オカルト研究部~花子さんのおまじない~

白雪 恋

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花子さんの仰せのままに

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おまじないは皆で髪の毛を一本ずつ自分で抜いて誰か一人を思い浮かべながら呪文をいうようだった。

「これ本当に誰でもいいんですか?」
「さぁ?」
「はぁ?このまじないの効果とか知らないのかよ?」
「それは書いてなかったからさーだいたい一人でやるものだし」
「マジでひとりでやれよ」
「ちょっとひどくない!?」

もうひとりでやるものをこの人数でやることじたいやばそうだしな…

「じゃあ皆、髪の毛抜いた?」
「早くしてよ」
「ういっす」

「呪文は花子さんの仰せのままにだからね」
「わかったよ」

「せーの…」
「「「「「「「花子さんの仰せのままに」」」」」」」

全員でそういうと強い白い光で目が開けられなかった。

「うっ、今の何よっ!?」
目を開けるとそこは部室じゃなかった。
周りを見回すと誰もいなかった。

「ど、どうなってるのよ」
まさか行方不明になったってまさか本当だったってこと?
ここは学校みたいだけど…私たちの学校じゃないのは明らかだった。
校舎じたいは普通だがほこりだらけの廊下をみるかぎり使われている学校には見えなかった。

皆もここのどこかにいるのか、どうにかして連絡を…
「あっ、スマホ!」
急いでポケットからスマホを取り出して電源を入れると圏外だった。

スマホなしで連絡とる方法なんてないし、でもこんなところに一人でいるならとりあえず出口目指すよね?

「とりあえずここから動くか…」
ガシャン__

唐突に後ろから何かが倒れるような音がした。

「ん?笹原ちゃん?」
「え?って部長!」

「ふむ…笹原ちゃんがいるということは本当にあのおまじないが原因みたいだな」
部長の言う通り目の前に部長がいるということは安心とともに夢などではないということの証明でもあった。

「笹原ちゃんはどこか調べたかい?」
「調べたってここをですか?」
「その様子だと調べてないみたいだね…」
そういうと部長は難しい顔をした。

「俺たちは思ったよりヤバいものにてを出してしまったかもしれないな」
とにかく出口を探そうと部長に手を引かれ歩きだした。

「それにしても本当に汚いですね、ここ」
「俺は少しここについて調べられたんだがここは美和高校という高校みたいだ」
「え?美和高校ってわりかし近い学校じゃないですか」
だったら普通に帰れるんじゃ…

「だがここは幽霊が作った二年前の美和高校みたいだがな」
「…は?そ、そんな非現実的なことあるわけ…」

部長が昇降口の扉を開けようと力いっぱい引っ張ってもびくともしなかった。

「やっぱり偽物だ」
「偽物?」
「ここは出口なんかじゃないのさ、むしろあの子は出口なんか作ってないだろうしね」
「あの子?」
「いずれ分かるさ」
「あっ、部長!待ってください!こんなところにおいってったら一生恨みますよ!」

『キヒッ』
ん?

「部長何か言いました?」

「俺は何も言ってないよ、俺は…ね…」
「?」
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