17 / 462
初めての同僚
しおりを挟む
「えっ!? 護衛!? カリナ殿がですか!?」
私達の話が聞こえたのか、護衛の方々の内のお一人が尋ねて来た。ちなみにこの方は、治癒魔法が使える方でカイル様というお名前だ。
「あれ? お前達に言ってなかったっけ? カリナは俺の護衛に就いて貰うことになったから」
「聞いてませんよ! そういう大事なことは、ちゃんと言って貰わないと困ります!」
突っ込みを入れて来たこの方は、風の攻撃魔法が使える方でアラン様というお名前だ。なんとお二人は実のご兄弟とのこと。カイル様がお兄さんでアラン様が弟さんだそう。
兄弟揃って王族の護衛を任されるなんて、よっぽど優秀な方々なんだろうなと改めて思った。しかもお二人ともまだ若い。20代前半くらいと思われる。
「では今後、カリナ殿は我々の同僚ということになりますな。よろしくお願い申し上げます」
「カリナ殿が居てくれたら心強いです。よろしくお願いします」
「こちらこそよろしくお願い致します。至らぬ点多々あると思いますが、ご指導ご鞭撻の程何卒よろしくお願い申し上げます。どうか私のことはカリナとお呼び下さい」
先輩のお二人に丁寧なご挨拶を頂いて恐縮してしまった。上手くご挨拶できたかな? 失礼に中らないといいんだけど...
「これはこれは丁寧なご挨拶で...」
「育ちの良さが伺えますな...」
どうやら好評価だったようだ。ホッと胸を撫で下ろす。
「良し。紹介も済んだことだし、そろそろ出発しよう」
アクセル様の一言で私達は旅路に戻った。
◇◇◇
「それにしても見事だった。改めて礼を言う」
「恐れ入ります。ところでこの国では、あのような魔物がしょっちゅう街道に現れるものなんでしょうか?」
「いや、そんなことはない。主要な街道は定期的に騎士団が見回り、魔物を駆除してるはずなんだ。現に今までこのようなことはなかった」
それもそうか。街道が安全じゃなかったら、経済が回らないもんね。
「ではやはり、キナ臭くなって来た事と何かしら関係がありそうですね?」
「かも知れん。兄上を支持してるのは所謂強硬派と呼ばれる連中でな。自分達の主張を通すためなら破壊工作も辞さないという、過激な思想を持ったヤツらの集まりだ。魔物を嗾けるくらいお手の物だろう」
いやそれもう強硬派じゃなくてなくて過激派と呼ぶべきなんじゃ!?
「まだ何か仕掛けてきそうですね。私達だけで大丈夫でしょうか?」
「あの二人以外は信用ならない。ヘタに人数を増やすと寝首を掻かれる危険性がある」
そんなにヤバい状況なの!?
「アイツらは俺がまだ子供の時からずっと一緒だったからな。幼馴染みってヤツだ。だから絶対に俺を裏切らない。信頼してる仲間だ。そしてカリナ、君もその一員だ」
「ご、ご期待に沿えるよう精進します...」
私は一抹の不安を感じながらそう言った。
私達の話が聞こえたのか、護衛の方々の内のお一人が尋ねて来た。ちなみにこの方は、治癒魔法が使える方でカイル様というお名前だ。
「あれ? お前達に言ってなかったっけ? カリナは俺の護衛に就いて貰うことになったから」
「聞いてませんよ! そういう大事なことは、ちゃんと言って貰わないと困ります!」
突っ込みを入れて来たこの方は、風の攻撃魔法が使える方でアラン様というお名前だ。なんとお二人は実のご兄弟とのこと。カイル様がお兄さんでアラン様が弟さんだそう。
兄弟揃って王族の護衛を任されるなんて、よっぽど優秀な方々なんだろうなと改めて思った。しかもお二人ともまだ若い。20代前半くらいと思われる。
「では今後、カリナ殿は我々の同僚ということになりますな。よろしくお願い申し上げます」
「カリナ殿が居てくれたら心強いです。よろしくお願いします」
「こちらこそよろしくお願い致します。至らぬ点多々あると思いますが、ご指導ご鞭撻の程何卒よろしくお願い申し上げます。どうか私のことはカリナとお呼び下さい」
先輩のお二人に丁寧なご挨拶を頂いて恐縮してしまった。上手くご挨拶できたかな? 失礼に中らないといいんだけど...
「これはこれは丁寧なご挨拶で...」
「育ちの良さが伺えますな...」
どうやら好評価だったようだ。ホッと胸を撫で下ろす。
「良し。紹介も済んだことだし、そろそろ出発しよう」
アクセル様の一言で私達は旅路に戻った。
◇◇◇
「それにしても見事だった。改めて礼を言う」
「恐れ入ります。ところでこの国では、あのような魔物がしょっちゅう街道に現れるものなんでしょうか?」
「いや、そんなことはない。主要な街道は定期的に騎士団が見回り、魔物を駆除してるはずなんだ。現に今までこのようなことはなかった」
それもそうか。街道が安全じゃなかったら、経済が回らないもんね。
「ではやはり、キナ臭くなって来た事と何かしら関係がありそうですね?」
「かも知れん。兄上を支持してるのは所謂強硬派と呼ばれる連中でな。自分達の主張を通すためなら破壊工作も辞さないという、過激な思想を持ったヤツらの集まりだ。魔物を嗾けるくらいお手の物だろう」
いやそれもう強硬派じゃなくてなくて過激派と呼ぶべきなんじゃ!?
「まだ何か仕掛けてきそうですね。私達だけで大丈夫でしょうか?」
「あの二人以外は信用ならない。ヘタに人数を増やすと寝首を掻かれる危険性がある」
そんなにヤバい状況なの!?
「アイツらは俺がまだ子供の時からずっと一緒だったからな。幼馴染みってヤツだ。だから絶対に俺を裏切らない。信頼してる仲間だ。そしてカリナ、君もその一員だ」
「ご、ご期待に沿えるよう精進します...」
私は一抹の不安を感じながらそう言った。
65
あなたにおすすめの小説
子爵家の長男ですが魔法適性が皆無だったので孤児院に預けられました。変化魔法があれば魔法適性なんて無くても無問題!
八神
ファンタジー
主人公『リデック・ゼルハイト』は子爵家の長男として産まれたが、検査によって『魔法適性が一切無い』と判明したため父親である当主の判断で孤児院に預けられた。
『魔法適性』とは読んで字のごとく魔法を扱う適性である。
魔力を持つ人間には差はあれど基本的にみんな生まれつき様々な属性の魔法適性が備わっている。
しかし例外というのはどの世界にも存在し、魔力を持つ人間の中にもごく稀に魔法適性が全くない状態で産まれてくる人も…
そんな主人公、リデックが5歳になったある日…ふと前世の記憶を思い出し、魔法適性に関係の無い変化魔法に目をつける。
しかしその魔法は『魔物に変身する』というもので人々からはあまり好意的に思われていない魔法だった。
…はたして主人公の運命やいかに…
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
勝手に召喚され捨てられた聖女さま。~よっしゃここから本当のセカンドライフの始まりだ!~
楠ノ木雫
ファンタジー
IT企業に勤めていた25歳独身彼氏無しの立花菫は、勝手に異世界に召喚され勝手に聖女として称えられた。確かにステータスには一応〈聖女〉と記されているのだが、しばらくして偽物扱いされ国を追放される。まぁ仕方ない、と森に移り住み神様の助けの元セカンドライフを満喫するのだった。だが、彼女を追いだした国はその日を境に天気が大荒れになり始めていき……
※他の投稿サイトにも掲載しています。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる