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倦怠感を感じながら何本目かの煙草を吸う俺に、零緒が何か言いたげな視線を投げてきた。
「何。」
「いやさ、お前ホントにコレで女のコと一緒に暮らしてんのかと思ってよ。」
零緒の言葉の先は、痛々しい噛み跡が浮かぶ身体をベッドに横たわらせた女。
「壊してねーよな?」
「お前の女?」
「ちげーよ。一緒に住んでるコ。」
千夜子を?
「壊すわけねーじゃん。」
さすがに面倒な事になり過ぎるだろ。一応氷榁の婚約者だし。
「壊しちゃいねーけど……」
「けど?」
千夜子が痛みに呻く声も姿も可愛いんだろうなとは思う。でも、あいつは多分声を殺して耐えるだろうな。
それより自分でも分からない快楽に晒されて、縋るように俺の名前を呼ぶ声が可愛い。なのに起きたらけろっとしてるところが、思い通りにならなくてムカつく。
壊したいと思うこともある。ただそれ以上に、溺れさせてみたい。
ドロドロに甘やかして、俺が与える快楽に溺れたらあいつは何を求めてくるんだろう。
「何。」
「いやさ、お前ホントにコレで女のコと一緒に暮らしてんのかと思ってよ。」
零緒の言葉の先は、痛々しい噛み跡が浮かぶ身体をベッドに横たわらせた女。
「壊してねーよな?」
「お前の女?」
「ちげーよ。一緒に住んでるコ。」
千夜子を?
「壊すわけねーじゃん。」
さすがに面倒な事になり過ぎるだろ。一応氷榁の婚約者だし。
「壊しちゃいねーけど……」
「けど?」
千夜子が痛みに呻く声も姿も可愛いんだろうなとは思う。でも、あいつは多分声を殺して耐えるだろうな。
それより自分でも分からない快楽に晒されて、縋るように俺の名前を呼ぶ声が可愛い。なのに起きたらけろっとしてるところが、思い通りにならなくてムカつく。
壊したいと思うこともある。ただそれ以上に、溺れさせてみたい。
ドロドロに甘やかして、俺が与える快楽に溺れたらあいつは何を求めてくるんだろう。
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