我が家の乗っ取りを企む婚約者とその幼馴染みに鉄槌を下します!

真理亜

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「イヤ~ン♪ アンリエット~♪ 怖い~♪」

「待てこの! チョコマカと逃げ回るな!」

「落ち着いて~♪ 暴力じゃなんも解決しないのよ~♪」

「うっさい! 黙って殴られろ!」

「イヤイヤ~♪ 誰か助けて~♪」

「この! この! この!....ハァ...ハァ...」

「あら~? 追いかけっこはもう終わり~?」

「ハァ...ハァ...やかましい...」

 クソッ! 武道派令嬢を甘く見ていた。悔しいが私ではエリザベートに触れることすら出来ない。

「アンリエット~♪ スタミナ無さ過ぎ~♪ もっと鍛えないとダメよ~♪ そんなんじゃ太っちゃうわよ~♪」

「良し! 決めた! 第二ラウンド開始だ! 貴様はこの場で息の根を止めてやる! 吐いた唾飲まんとけよ!」

 言うに事欠いてなんちゅうこと言いやがる! そりゃ確かにここ最近は運動不足気味でお腹の辺りがポッコリと...いやその...と、とにかく! コイツは生かしておけない! ここで確実に仕留めておかないと!

「わ~い♪ アンリエットが復活した~♪」

 クソックソッ! まだまだ余裕綽々なのがホントにムカつくな!

「死に晒せや~!」


◇◇◇


 そんなこんなで30分後...

「ハァ...ハァ...も、もう無理ぃ~」

 私はだらしなく床に踞っていた。

「アハハ♪ それウ○娘のモブのセリフみたい~♪ ウケるんですけど~♪」

「あ、アホかお前は! 迂闊なこと口走ってんじゃねぇ! それは今、鬼○の刃以上にヤバいコンテンツなんだぞ!」

「絶対は私だぁ~♪」

「止めんか~!」

 いやマジで止めて! ホントにヤバいんだってば!-

「フゥ...いい運動になったわね♪」

「そりゃよござんした...」

「アンリエット、少しは落ち着いた?」

「失敬だな! 私はいつだって冷静沈着だっつーの!」

「はいはい♪」

 ホントにどこまでもムカつくヤツだな!

 私はすっかり冷め切ったお茶を一気飲みした。喉がカラカラだ。

「それで? 答えは決まった?」

 エリザベートが急に改まった口調になって聞いて来やがった。

「まだどうしていいのか分かんない...」

 そう、これが今の私の正直な気持ちだ。

「まぁそうよねぇ。無理もないわ。頭を落ち着かせてゆっくり考えてみなさいな?」

「そうする...」

「それじゃあ今夜はもう遅いからまた明日ね。あ、私どこで寝ればいい?」

「毛布ぐらい用意してあげるから床で寝れば?」

 お前なんかそれで十分だろ!

「酷い~♪ そんなの無理ぃ~♪」

「いい加減そのネタ止めんか!」

 私は仕方なく客用の部屋を使わせることにした。

 あぁ、ホント疲れた...

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