王妃候補に選ばれましたが、全く興味の無い私は野次馬に徹しようと思います

真理亜

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 席順は向かって左側からライラの正面にミハエル、ドロシーの正面にミシェル、そしてソニアの正面がファリスという並びになっていた。

 戸惑いながらも全員がそれぞれ指定された席に腰を下ろした。

「本日はローズヒップをご用意しました。お茶請けのシフォンケーキとご一緒にお楽しみ下さいませ」

 そう言ってソニアは、率先して紅茶に一口付けた。なにも起こらないと分かってはいても、やはり二度もあんなことがあったのだ。

 全員が少なからず緊張していたが、

「うん、とっても美味しい。ささ、皆さんもどうぞどうぞ」

 そんなソニアの様子にホッとした面々は、一人また一人と口を付け始めた。

「確かに美味しい」

「シフォンケーキも良く合いますね」

「私、ハーブティーってちょっと苦手だったんですけと、これはイケますね。良い香りです」

 などと会話が弾んで来たところで、やおらソニアが立ち上がった。

「さて皆さん、場も温まって来たようですので、ここら辺で一つゲームでもやってみませんか?」

「ゲーム?」

「どんな?」

 するとソニアは懐からなにやら木の棒みたいなものを何本か取り出した。

「これは今、庶民の間で流行っている『王様ゲーム』と呼ばれるゲームです」

「王様ゲーム?」

「聞いたことありませんわね」

「どんなゲームなんですか?」

「ルールは?」

 全員知らないようで質問が飛び交う。

「ルールは至って簡単、やりながら説明しますね。まずは各自この棒を引いて下さい」

 ソニアは席を回って一人一人に棒を引かせて行く。

「棒の先に番号が振ってあると思います。他の人に見えないように隠しながら確認して下さいね」

 言われた通りに全員がコソコソと自分の番号を確認する。

「今回は最初なんで私がやりますが、このように番号のちょっと上の所に王冠のシールが貼ってあるものがあります」

 ソニアは全員に見えるように棒を掲げた。そこには確かに数字の6の上に王冠のシールが貼ってあった。

「これを引いた人が当たり、つまり王様ということになります。王様になった人は、他の人になんでも命令することが出来るようになります」

「なんでも?」

「はい」

「それはあまりにも理不尽じゃありません?」

「だって王様ですから」

「そんな...」

「まぁまぁ、落ち着いて下さいな。殺伐とした命令やエロエロな命令などは却下しますから。例えばその場で殺し合えだとかチュウしろだとか。そんなのは無しにします。あくまでもゲームとして楽しめる内容に限ることにしますから」 

「まぁそれなら...」

「ご理解頂けたところで先に進めたいと思います。王様が命令する時はこのように指示します」

『何番の人が何番の人に何々をさせる』

「と言った具合です。ここでさっき引いて貰った番号が意味を持って来る訳ですね」
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