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オークとの戦い
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前からやって来るのは5頭のオークで、後ろからも同じ数のオークがやって来る。
つまり挟撃された訳だ。私は馬車から飛び出そうとするアクセル様に触れて、魔法を発動させる。
亜空間転移発動!
「アクセル様、ダメですよ。病み上がりなんですから、ここで大人しくしてて下さい」
「し、しかしあの数では!」
「護衛の方々はお強いのでしょう? 前の方は任せておいて大丈夫ですよ。私は後ろの方を片付けて来ます。また剣を貸して下さい」
そうは言ってもこちらの護衛2人に対し、オークは5頭だ。後ろをさっさと片付けて応援に向かうべきだろう。
「へっ!? 後ろ!?」
あら? 気付いてなかったのね。
「はい、挟撃されています。さあ剣を」
ポカンとしているアクセル様から剣を受け取って、私は後ろのオークと対峙する。まずは先頭を走る1頭に狙いを定める。足元に近付き、右足におもいっきり剣を突き立てる。
「ブヒィッ!」「フガッ!」「ピギッ」
先頭が転んだので、それに巻き込まれてすぐ後ろを走っていた2頭も転がった。私はすかさず最初の1頭から順に、首の後ろに剣を突き立て仕留めていく。
いきなり仲間が倒れて、混乱している様子の残りの2頭もサクッと倒す。後ろはこれで全部片付いた。前方に目をやると、やはり護衛の方々は苦戦しているようだ。多勢に無勢だから無理もないか。
急いで応援に駆け付ける。今まさに、護衛の1人に襲い掛かろうとするオークの背後に回って、サクッと倒す。護衛の1人が私に気付いて目を丸くしている。
そして護衛のもう1人と戦っているオークもサクッと倒して上げた。いきなり敵が倒れたので、こちらもビックリしている。これでオークの群れは全滅した。危険は去ったと判断した私は、亜空間魔法を解除した。
「お疲れ様でした。お二方ともお怪我はありませんか?」
「いやぁ、助かりました! 大丈夫です! 大した怪我じゃありません!」
「良かったです。後ろも全部倒しましたんで心配ありません」
「へっ!? 後ろ!?」
あんたらも気付いてなかったんかい! 私は黙って後ろを指差す。倒れているオークの群れを見て、今度は2人して目を丸くしていた。そこへ、
「カリナ! 大丈夫か!? 怪我はないか!?」
「えぇ、大丈夫ですよ。あ、剣をお返ししますね。正式に護衛の任務に就く時は、私専用の剣が要りますね。この剣、重くって...」
「あ、あぁ、早速手配しよう。それと助けてくれてありがとう」
「いえいえ、私はアクセル様の護衛ですから、当然のことをしたまでですよ?」
「あぁ、そうだな。君を選んで正解だった。これからもよろしく頼む」
「こちらこそよろしくお願いします」
護衛としての初任務? でいいのかな? 取り敢えず無事完了! 良かった良かった。
つまり挟撃された訳だ。私は馬車から飛び出そうとするアクセル様に触れて、魔法を発動させる。
亜空間転移発動!
「アクセル様、ダメですよ。病み上がりなんですから、ここで大人しくしてて下さい」
「し、しかしあの数では!」
「護衛の方々はお強いのでしょう? 前の方は任せておいて大丈夫ですよ。私は後ろの方を片付けて来ます。また剣を貸して下さい」
そうは言ってもこちらの護衛2人に対し、オークは5頭だ。後ろをさっさと片付けて応援に向かうべきだろう。
「へっ!? 後ろ!?」
あら? 気付いてなかったのね。
「はい、挟撃されています。さあ剣を」
ポカンとしているアクセル様から剣を受け取って、私は後ろのオークと対峙する。まずは先頭を走る1頭に狙いを定める。足元に近付き、右足におもいっきり剣を突き立てる。
「ブヒィッ!」「フガッ!」「ピギッ」
先頭が転んだので、それに巻き込まれてすぐ後ろを走っていた2頭も転がった。私はすかさず最初の1頭から順に、首の後ろに剣を突き立て仕留めていく。
いきなり仲間が倒れて、混乱している様子の残りの2頭もサクッと倒す。後ろはこれで全部片付いた。前方に目をやると、やはり護衛の方々は苦戦しているようだ。多勢に無勢だから無理もないか。
急いで応援に駆け付ける。今まさに、護衛の1人に襲い掛かろうとするオークの背後に回って、サクッと倒す。護衛の1人が私に気付いて目を丸くしている。
そして護衛のもう1人と戦っているオークもサクッと倒して上げた。いきなり敵が倒れたので、こちらもビックリしている。これでオークの群れは全滅した。危険は去ったと判断した私は、亜空間魔法を解除した。
「お疲れ様でした。お二方ともお怪我はありませんか?」
「いやぁ、助かりました! 大丈夫です! 大した怪我じゃありません!」
「良かったです。後ろも全部倒しましたんで心配ありません」
「へっ!? 後ろ!?」
あんたらも気付いてなかったんかい! 私は黙って後ろを指差す。倒れているオークの群れを見て、今度は2人して目を丸くしていた。そこへ、
「カリナ! 大丈夫か!? 怪我はないか!?」
「えぇ、大丈夫ですよ。あ、剣をお返ししますね。正式に護衛の任務に就く時は、私専用の剣が要りますね。この剣、重くって...」
「あ、あぁ、早速手配しよう。それと助けてくれてありがとう」
「いえいえ、私はアクセル様の護衛ですから、当然のことをしたまでですよ?」
「あぁ、そうだな。君を選んで正解だった。これからもよろしく頼む」
「こちらこそよろしくお願いします」
護衛としての初任務? でいいのかな? 取り敢えず無事完了! 良かった良かった。
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