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瞑想し迷走する
そりゃ安眠妨害されたらキレるよな
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さて、そんな感じで色んな心霊現象のようなものに悩まされながら、更に瞑想しながら過ごすこと3年。私は周りの勧めもあり在宅での仕事を始める準備を開始した。まずは子供の保育園探しである。
当然であるが私の周りも認可保育園はどこも満員御礼。少子化で子供が少ないとは言っても、認可の保育園に空きができるほど少なくはない。または子供の数に合わせて保育園が少ないのかもしれないが。
ただ幸か不幸か。当時ちょっと特殊なスキル持ちだった私は、在宅で仕事を始めれば無認可の保育園に子供を預けても十分余裕がある予定だった。なので認可無認可に関係なく私は保育園を見学し、ある程度時間や食事の融通がきき、子供の様子が外からでもよく見える開放的な環境で、通うのに苦にならない距離という条件を満たせる保育園を探した。運よく無認可だが条件に合う気に入った保育園を見つけて子供を通わせることとなった。
仕事を開始するのは子供が精神的にも体調的にも保育園に慣れてからと思い、在宅での仕事を受けるのは子供を預けてから少し後にすることにした。予想通り保育園に通うと直ぐに子供は水疱瘡のウィルスを体内に仕込んで帰ってきた。水疱瘡のウィルスと戦って無事勝利を納めた子供は、ぐずりながらも保育園に頑張って通う日々となった。
子供が保育園に通い出して、私が最初にしたことは睡眠不足の解消だった。子供が安定して通えるようになるまで半年間は、在宅で仕事をする準備と並行して、体調の回復と睡眠不足の解消に取り組んだ。もちろん溜まりに溜まって後回しにしてきた家事にも多少は手をつけたが、メインは睡眠不足の解消だった。今まで怪現象はひそひそ話以外は主に夜間に起きていたので、昼間なら寝れるだろうと思ったのだ。
そんな私は娘を保育園に送ってから、家事をさっさと片付け布団に潜り込んだ。子供の心配をせずに、怪現象にも悩まされずに熟睡できるなんて最高の贅沢だった。
気持ちよく睡魔に誘われてウトウトし出した時、それは起こった。
バンッ
大きな音にギョッとして目が覚めた。
「なんの音?」
意味のない自問自答。そしてしばらく耳を澄ませる。だが特になんの物音もしない。猫が落ちたとかそういう事もなく、猫はスヤスヤと幸せな寝息を立ててみんな寝ている。
気のせいか・・・そう思って、再びウトウトした。
バンバンッ
今度は明らかに大きな音が2回した。音の出どころは部屋の中ではない、上だ。まるで私に聞かせるかのようにはっきりと。
そして私の寝ている部屋は1階であり、うちは平家なので2階はない。と言うことは
「誰か屋根に乗ってる?」
部屋に中から声をかけてみる。返事はない。もちろん屋根の修理など頼んでいない。でもはっきりとした音に確かめないわけにはいかなかった。
「・・・外に出てみるか」心の底からうんざりした気持ちで玄関に行き、つっかけを履き外に出た。
「誰か屋根の上にいる?」声をかけてみる。
返事はない。
うちにある中で一番高い脚立を持ってくる。登って屋根の上を見える限り見てみる。誰もいない。
「誰かいる?いたら返事してください」
返答は無し。
「そういうことか」
嘘だろ、またか。今度は昼間かと心底ゲンナリとして脚立から降りた。脚立を片付けながら昼間すら落ち着いて寝かせてもらえないことに涙が出そうだった。
部屋に戻ってインスタントコーヒーを入れて、時々天井を見ながらゆっくり飲んで一息ついた。
天井を叩く音はしなかった。
さっきとは打って変わって、なんの気配もなかった。
気を取り直して少しでも仮眠を取ろうと私は再び横になった。布団が気持ちよく体を包み込み、私は直ぐに眠くなった。今度こそ寝れそう、幸せな気持ちでうつらうつらしながら思った時だった。
バンバンッ!
再び天井を激しく叩く音がした。天井が抜けるのではないかと思うほどの激しい音に、私はビクッとして目を開けた。また寝かせてもらえない!そう思った瞬間、怒りが突然沸騰した。
「うっさいわ!静かにせぇっ!」
私はありったけの大声で天井に向かって怒鳴りつけた。昔、ガソリンスタンドのスタッフとして鍛えた大声を120%出し切った声量だった。寝不足の女性に喧嘩を売るとは、どういう了見だ。しかもその寝不足の女性が母親ともなればキレ方も半端ないのだ。
猫たちがギョッとして飛び起き、逃げ場を探して部屋を走り回った。8匹の猫が一斉に部屋を駆け巡ると部屋中に猫の足音がバタバタと響いて、大騒ぎになり、その足音にさらに猫たちが驚いて部屋中をドタドタバタバタと逃げ惑った。置いてある本を踏み落とし、餌と水の入った器を蹴飛ばし、カーテンレールから猫が落ちてカーテンにしがみつき、カーテンがブチブチとレールから引き摺り落とされる。テーブルのコーヒーカップは蹴落とされ、パソコンのマウスもブラブラと落ちている。猫がPCのキーボードと一緒に下に落ちていった。
違う。
私が求めていた結果はそんな事じゃない。
猫たちを驚かせたかったわけじゃない。
「ご、ごめんごめん。落ち着いて~」猫たちに謝り倒しながら猫たちをなだめた。皆、天井の音ではなく私の怒声でビビり倒して毛を逆立てていた。部屋の中は祭りの後の惨状だった。
私は心底反省した。
結局その日は全く仮眠を取れずに、半泣きで部屋の後片付けをして、終わった時には子供を迎えに行く時間になったのだった。朝よりも私は消耗しており、今後天井をどんなに激しくバンバン叩かれても一切無視していこうと心に決めた。
だがその後、天井を叩く音は全くしなくなった。全くしなくなったわけではない。だが思いっきり天井が抜けるような音は一度もない。控えめにコンコンとノックするような音は聞こえるのだが、それは「あの・・・ここにいるんですが、気付いてます?」と言いたげな遠慮がちなノックだった。
最初はドキドキしながら意識して無視していた私も、これまた次第に慣れてきたのだった。
「はいは~い、今日もお疲れさん」と軽く返すようになった。
もしかしたら音の主も、あの騒動は想定外だったのかもしれない。誰かと同居していくには、お互いに気配り心配りを欠かさないのが大切なのである。ノックの主は気遣いのできる良い同居人になってきたのだった。
幾つになっても、死んでても生きてても学びの姿勢は大切なのだ。
そんなこんなで我が家では天井のノックとひそひそ声が定番のBGMとなった。
そうしていうるちに我が家でちょっとしたことが起こった。
時がたち子供が5歳になった頃である。
夫がなんとも言えない顔をして自分の部屋から出てきて言った。
「壁から女の人が話す声がするんだけど」
とうとう!
私は心の底からそう思い、胸がすく気持ちだった。
とうとうやっと夫も初めてひそひそ声を聞いたのだった。
私はここに来て5年、ずっと聞いてる。やっと夫も体験したか~と何か感慨深い思いになった。
「おお~、聞こえた?やっと聞こえたか~!」
「・・・うん、これが前に言っていた声?」
「そうだよ~!そうか~・・・やっと聞こえたんだね~、おめでとう!」
「おめでとうって?」
「で、この声何か聞き覚えある?」
「いや全然ない」
「そっか~無いか~。じゃ誰だろね~。ま、いつものことだから気にしないで大丈夫だよ~」
「・・・・分かった」
やっと体験してもらえた私は嬉しくて、現象を夫と共有できたことが嬉しくてテンション上がった。そんな私に夫は困惑したまま自室に戻ったのだった。私の時と同様、やはりそれ以上のことは何もなかった。夫も声を聞きつつ、いつもの生活が続いたのである。
いつものこと、私にとってはそんなもんだった。
当然であるが私の周りも認可保育園はどこも満員御礼。少子化で子供が少ないとは言っても、認可の保育園に空きができるほど少なくはない。または子供の数に合わせて保育園が少ないのかもしれないが。
ただ幸か不幸か。当時ちょっと特殊なスキル持ちだった私は、在宅で仕事を始めれば無認可の保育園に子供を預けても十分余裕がある予定だった。なので認可無認可に関係なく私は保育園を見学し、ある程度時間や食事の融通がきき、子供の様子が外からでもよく見える開放的な環境で、通うのに苦にならない距離という条件を満たせる保育園を探した。運よく無認可だが条件に合う気に入った保育園を見つけて子供を通わせることとなった。
仕事を開始するのは子供が精神的にも体調的にも保育園に慣れてからと思い、在宅での仕事を受けるのは子供を預けてから少し後にすることにした。予想通り保育園に通うと直ぐに子供は水疱瘡のウィルスを体内に仕込んで帰ってきた。水疱瘡のウィルスと戦って無事勝利を納めた子供は、ぐずりながらも保育園に頑張って通う日々となった。
子供が保育園に通い出して、私が最初にしたことは睡眠不足の解消だった。子供が安定して通えるようになるまで半年間は、在宅で仕事をする準備と並行して、体調の回復と睡眠不足の解消に取り組んだ。もちろん溜まりに溜まって後回しにしてきた家事にも多少は手をつけたが、メインは睡眠不足の解消だった。今まで怪現象はひそひそ話以外は主に夜間に起きていたので、昼間なら寝れるだろうと思ったのだ。
そんな私は娘を保育園に送ってから、家事をさっさと片付け布団に潜り込んだ。子供の心配をせずに、怪現象にも悩まされずに熟睡できるなんて最高の贅沢だった。
気持ちよく睡魔に誘われてウトウトし出した時、それは起こった。
バンッ
大きな音にギョッとして目が覚めた。
「なんの音?」
意味のない自問自答。そしてしばらく耳を澄ませる。だが特になんの物音もしない。猫が落ちたとかそういう事もなく、猫はスヤスヤと幸せな寝息を立ててみんな寝ている。
気のせいか・・・そう思って、再びウトウトした。
バンバンッ
今度は明らかに大きな音が2回した。音の出どころは部屋の中ではない、上だ。まるで私に聞かせるかのようにはっきりと。
そして私の寝ている部屋は1階であり、うちは平家なので2階はない。と言うことは
「誰か屋根に乗ってる?」
部屋に中から声をかけてみる。返事はない。もちろん屋根の修理など頼んでいない。でもはっきりとした音に確かめないわけにはいかなかった。
「・・・外に出てみるか」心の底からうんざりした気持ちで玄関に行き、つっかけを履き外に出た。
「誰か屋根の上にいる?」声をかけてみる。
返事はない。
うちにある中で一番高い脚立を持ってくる。登って屋根の上を見える限り見てみる。誰もいない。
「誰かいる?いたら返事してください」
返答は無し。
「そういうことか」
嘘だろ、またか。今度は昼間かと心底ゲンナリとして脚立から降りた。脚立を片付けながら昼間すら落ち着いて寝かせてもらえないことに涙が出そうだった。
部屋に戻ってインスタントコーヒーを入れて、時々天井を見ながらゆっくり飲んで一息ついた。
天井を叩く音はしなかった。
さっきとは打って変わって、なんの気配もなかった。
気を取り直して少しでも仮眠を取ろうと私は再び横になった。布団が気持ちよく体を包み込み、私は直ぐに眠くなった。今度こそ寝れそう、幸せな気持ちでうつらうつらしながら思った時だった。
バンバンッ!
再び天井を激しく叩く音がした。天井が抜けるのではないかと思うほどの激しい音に、私はビクッとして目を開けた。また寝かせてもらえない!そう思った瞬間、怒りが突然沸騰した。
「うっさいわ!静かにせぇっ!」
私はありったけの大声で天井に向かって怒鳴りつけた。昔、ガソリンスタンドのスタッフとして鍛えた大声を120%出し切った声量だった。寝不足の女性に喧嘩を売るとは、どういう了見だ。しかもその寝不足の女性が母親ともなればキレ方も半端ないのだ。
猫たちがギョッとして飛び起き、逃げ場を探して部屋を走り回った。8匹の猫が一斉に部屋を駆け巡ると部屋中に猫の足音がバタバタと響いて、大騒ぎになり、その足音にさらに猫たちが驚いて部屋中をドタドタバタバタと逃げ惑った。置いてある本を踏み落とし、餌と水の入った器を蹴飛ばし、カーテンレールから猫が落ちてカーテンにしがみつき、カーテンがブチブチとレールから引き摺り落とされる。テーブルのコーヒーカップは蹴落とされ、パソコンのマウスもブラブラと落ちている。猫がPCのキーボードと一緒に下に落ちていった。
違う。
私が求めていた結果はそんな事じゃない。
猫たちを驚かせたかったわけじゃない。
「ご、ごめんごめん。落ち着いて~」猫たちに謝り倒しながら猫たちをなだめた。皆、天井の音ではなく私の怒声でビビり倒して毛を逆立てていた。部屋の中は祭りの後の惨状だった。
私は心底反省した。
結局その日は全く仮眠を取れずに、半泣きで部屋の後片付けをして、終わった時には子供を迎えに行く時間になったのだった。朝よりも私は消耗しており、今後天井をどんなに激しくバンバン叩かれても一切無視していこうと心に決めた。
だがその後、天井を叩く音は全くしなくなった。全くしなくなったわけではない。だが思いっきり天井が抜けるような音は一度もない。控えめにコンコンとノックするような音は聞こえるのだが、それは「あの・・・ここにいるんですが、気付いてます?」と言いたげな遠慮がちなノックだった。
最初はドキドキしながら意識して無視していた私も、これまた次第に慣れてきたのだった。
「はいは~い、今日もお疲れさん」と軽く返すようになった。
もしかしたら音の主も、あの騒動は想定外だったのかもしれない。誰かと同居していくには、お互いに気配り心配りを欠かさないのが大切なのである。ノックの主は気遣いのできる良い同居人になってきたのだった。
幾つになっても、死んでても生きてても学びの姿勢は大切なのだ。
そんなこんなで我が家では天井のノックとひそひそ声が定番のBGMとなった。
そうしていうるちに我が家でちょっとしたことが起こった。
時がたち子供が5歳になった頃である。
夫がなんとも言えない顔をして自分の部屋から出てきて言った。
「壁から女の人が話す声がするんだけど」
とうとう!
私は心の底からそう思い、胸がすく気持ちだった。
とうとうやっと夫も初めてひそひそ声を聞いたのだった。
私はここに来て5年、ずっと聞いてる。やっと夫も体験したか~と何か感慨深い思いになった。
「おお~、聞こえた?やっと聞こえたか~!」
「・・・うん、これが前に言っていた声?」
「そうだよ~!そうか~・・・やっと聞こえたんだね~、おめでとう!」
「おめでとうって?」
「で、この声何か聞き覚えある?」
「いや全然ない」
「そっか~無いか~。じゃ誰だろね~。ま、いつものことだから気にしないで大丈夫だよ~」
「・・・・分かった」
やっと体験してもらえた私は嬉しくて、現象を夫と共有できたことが嬉しくてテンション上がった。そんな私に夫は困惑したまま自室に戻ったのだった。私の時と同様、やはりそれ以上のことは何もなかった。夫も声を聞きつつ、いつもの生活が続いたのである。
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