酔い越しの記憶

冬生まれ

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「嘘だよ!」「へっ…?」

呆けた顔はアホ丸出し。

「アンタ、男に手を出すのかよ?」「あ…いや……」「だろう?」

説得力のある弁解を述べて奴を信じさせた。

これで奴は信じるだろう……なんたって、チョロいから!

「そ、そうか……うん」「そうそう。なーんにもなかった!ただ寝ていただけ~~」

アハハと笑って洗面所へ向かうと、奴がボソリと呟いた。

「なんだよ、まだ手ぇ出してなかったのか……オレ」

はぁ…と溜め息を吐いた裸の野郎は、まだ眠いのか布団の上に寝転がる。

家帰れよ、たくっ。

オレはあえて聞こえない振りをして、洗面所に入った。
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