7 / 7
後日談というか後始末
「この大バカ者がぁ!」
「アゥッ!」
ここは国王の執務室。事の顛末を知らされた国王は、自分の息子を殴り飛ばしていた。
「この痴れ者がぁ!」
「イタッ!」
その隣では宰相が自分の息子を殴り飛ばしていた。
「このうつけ者がぁ!」
「ウグッ!」
更にその隣では騎士団長が自分の息子を殴り飛ばしていた。
「この愚か者がぁ!」
「エゥッ!」
更に更にその隣では魔法騎士団長が自分の息子を殴り飛ばしていた。
「あぁ、神よ! どうかお許し下さい!」
「オォッ!」
更に更に更にその隣では教会司祭が自分の息子を殴り飛ばしていた。
「全く...どうしてくれようか...このケダモノどもを...」
国王は顔を覆いながら嘆いた。
「まずは全員、子を成せない体にしましょう」
そう言ったのは宰相だ。
「賛成だ。あちこちに種をバラ蒔かれては堪らん。その上で開拓地に送って強制労働というのはどうだろう?」
そう言ったのは騎士団長だ。
「いいですね。体力が有り余っているようですので、たっぷり発散して貰いましょう。その上で一人一日一個、魔石に魔力を注がせるというのはどうでしょうか?」
そう言ったのは魔法騎士団長だ。
「良いと思います。その魔石を売って恵まれない子供達に寄付しましょう。その上で教会の奉仕活動にも協力させるというのはどうでしょうか?」
そう言ったのは教会司祭だ。
「ふむ、町の清掃や貧民街での炊き出しなどだな。よかろう。反省してますというアピールにもなる」
最後は国王が締めくくった。
「さてと、コイツらは廃嫡するとして、儂は第2王子のダインをアリン嬢の婚約者として推すつもりだ。既に王妃教育を終えている才女を手放すのはあまりにも惜しいからな。そなたらはどうする?」
と国王が、
「私は次男をイリン嬢に推したいと思っております。彼女へのお詫びも込めて」
と宰相が、
「ウチも同じく次男坊をウリン嬢に推したいと思ってます。彼女が許してくれればですが」
と騎士団長が、
「私の家も同じです。三男がエリン嬢と同い年なのでイケるんじゃないかと思ってたりします。もちろんその前に誠心誠意謝罪してからになりますが」
と魔法騎士団長が、
「我が家には愚息以外息子はおりませんので、兄の息子、つまり甥っ子をオリン嬢に紹介したいと思います。せめてものお詫びを込めて」
と教会司祭が、それぞれの思惑を語った。その時、
「失礼致します」
宮廷医師が入って来た。
「どうだった?」
国王が問い掛ける。
「妊娠五ヶ月でした」
「そうか...」
国王はしばらく顔を伏せた後、側に居た近衛騎士に命じた。
「後始末は任せる...」
「御意...」
その後、サーシャの姿を見た者は誰も居ない。
~ fin. ~
「アゥッ!」
ここは国王の執務室。事の顛末を知らされた国王は、自分の息子を殴り飛ばしていた。
「この痴れ者がぁ!」
「イタッ!」
その隣では宰相が自分の息子を殴り飛ばしていた。
「このうつけ者がぁ!」
「ウグッ!」
更にその隣では騎士団長が自分の息子を殴り飛ばしていた。
「この愚か者がぁ!」
「エゥッ!」
更に更にその隣では魔法騎士団長が自分の息子を殴り飛ばしていた。
「あぁ、神よ! どうかお許し下さい!」
「オォッ!」
更に更に更にその隣では教会司祭が自分の息子を殴り飛ばしていた。
「全く...どうしてくれようか...このケダモノどもを...」
国王は顔を覆いながら嘆いた。
「まずは全員、子を成せない体にしましょう」
そう言ったのは宰相だ。
「賛成だ。あちこちに種をバラ蒔かれては堪らん。その上で開拓地に送って強制労働というのはどうだろう?」
そう言ったのは騎士団長だ。
「いいですね。体力が有り余っているようですので、たっぷり発散して貰いましょう。その上で一人一日一個、魔石に魔力を注がせるというのはどうでしょうか?」
そう言ったのは魔法騎士団長だ。
「良いと思います。その魔石を売って恵まれない子供達に寄付しましょう。その上で教会の奉仕活動にも協力させるというのはどうでしょうか?」
そう言ったのは教会司祭だ。
「ふむ、町の清掃や貧民街での炊き出しなどだな。よかろう。反省してますというアピールにもなる」
最後は国王が締めくくった。
「さてと、コイツらは廃嫡するとして、儂は第2王子のダインをアリン嬢の婚約者として推すつもりだ。既に王妃教育を終えている才女を手放すのはあまりにも惜しいからな。そなたらはどうする?」
と国王が、
「私は次男をイリン嬢に推したいと思っております。彼女へのお詫びも込めて」
と宰相が、
「ウチも同じく次男坊をウリン嬢に推したいと思ってます。彼女が許してくれればですが」
と騎士団長が、
「私の家も同じです。三男がエリン嬢と同い年なのでイケるんじゃないかと思ってたりします。もちろんその前に誠心誠意謝罪してからになりますが」
と魔法騎士団長が、
「我が家には愚息以外息子はおりませんので、兄の息子、つまり甥っ子をオリン嬢に紹介したいと思います。せめてものお詫びを込めて」
と教会司祭が、それぞれの思惑を語った。その時、
「失礼致します」
宮廷医師が入って来た。
「どうだった?」
国王が問い掛ける。
「妊娠五ヶ月でした」
「そうか...」
国王はしばらく顔を伏せた後、側に居た近衛騎士に命じた。
「後始末は任せる...」
「御意...」
その後、サーシャの姿を見た者は誰も居ない。
~ fin. ~
この作品は感想を受け付けておりません。
あなたにおすすめの小説
毒姫の婚約騒動
SHIN
恋愛
卒業式を迎え、立食パーティーの懇談会が良い意味でも悪い意味でもどことなくざわめいていた。
「卒業パーティーには一人で行ってくれ。」
「分かりました。」
そう婚約者から言われて一人で来ましたが、あら、その婚約者は何処に?
あらあら、えっと私に用ですか? 所で、お名前は?
毒姫と呼ばれる普通?の少女と常に手袋を着けている潔癖症?の男のお話し。
婚約破棄は予定調和?その後は…
しゃーりん
恋愛
王太子の17歳の誕生日パーティーで婚約者のティアラは婚約破棄を言い渡された。
これは、想定していたことであり、国王も了承していたことであった。
その後の予定が国王側とティアラ側で大幅に違っていた?
女性が一枚上手のお話です。
私の婚約者様には恋人がいるようです?
鳴哉
恋愛
自称潔い性格の子爵令嬢 と
勧められて彼女と婚約した伯爵 の話
短いのでサクッと読んでいただけると思います。
読みやすいように、5話に分けました。
毎日一話、予約投稿します。
それって冤罪ですよね? 名誉棄損で訴えさせていただきます!
柊
恋愛
伯爵令嬢カトリーヌ・ベルテに呼び出された男爵令嬢アンヌ・コルネ。
手紙に書いてあった場所へ行くと、カトリーヌだけではなく、マリー・ダナ、イザベル・クレマンの3人に待ち受けられていた。
言われたことは……。
※pixiv、小説家になろう、カクヨムにも同じものを投稿しております。
パーティー会場の真ん中で愛と婚約破棄を叫んだ結果
よもぎ
恋愛
学園に通う生徒と教師たちだけが集まる年末のパーティー。その会場で婚約者を呼びつけた王子は声高に「婚約者との婚約破棄」と「元平民な令嬢との新たな婚約」を叫ぶ。その結果…
あなたでなくても
月樹《つき》
恋愛
ストラルド侯爵家の三男フェラルドとアリストラ公爵家の跡取り娘ローズマリーの婚約は王命によるものだ。
王命に逆らう事は許されない。例え他に真実の愛を育む人がいたとしても…。
婚約破棄?どうぞ私がいなくなったことを後悔してください
ちょこ
恋愛
「おい! この婚約は破棄だ!」
そう、私を突き付けたのはこの国の第二王子であるルーシュである。
しかし、私の婚約者であるルーシュは私の返事など聞かずにただ一方的に婚約を破棄してきたのである。
「おい! 返事をしろ! 聞こえないのか?」
聞こえないわけがない。けれども私は彼に返事をするつもりはなかった。私は何も言わない。否、何も言えないのだ。だって私は彼のことを何も知らないからだ。だから、返事ができないのである。
そんな私が反応を示さなかったのが面白くなかったのかルーシュは私を睨みつけて、さらに罵声を浴びせてきた。
「返事をしろと言っている! 聞こえているんだろ! おい!」
そんな暴言を吐いてくるルーシュに私は何も言えずにいた。けれども彼が次に発した言葉により私は反射的に彼に言い返してしまうのである。
「聞こえているわ!
その反応を見てルーシュは驚いたのかキョトンとした顔をしていた。しかしすぐにまた私に暴言を吐いてきた。
「聞こえているじゃないか! ならなぜ、返事をしなかった?」
「返事をしたかったわ! けれど、貴方の勢いに圧倒されてできなかっただけよ!」
そんな私の言葉にルーシュは益々驚いてしまったようだった。そのルーシュの顔を見て私は少し笑ってしまった。
「何笑っているんだ? 俺を馬鹿にしたつもりか!?」
そんなつもりは無いと私は彼に否定するが彼は聞く耳を持たないといった様子だった。そんな彼に対して私はある質問をした。それは今私が最も知りたい質問である。
「それより、この婚約破棄の理由は何かしら? 私は貴方に何かした覚えはないのだけれども」
そんな私の疑問にルーシュはさも当然といった様子で答えたのである。
「そんな理由など決まっているだろ! お前が俺よりも優秀な人材を捕まえたからに決まっている!」
そう言って彼は指をさした。その指が指し示している先には私がいた。一瞬なんのことか分からなかったが、少ししてからそのことに気づいた私はまさかと思った。
「そんな理由で!?だってその優秀な人材と言うのはまさか、彼なの!?」
そう言って私が指を指した方向にはあの眼鏡を掛けた彼がいた。すると彼は頭を下げてこう言ったのだ。
「はい、お嬢様に拾っていただきたくこちらに来ました」
彼の名前はリビン・ボタスキー。ボタスキー伯爵家の次男である。そして何を隠そう、私が暇つぶしでやっていたゲームの攻略対象であった人物だ。
「あら? そんな理由で私を追い出したと言うの? 随分と小さい器をお持ちなのね」
「なんだと!? お前は自分の立場が分かっていないのか?」
彼は私が何を言っているのか理解出来ていない様子だった。まぁ、それも仕方がないだろう。
未来予知できる王太子妃は断罪返しを開始します
もるだ
恋愛
未来で起こる出来事が分かるクラーラは、王宮で開催されるパーティーの会場で大好きな婚約者──ルーカス王太子殿下から謀反を企てたと断罪される。王太子妃を狙うマリアに嵌められたと予知したクラーラは、断罪返しを開始する!