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3.優しくするって言ったじゃないですか。

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私は昨日の夜と同じ場所に居た。学校が終わって、今日はバイトが無いから家に帰って、それから。
昼休み以降紅先輩が私に干渉してくることはなくて、今日も無視しようと思えばできたのに。

私はまた、先輩の部屋にいる。

「お前は聞き分け良いよな。まぁ馬鹿だとも思うけど。」

ベッドの上で後ろから私に腕を回しながら先輩が笑う。

「紅先輩は噂以上に最低な人ですよね。」
「そりゃどーも。」
「褒めてないんですよ。」
「分かるって」

先輩の手が服の中に入ってくる。指でお腹をなぞられると、私の身体は分かりやすく反応する。

「っふ、うぅ……」
「身体は素直だよなー。感度高くていいねェ」

そう言いながら、両手で私の腰を掴む。

「ひぇ、」
「昨日も思ったけどよー、細くない? ちゃんと食ってんの?」
「そ、それなりには……」

バイトばっかりしてるから、適当に済ませてる日の方が多いと思うけど……。

先輩が体勢を変え、私をベッドに押し倒す。
無遠慮に服を捲られて、胸元を露にされた。というよりそのまま脱がされる。
今日も今日とて大きいTシャツを着ていた私は、下着姿でベッドに転がさている。

「昨日の方がよかった」

私の首筋に顔を埋めながら先輩が言う。

「忘れてください……」

あんな素っ裸にTシャツ1枚なんて、醜態でしかない。

「やだよ」
「ていうか、1回しかしないんじゃないんですか?」
「昨日のアレはノーカンだろ」

ベッドと背中の間に手が入り、胸が締めつけから解放される。

「っ、」
「顔逸らすなよ」

そんなこと言ったって。恥ずかしさのあまり手で顔を覆うも、先輩の手でベッドに押さえつけられてしまう。

「やだ、」
「減らず口叩いてる時よかかわいーじゃん。」
「貴方に言われても嬉しくないです」

そしてまた、深い口づけ。同時に私の弱い所を探るように手が身体を這う。
昨日の今日じゃやっぱり慣れない。むしろ分かってるだけに昨日より反応してしまう。

「んっ……あっ、あぁ」
「ここ好き?」
「分かんなっ、ひぁぁ」

私の反応が一段と高くなると、そこを執拗に責め立てる。

「く、くれないせんぱい、も……やだ、変になる、」
「亜主樹」
「へ……?」
「俺の名前だよ。知ってんだろ?」 

名前で呼べって? 今このタイミングでする話?

「身体しんどくて仕方ねーんだろ? ちゃんと呼べたら楽にしてやるよ。」

耳元で甘く囁かれる。
さっきから身体の中心が熱くてたまらなかった。できるのなら、どうにかしてほしくて。
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