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16話 ただいま
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「そういえば、俺達は一度も魔物に合わなかったな」
「そうなの?」
「ああ、もしスライムが出たらテイムしようかと思ってたんだけどな」
「それは私とアリアの耳と鼻で魔物の居ない場所にしか行かないようにしていたんです」
「聴覚と嗅覚か、凄いな」
シリアは褒められて満足した顔になっているので、魔物の素材も欲しかったとかは言わない方が良いんだろうな。
「ネイト様はテイマーなのですかな?」
これがもし敵対国にばれるとまずい事になりそうだから、エリスであっても話していない俺の秘密だ。
ま、話してない事はもっとあるけど。異世界人とか。
「俺のは固有職業だよ」
「なるほど、」
この一言便利だな。
「ネイトさんも固有職業なんですか。どんな職業なんですか?」
駄目だわ、この言い訳もう一生使わない。
「ワシも気になりますな」
さて、これは、どうするべきかな。
「人には聞いていいことと悪いことがある」
「はっ!、気が利かず申し訳ない」
「私もすいませんでした」
な、別に固有職業にトラウマは無いからな。
説明する気は無いからこのまま勘違いしていて貰うけど。
「大丈夫だ、それより耳と鼻が良いならここら辺に居る魔物も解るのか?」
「私は音しか解らないので判別は出来ませんが、アリアならそれが魔物かそれ以外かも解りますよ」
「うん、一番近くなら。えっと、少し前の所に虫の魔物が居るよ」
との言葉から5分ほど歩いた場所に芋虫がいた。
全長2mほどの魔物だが、
ピコン♪
_______________
STR+1000
_______________
王ポイント1000を越えた俺にとっては、
パーーーーン
ワンパンだ。イモムシは鈍い音と共に潰れた。
「凄い」
その後はいつもの流れ通り『運』に全振りした後、解体ナイフで解体して質量保存の法則無視で大量の糸と蟲肉と魔石に別れた、キャタピラーだった物をアイテムバックに入れて歩き始める。
「流石はネイト様ですじゃ」
「っていやいや、テイムが出来る職業なのにこの肉弾戦闘能力の高さはありえないでしょ」
「ちなみにネイトは私の剣も作ってくれた」
「生産まで…」
「さっき職業の質問は無しだって結論になっただろ、さっさと帰るぞ」
「はい」
その後もアリアの嗅覚は冴えわたり、計5匹のキャタピラーを狩る事が出来た。
何故か鳥の魔物も多く狩る事が出来たので、ひそかに念願だった肉が手に入った。4匹分だ。
それにしても、飛ぶ敵は戦いづらいな。近寄って攻撃してきたところを叩く方法しか思いつかなった。
投石とか弓とか対策が必要かもな、もしも対空中に攻撃できる手段を持った敵がでた時が厄介過ぎる。
それに魔法攻撃とか村の魔物結界を貫通するかもしれないし。
「ただいま~」
長旅、と言うほどではないがかなりの時間探索と移動と少しの休憩しかしていないので、全員お腹ぺこぺこだ。
特に老人的見た目の者しか居ないノームはぐったりしている。脚短いしね。
「ネイト様こちらに来て下され、探索中に色々な物が出来ましたじゃ!!」
と、熱の籠った言葉を貰ったので、無下にする訳にもいかないので見に行く事にした。単純に何が出来てるのか気になるし、把握しといた方が便利だろ。
「誰か、このマジックバックの中身を冷蔵庫に入れて置いてくれ」
「私がやります」
意外なことにアリアが志願してくれたので、アリアにマジックバックを預けた。
「じゃあ、場所はノーム達に聞いてくれ」
「はい」
ノーム達の作った物を見に行くと多種多様な物があった。
衣服やタオル、食器、調理器具、冷蔵庫10台以上、家3軒、マジックバック、多少の武具。
更に行く前に頼んでおいたトイレの便器、スライムを閉じ込めておくための小屋、トイレに水が流れるように作られたパイプ、他にもトイレを作るために頼んでおいた部品は組み立てるだけだった。
ノームは賢い。
見た目がおじいさんな所からして賢そうだが、もしこの世界の人間・・に話せば絶対に理解出来ないであろう事を理解する理解力、そこからさらに派生する想像力、演算能力や論理的な考え方はある意味で獣人と真逆とも言えるかもしれない。
これらの物を5時間ほどで作った事を考えるとノーミスで作ったんじゃ無いだろうか。
「気に入った物が有ればどれを持っていって貰って構いませぬ」
「そうか?」
「長という立場にあるのですから、少しは上に立つ者の行動をとった方が信頼は強まるはずじゃ、それにワシらに少しでも恩を変えさせて下され」
上に立つ者か、ノームの爺さんが言うと方便にしか聞こえない。この爺さんたちは俺の事なんて全部見抜いてるだろ。
「それじゃあマジックバック1つと食器と服を少し貰えるか?」
「わかりましたじゃ、マジックバックの肩掛け部分はまだ完成しておりませんので、後で届けさせます」
ほら、俺がマジックバック持ってない事も当然のように気が付いて、更に気を使うとか、人間業じゃない。
「助かる」
「いえいえ」
その後は俺の考えるトイレの説明をしていった。川の水を一部パイプに流して、そのパイプを全ての家の地下に通す。
その真上になるように便器を設置して水が流れるパイプに便が落ちると、そのまま流されてスライム小屋まで言ったところで全ての便はスライムに吸収されて掃除される。
分裂して増えたスライムは定期的に数を減らす。
スライム程度ならノームでも減らす事が可能なので、それは当番制にするつもり。
と、この案を主体にしてノームの話し合いが開始される。
「全ての家にパイプを回すのは便器やパイプの量を考えても、困難じゃな。それにパイプの長さを長くすればその分詰まったり予期せぬ事故が起きる可能性が増えるじゃろ」
「確かに、ならば4軒に2つほどの割合で厠かわやを作って数を減らせば」
「なるほど、後はスライムたちの突然変異や合体に対する対応策じゃな」
「合体は定期的な除去でどうにかなるじゃろ、突然変異に関してはネイト様に助力願えば大体は倒してくれるじゃろう」
「後は畑の位置をスライム小屋とは逆にした方がいいだろう」
「便器や小屋自体を魔法道具にして『消臭』や『除菌』の命令を書き込めばいいじゃないかの?」
「「「なるほど」」」
「じゃが魔石が足りるか?」
「どうでしょうネイト様」
「ああ、明日にでもゴーレムから魔石を取って来る。今日も9個ほど手に入ったぞ」
「「おおお!!」」
凄いな。ノームって種族は。いや種族なんて関係ないか、爺さんたちが最適な方法を考えて、それでももっと効率化出来ないか考えてるんだ。凄いのは此処に居る爺さんたちだ。
それに、なんか文化祭の準備期間みたいだ。
物作りってテンションなのか?
なんか楽しいな。
「じゃあ俺は一度家に戻るから、本格的な組み立て工事は明日からな」
「わかりましたじゃ」
爺さんたちと別れて家に少し近づいたころに思い出した。
「あ、その前に冷蔵庫の所に行くか。アリア心配だし」
冷蔵庫は俺の家のすぐ近くなので寄り道程度で済む。それに今日は俺の家に泊まらせる予定だし、アリアとイリスに声を掛けないと。
「うん」
エリスは俺の斜め後ろの位置が定位置のようでそれこそ班分けでもしない限り、その位置から着いて来る。
「そういえばなんでアリアは採った物を冷蔵庫に入いれるなんて言ったのかな?」
善意だけだといいな。
「知らない」
「そうだな」
「そうなの?」
「ああ、もしスライムが出たらテイムしようかと思ってたんだけどな」
「それは私とアリアの耳と鼻で魔物の居ない場所にしか行かないようにしていたんです」
「聴覚と嗅覚か、凄いな」
シリアは褒められて満足した顔になっているので、魔物の素材も欲しかったとかは言わない方が良いんだろうな。
「ネイト様はテイマーなのですかな?」
これがもし敵対国にばれるとまずい事になりそうだから、エリスであっても話していない俺の秘密だ。
ま、話してない事はもっとあるけど。異世界人とか。
「俺のは固有職業だよ」
「なるほど、」
この一言便利だな。
「ネイトさんも固有職業なんですか。どんな職業なんですか?」
駄目だわ、この言い訳もう一生使わない。
「ワシも気になりますな」
さて、これは、どうするべきかな。
「人には聞いていいことと悪いことがある」
「はっ!、気が利かず申し訳ない」
「私もすいませんでした」
な、別に固有職業にトラウマは無いからな。
説明する気は無いからこのまま勘違いしていて貰うけど。
「大丈夫だ、それより耳と鼻が良いならここら辺に居る魔物も解るのか?」
「私は音しか解らないので判別は出来ませんが、アリアならそれが魔物かそれ以外かも解りますよ」
「うん、一番近くなら。えっと、少し前の所に虫の魔物が居るよ」
との言葉から5分ほど歩いた場所に芋虫がいた。
全長2mほどの魔物だが、
ピコン♪
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STR+1000
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王ポイント1000を越えた俺にとっては、
パーーーーン
ワンパンだ。イモムシは鈍い音と共に潰れた。
「凄い」
その後はいつもの流れ通り『運』に全振りした後、解体ナイフで解体して質量保存の法則無視で大量の糸と蟲肉と魔石に別れた、キャタピラーだった物をアイテムバックに入れて歩き始める。
「流石はネイト様ですじゃ」
「っていやいや、テイムが出来る職業なのにこの肉弾戦闘能力の高さはありえないでしょ」
「ちなみにネイトは私の剣も作ってくれた」
「生産まで…」
「さっき職業の質問は無しだって結論になっただろ、さっさと帰るぞ」
「はい」
その後もアリアの嗅覚は冴えわたり、計5匹のキャタピラーを狩る事が出来た。
何故か鳥の魔物も多く狩る事が出来たので、ひそかに念願だった肉が手に入った。4匹分だ。
それにしても、飛ぶ敵は戦いづらいな。近寄って攻撃してきたところを叩く方法しか思いつかなった。
投石とか弓とか対策が必要かもな、もしも対空中に攻撃できる手段を持った敵がでた時が厄介過ぎる。
それに魔法攻撃とか村の魔物結界を貫通するかもしれないし。
「ただいま~」
長旅、と言うほどではないがかなりの時間探索と移動と少しの休憩しかしていないので、全員お腹ぺこぺこだ。
特に老人的見た目の者しか居ないノームはぐったりしている。脚短いしね。
「ネイト様こちらに来て下され、探索中に色々な物が出来ましたじゃ!!」
と、熱の籠った言葉を貰ったので、無下にする訳にもいかないので見に行く事にした。単純に何が出来てるのか気になるし、把握しといた方が便利だろ。
「誰か、このマジックバックの中身を冷蔵庫に入れて置いてくれ」
「私がやります」
意外なことにアリアが志願してくれたので、アリアにマジックバックを預けた。
「じゃあ、場所はノーム達に聞いてくれ」
「はい」
ノーム達の作った物を見に行くと多種多様な物があった。
衣服やタオル、食器、調理器具、冷蔵庫10台以上、家3軒、マジックバック、多少の武具。
更に行く前に頼んでおいたトイレの便器、スライムを閉じ込めておくための小屋、トイレに水が流れるように作られたパイプ、他にもトイレを作るために頼んでおいた部品は組み立てるだけだった。
ノームは賢い。
見た目がおじいさんな所からして賢そうだが、もしこの世界の人間・・に話せば絶対に理解出来ないであろう事を理解する理解力、そこからさらに派生する想像力、演算能力や論理的な考え方はある意味で獣人と真逆とも言えるかもしれない。
これらの物を5時間ほどで作った事を考えるとノーミスで作ったんじゃ無いだろうか。
「気に入った物が有ればどれを持っていって貰って構いませぬ」
「そうか?」
「長という立場にあるのですから、少しは上に立つ者の行動をとった方が信頼は強まるはずじゃ、それにワシらに少しでも恩を変えさせて下され」
上に立つ者か、ノームの爺さんが言うと方便にしか聞こえない。この爺さんたちは俺の事なんて全部見抜いてるだろ。
「それじゃあマジックバック1つと食器と服を少し貰えるか?」
「わかりましたじゃ、マジックバックの肩掛け部分はまだ完成しておりませんので、後で届けさせます」
ほら、俺がマジックバック持ってない事も当然のように気が付いて、更に気を使うとか、人間業じゃない。
「助かる」
「いえいえ」
その後は俺の考えるトイレの説明をしていった。川の水を一部パイプに流して、そのパイプを全ての家の地下に通す。
その真上になるように便器を設置して水が流れるパイプに便が落ちると、そのまま流されてスライム小屋まで言ったところで全ての便はスライムに吸収されて掃除される。
分裂して増えたスライムは定期的に数を減らす。
スライム程度ならノームでも減らす事が可能なので、それは当番制にするつもり。
と、この案を主体にしてノームの話し合いが開始される。
「全ての家にパイプを回すのは便器やパイプの量を考えても、困難じゃな。それにパイプの長さを長くすればその分詰まったり予期せぬ事故が起きる可能性が増えるじゃろ」
「確かに、ならば4軒に2つほどの割合で厠かわやを作って数を減らせば」
「なるほど、後はスライムたちの突然変異や合体に対する対応策じゃな」
「合体は定期的な除去でどうにかなるじゃろ、突然変異に関してはネイト様に助力願えば大体は倒してくれるじゃろう」
「後は畑の位置をスライム小屋とは逆にした方がいいだろう」
「便器や小屋自体を魔法道具にして『消臭』や『除菌』の命令を書き込めばいいじゃないかの?」
「「「なるほど」」」
「じゃが魔石が足りるか?」
「どうでしょうネイト様」
「ああ、明日にでもゴーレムから魔石を取って来る。今日も9個ほど手に入ったぞ」
「「おおお!!」」
凄いな。ノームって種族は。いや種族なんて関係ないか、爺さんたちが最適な方法を考えて、それでももっと効率化出来ないか考えてるんだ。凄いのは此処に居る爺さんたちだ。
それに、なんか文化祭の準備期間みたいだ。
物作りってテンションなのか?
なんか楽しいな。
「じゃあ俺は一度家に戻るから、本格的な組み立て工事は明日からな」
「わかりましたじゃ」
爺さんたちと別れて家に少し近づいたころに思い出した。
「あ、その前に冷蔵庫の所に行くか。アリア心配だし」
冷蔵庫は俺の家のすぐ近くなので寄り道程度で済む。それに今日は俺の家に泊まらせる予定だし、アリアとイリスに声を掛けないと。
「うん」
エリスは俺の斜め後ろの位置が定位置のようでそれこそ班分けでもしない限り、その位置から着いて来る。
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善意だけだといいな。
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