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23話 告白で告白
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白樹に関しても数分の会話で全てを信用する事は難しい。それにもしかしたらノームや他の住人との馬が合わないかもしれない。
白樹の様子を観察していると、白樹が何に対して興味を持っているのかがよく解る。魔道具関係の事だ。俺だって冷蔵庫を作ったときは興奮した。白樹にもそんな感情に憑りつかれているのかもしれない。
この世界では普通かもしれないが異世界人からすれば未知のテクノロジー以外の何物でもない。資源の宝庫と言っても過言では無いだろう。現代日本ではありえなかった木製の冷蔵庫が作成可能な時点でそれは証明されている。そんな興味をそそられる研究テーマが目の前に存在する状況で興味を惹かれないような考古学者もいないだろう。
今は白樹に村の案内をしている。ノーム達に顔合わせもしなければならないだろうし、俺の見ていない処で揉められても困る。
エリス達には秘密事項が混じるから着いて来るなと言ってあるので今は白樹と俺の2人だけで村を見て回っている。最初は渋っていたが、俺の秘密と言う言葉が出ると簡単に引いてくれた。
「こっちが冷蔵用のスペースで、東こっちが農作業、稲作のスペースだ」
「なるほど、何を栽培しているのか聞かせて貰っても?」
「芋や人参の野菜に始まって小麦や薬草も栽培している」
「ほう、薬草?」
「回復アイテム、ポーション作るのに使う草だ、そのまま食うと苦いから液体状にして使っている、その製作もラインが出来て来てるな」
「ライン……進んでいるんだね。この冷蔵庫の電力はどこから来ているんだ?コードが無い」
魔石を指さして答える。
「この石が動力源か、なるほど、応用すれば大きな電化製品であっても製作可能だな。核爆弾とか」
おい最後! ボソッと言っても聞こえてるぞ! 最終兵器すぎる。それに打ち上げたり移動させる方法が無いからそれ無駄だろ。それに核は電化製品じゃねえ。
「まずは自動車とかか?」
移動手段提案して来たよこの人。
魔道具の作り方は渋ってもしょうがないので素直に教えた。
「命令、いや概念の現実化か。 プログラミングの様な物か? 面白いな」
魔道具はお気に召したようだ。
その後も主要な施設と白樹用の家も案内した。家の割り振りはノーム達が職業ごとに使いやすい家を使っている、シロキの場合は【魔道技士】のノームが多く住む箇所に家をあてがった。
白樹はそのまま独り言をブツブツと呟きながら時折ニヤついたりと、サイエンティストらしい反応を見せている。
普通に怖い。
「じゃあ俺は家に戻ってるから」
「うむ、なるほど」
聞こえてないみたいだ。
家に戻ると何時も通りエリス達3人が居る。
「お帰りなさい……」
やばい、なんか怒ってる。
なんだなんかやらかしたか? てかさっさと秘密な事を言えって事だよな。
「どうした?」
「別に、ネイトの秘密なんて知ろうが知るまいが関係ない」
秘密な、そろそろ話すべきなのかもな。
「俺の秘密知りたいのか?」
「別にいい」
「「知りたい(です)」」
アリアとシリアはデリカシー皆無っと、エリスとは長い付き合いになりつつあるし、俺が教える気が無いって解ってるのかもな。
いや、いいか話す。隠す意味なんて今更だ。
「なら話すよ」
「「はい(うん)」」
「なら聴く」
どこまで話すか悩みに悩んだ。
だからこの世界に来てからの事を話した。俺の職業は3つある事、シロナの事、【王】と死刑宣告の話も全て話した。『言えば気持ちが楽になる』そんな言葉は嘘なんじゃないかと思ってしまうくらい醜いと思ってしまった。
改めて確認した。この世界の『人間』は汚らしいと、絶対に許さないと、それでも言い終わる頃には頬を水滴が辿っていた。
「「ネイトさん……」」
「ソレは殺すとして、どうしようか? 軍事力がこの国にはあまり無い。龍が居ると言っても30分間のみ、なら白樹って人に武器でも頼むのが良策?」
あれ、「ソレ」って誰の事? 軍事力の話なんてしてたっけ?
エリスが怖い。
「私、ネイト……」
ん?なんて?
「アリア、昼食の準備に行きましょうか」
「もうそんな時間?」
「行きましょう」
「お姉ちゃん腕引っ張らないで~行くから」
アリアとシリアが出て行ってしまった、なんだよ。
「私、ネイトの事が好き」
「はえ?」
「ネイトは、好き? 私の事」
オレ・ノウミソ・オーバーヒート。
いやいやいや、なんだこれ!? 告白?どこでフラグ建てた?
それよりなんで、いやだから、えっと……
「好きだと……思う」
「うん?」
「好きだよ!!」
「うん!」
なんだこれ、思考を越えて言葉が出た。けど自覚したし確信した。俺はエリスの事が好きなんだ。
笑顔が好きだ困ってる時も頼もしい時も。なんだよこれ精神魔法? いや違う、心からそう思ってる。こんな事前世を合わせても一度も無かった。
「だからシロナって女とどこまで行ったか教えて」
「どこまでって何もないぞ、1日で奴隷契約を外されたからな」
「本当? 夜も?朝も? 何もしてないし、されて無いの?」
「勿論だ、俺が損得抜きで好きなったのはエリスだけだからな」
「良かった、じゃあ2の刻からデートね」
「お、おう」
急展開だな。
「洞窟待ち合わせね」
「はい」
初デートだけどエリス相手だと思うと緊張以上に楽しみだ。なぜ洞窟前が集合場所なのかは気になるが、まあどうでもいいか。
それからは何時もの様に昼食を取り、2時まで暇なので白樹の様子でも見に行く事にした。
白樹はノーム達と話し込んでいる、もう仲良くなったらしい。
「ネイト様、白樹殿は凄いですな」
「おおネイト君、聞いてくれたまえ!、私の発明品一号として時計を作ってみた」
そう言って腕時計のような形の物を渡してきた。腕時計には長針・分針・秒針が有り27までの数字が書かれている。異世界の文字はなぜか日本語で見える、それに言語も日本語で聞こえている。
今までも疑問には思っていたがどうしてだろうか。それに「9の刻」は変換されて9時にならなかったし、元々日本語なのか?
「その時計24時間方式でも12時間方式でもないのだよ。27時間方式、この世界では1日が27時間のようなのだ、それなのに重力は地球とほぼ同じ。つまりは地球と大きさが同じと言う事だノームの方達に世界地図を見せて貰ったがまだまだ未開の地が残っていたよ」
言語が変換されなかった理由が解った1日が24時間じゃ無いからだ。そのうえで長針は今2時を指している。俺の感覚では今は1時30分よりも前だった。だが、この世界では今が2の刻、2時だ。
急げ俺。
ピコン♪
_______________
AGL+1000
_______________
「ね、ネイト君!? どうしたんだ」
全速力で走り出す、時計を持ってきてしまったがしょうがないだろう。白樹すまん今は時間が無い。
「ハア、ハア……エリス待ったか?」
「私も今来たところ」
あ、これアウトだ。
「じゃあ行く、迷宮デート」
迷宮デート?
2人で迷宮に潜るって事だよな。確かにマジックバックの中に必要な物は入っている。迷宮だろうが何だろうがデートはしたい、でもなんで迷宮?
エリスと迷宮か、アリだな。
白樹の様子を観察していると、白樹が何に対して興味を持っているのかがよく解る。魔道具関係の事だ。俺だって冷蔵庫を作ったときは興奮した。白樹にもそんな感情に憑りつかれているのかもしれない。
この世界では普通かもしれないが異世界人からすれば未知のテクノロジー以外の何物でもない。資源の宝庫と言っても過言では無いだろう。現代日本ではありえなかった木製の冷蔵庫が作成可能な時点でそれは証明されている。そんな興味をそそられる研究テーマが目の前に存在する状況で興味を惹かれないような考古学者もいないだろう。
今は白樹に村の案内をしている。ノーム達に顔合わせもしなければならないだろうし、俺の見ていない処で揉められても困る。
エリス達には秘密事項が混じるから着いて来るなと言ってあるので今は白樹と俺の2人だけで村を見て回っている。最初は渋っていたが、俺の秘密と言う言葉が出ると簡単に引いてくれた。
「こっちが冷蔵用のスペースで、東こっちが農作業、稲作のスペースだ」
「なるほど、何を栽培しているのか聞かせて貰っても?」
「芋や人参の野菜に始まって小麦や薬草も栽培している」
「ほう、薬草?」
「回復アイテム、ポーション作るのに使う草だ、そのまま食うと苦いから液体状にして使っている、その製作もラインが出来て来てるな」
「ライン……進んでいるんだね。この冷蔵庫の電力はどこから来ているんだ?コードが無い」
魔石を指さして答える。
「この石が動力源か、なるほど、応用すれば大きな電化製品であっても製作可能だな。核爆弾とか」
おい最後! ボソッと言っても聞こえてるぞ! 最終兵器すぎる。それに打ち上げたり移動させる方法が無いからそれ無駄だろ。それに核は電化製品じゃねえ。
「まずは自動車とかか?」
移動手段提案して来たよこの人。
魔道具の作り方は渋ってもしょうがないので素直に教えた。
「命令、いや概念の現実化か。 プログラミングの様な物か? 面白いな」
魔道具はお気に召したようだ。
その後も主要な施設と白樹用の家も案内した。家の割り振りはノーム達が職業ごとに使いやすい家を使っている、シロキの場合は【魔道技士】のノームが多く住む箇所に家をあてがった。
白樹はそのまま独り言をブツブツと呟きながら時折ニヤついたりと、サイエンティストらしい反応を見せている。
普通に怖い。
「じゃあ俺は家に戻ってるから」
「うむ、なるほど」
聞こえてないみたいだ。
家に戻ると何時も通りエリス達3人が居る。
「お帰りなさい……」
やばい、なんか怒ってる。
なんだなんかやらかしたか? てかさっさと秘密な事を言えって事だよな。
「どうした?」
「別に、ネイトの秘密なんて知ろうが知るまいが関係ない」
秘密な、そろそろ話すべきなのかもな。
「俺の秘密知りたいのか?」
「別にいい」
「「知りたい(です)」」
アリアとシリアはデリカシー皆無っと、エリスとは長い付き合いになりつつあるし、俺が教える気が無いって解ってるのかもな。
いや、いいか話す。隠す意味なんて今更だ。
「なら話すよ」
「「はい(うん)」」
「なら聴く」
どこまで話すか悩みに悩んだ。
だからこの世界に来てからの事を話した。俺の職業は3つある事、シロナの事、【王】と死刑宣告の話も全て話した。『言えば気持ちが楽になる』そんな言葉は嘘なんじゃないかと思ってしまうくらい醜いと思ってしまった。
改めて確認した。この世界の『人間』は汚らしいと、絶対に許さないと、それでも言い終わる頃には頬を水滴が辿っていた。
「「ネイトさん……」」
「ソレは殺すとして、どうしようか? 軍事力がこの国にはあまり無い。龍が居ると言っても30分間のみ、なら白樹って人に武器でも頼むのが良策?」
あれ、「ソレ」って誰の事? 軍事力の話なんてしてたっけ?
エリスが怖い。
「私、ネイト……」
ん?なんて?
「アリア、昼食の準備に行きましょうか」
「もうそんな時間?」
「行きましょう」
「お姉ちゃん腕引っ張らないで~行くから」
アリアとシリアが出て行ってしまった、なんだよ。
「私、ネイトの事が好き」
「はえ?」
「ネイトは、好き? 私の事」
オレ・ノウミソ・オーバーヒート。
いやいやいや、なんだこれ!? 告白?どこでフラグ建てた?
それよりなんで、いやだから、えっと……
「好きだと……思う」
「うん?」
「好きだよ!!」
「うん!」
なんだこれ、思考を越えて言葉が出た。けど自覚したし確信した。俺はエリスの事が好きなんだ。
笑顔が好きだ困ってる時も頼もしい時も。なんだよこれ精神魔法? いや違う、心からそう思ってる。こんな事前世を合わせても一度も無かった。
「だからシロナって女とどこまで行ったか教えて」
「どこまでって何もないぞ、1日で奴隷契約を外されたからな」
「本当? 夜も?朝も? 何もしてないし、されて無いの?」
「勿論だ、俺が損得抜きで好きなったのはエリスだけだからな」
「良かった、じゃあ2の刻からデートね」
「お、おう」
急展開だな。
「洞窟待ち合わせね」
「はい」
初デートだけどエリス相手だと思うと緊張以上に楽しみだ。なぜ洞窟前が集合場所なのかは気になるが、まあどうでもいいか。
それからは何時もの様に昼食を取り、2時まで暇なので白樹の様子でも見に行く事にした。
白樹はノーム達と話し込んでいる、もう仲良くなったらしい。
「ネイト様、白樹殿は凄いですな」
「おおネイト君、聞いてくれたまえ!、私の発明品一号として時計を作ってみた」
そう言って腕時計のような形の物を渡してきた。腕時計には長針・分針・秒針が有り27までの数字が書かれている。異世界の文字はなぜか日本語で見える、それに言語も日本語で聞こえている。
今までも疑問には思っていたがどうしてだろうか。それに「9の刻」は変換されて9時にならなかったし、元々日本語なのか?
「その時計24時間方式でも12時間方式でもないのだよ。27時間方式、この世界では1日が27時間のようなのだ、それなのに重力は地球とほぼ同じ。つまりは地球と大きさが同じと言う事だノームの方達に世界地図を見せて貰ったがまだまだ未開の地が残っていたよ」
言語が変換されなかった理由が解った1日が24時間じゃ無いからだ。そのうえで長針は今2時を指している。俺の感覚では今は1時30分よりも前だった。だが、この世界では今が2の刻、2時だ。
急げ俺。
ピコン♪
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AGL+1000
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「ね、ネイト君!? どうしたんだ」
全速力で走り出す、時計を持ってきてしまったがしょうがないだろう。白樹すまん今は時間が無い。
「ハア、ハア……エリス待ったか?」
「私も今来たところ」
あ、これアウトだ。
「じゃあ行く、迷宮デート」
迷宮デート?
2人で迷宮に潜るって事だよな。確かにマジックバックの中に必要な物は入っている。迷宮だろうが何だろうがデートはしたい、でもなんで迷宮?
エリスと迷宮か、アリだな。
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