人でスポーツドリンク片手に休憩していると、
「な、なんだ!?」
周囲の鳥達が一斉に羽ばたいた。すると、
「グオォォォォッーーーーー!!!!!」
銀色に輝くドラゴンの巨体が空を舞っていた。
「またアイツか! リオ、アリィ、逃げるぞ!」
言うが早いか、右手にリオ、左手にアリィの手を握ってユウは駆け出した。既に例のバリヤは発動済みである。
「ま、待って、ユウ! その先は!」
「しまった! 行き止まり!?」
そう、ユウが逃げて行った先は、崖崩れでもあったのか、大きな岩が道を塞いでいた。両側は切り立った崖。どこにも逃げ場は無い。
「二人とも、俺の側から絶対に離れるなよ!」
ユウは二人を庇うように一歩前に出た。二人がバリヤの中に入っていることは確認済みだ。すぐに襲ってくるかと思ったドラゴンは、空中に浮いたまま中々仕掛けて来ない。この間撃退されたことで警戒しているのだろうか? すると、ドラゴンはユウ達の頭上を通り過ぎて行った。
見逃してくれた? そんな甘い考えがユウの頭に過った時だった。
「ユウ! 上!」
リオが絶叫する。なんと、巨大な岩を抱えたドラゴンが空中に居た。そしてその岩をユウ達目掛けて落としたのだ。
「リオ! アリィ!」
ユウは二人を抱えて地に伏せ目を閉じた。いくらあのバリヤを持ってしても、あんな巨大な岩の重量には耐えられないだろう。ユウは覚悟を決めた...が、いつまで経っても衝撃は襲って来ない。恐る恐る目を開けると、視界一杯に岩が広がっていた。なんとあの重量を受け止めてしまったらしい。
「いやこれマジか...」
信じられない思いでユウがそっと岩に触れようとした瞬間、
ポヨーン!
まるでトランポリンで弾んだように、あるいはスリングショットで撃ち出したように、巨大な岩は上空で勝ちを確信していたドラゴンに命中し、空の彼方まで吹き飛ばしたのだった。
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