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時間稼ぎ
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私は破邪の剣を抜いてラウムさんと共にヒュドラと対峙した。
「ラウムさん! 今、セリカさんがマックス達を助けに向かってます! 我々はそれまでヒュドラの注意を惹き付けることに徹しましょう! アスカさんもその線でお願いします!」
『応!』
そう、これは決してヒュドラを倒そうっていう戦いじゃなく、あくまでも時間稼ぎであるってことを、近くで戦っているアスカさんにも周知した。
私はそうしている間にも、セリカさんの方の様子をチラチラと伺っていたりする。セリカさんはちょうど今、倒れているマックス達の元に駆け付けたところだ。
敢えて瞬間移動を使わずに走って行った理由は、恐らくマックス達が自力で動けそうもない場合に備えてのことなんだろう。
その場合は三人纏めて瞬間移動する必要があるので、魔力を温存するためにもそうするしかなかったんだと思う。
「ぐっ!」
私とラウムさんが応対しているヒュドラの首は四つ。どうやら全て状態異常系らしい。四つの首の内、一つの首が口から紫色の息を吐き出した。
「カリナ! 吸わないように注意しろ! どうやらあれは毒霧らしい!」
もう三つの首と戦いながら、口元を抑えてラウムさんが叫ぶ。
「わ、分かりました!」
私は毒霧を吐く首から少し離れてラウムさんに加勢した。
「目が金色に光ってるヤツは恐らく石化を使っている! 目を合わさないようにして戦え! 牙を剥き出しているヤツが恐らく麻痺だ! 噛まれないように気を付けろ! 残りのヤツが恐らく暗闇なんだろうが、コイツはなにがしたいのかイマイチ良く分からん!」
「りょ、了解です!」
さすがはラウムさん。こんな短時間で敵の能力を見抜くなんて。私は舌を巻きながら戦いに終始した。
我々の方が全て状態異常系だということは、近くで戦っているアスカさんが応対しているヒュドラの四つの首は、全て火水風土の四大属性魔法系ということになる。
「ハアァァァッ!」
アスカさんは魔道の杖を翳しながら、四つの首からの魔法攻撃を軽やかに躱しては、的確にカウンターの魔法を放っている。こちらもさすがだと思った。
「ソイヤァァァッ!」
そうこうしている内に、ラウムさんが裂帛の気合いのもとバスターソードを振り抜くと、ヒュドラの首が二つ纏めて吹っ飛んだ。
少し余裕の出た私は、ちょっと離れたセリカさんの様子を伺った。屈んでマックス達の容態を調べていたらしいセリカさんが、ちょうど首を振りながら立ち上がったところだった。
それを確認した私は、
「セリカさん! こちらへ! マックス達を連れて瞬間移動して来てください!」
ヒュドラから離れながら叫んだ。続けて、
「ラウムさん! アスカさん! 程良いところで切り上げてこっちに戻って来てください!」
そう叫んだ。
「ラウムさん! 今、セリカさんがマックス達を助けに向かってます! 我々はそれまでヒュドラの注意を惹き付けることに徹しましょう! アスカさんもその線でお願いします!」
『応!』
そう、これは決してヒュドラを倒そうっていう戦いじゃなく、あくまでも時間稼ぎであるってことを、近くで戦っているアスカさんにも周知した。
私はそうしている間にも、セリカさんの方の様子をチラチラと伺っていたりする。セリカさんはちょうど今、倒れているマックス達の元に駆け付けたところだ。
敢えて瞬間移動を使わずに走って行った理由は、恐らくマックス達が自力で動けそうもない場合に備えてのことなんだろう。
その場合は三人纏めて瞬間移動する必要があるので、魔力を温存するためにもそうするしかなかったんだと思う。
「ぐっ!」
私とラウムさんが応対しているヒュドラの首は四つ。どうやら全て状態異常系らしい。四つの首の内、一つの首が口から紫色の息を吐き出した。
「カリナ! 吸わないように注意しろ! どうやらあれは毒霧らしい!」
もう三つの首と戦いながら、口元を抑えてラウムさんが叫ぶ。
「わ、分かりました!」
私は毒霧を吐く首から少し離れてラウムさんに加勢した。
「目が金色に光ってるヤツは恐らく石化を使っている! 目を合わさないようにして戦え! 牙を剥き出しているヤツが恐らく麻痺だ! 噛まれないように気を付けろ! 残りのヤツが恐らく暗闇なんだろうが、コイツはなにがしたいのかイマイチ良く分からん!」
「りょ、了解です!」
さすがはラウムさん。こんな短時間で敵の能力を見抜くなんて。私は舌を巻きながら戦いに終始した。
我々の方が全て状態異常系だということは、近くで戦っているアスカさんが応対しているヒュドラの四つの首は、全て火水風土の四大属性魔法系ということになる。
「ハアァァァッ!」
アスカさんは魔道の杖を翳しながら、四つの首からの魔法攻撃を軽やかに躱しては、的確にカウンターの魔法を放っている。こちらもさすがだと思った。
「ソイヤァァァッ!」
そうこうしている内に、ラウムさんが裂帛の気合いのもとバスターソードを振り抜くと、ヒュドラの首が二つ纏めて吹っ飛んだ。
少し余裕の出た私は、ちょっと離れたセリカさんの様子を伺った。屈んでマックス達の容態を調べていたらしいセリカさんが、ちょうど首を振りながら立ち上がったところだった。
それを確認した私は、
「セリカさん! こちらへ! マックス達を連れて瞬間移動して来てください!」
ヒュドラから離れながら叫んだ。続けて、
「ラウムさん! アスカさん! 程良いところで切り上げてこっちに戻って来てください!」
そう叫んだ。
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