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「ガチャ券一枚でURを引いた気分だ」
しおりを挟む王家の御用商人は色々なものを携えてやってきた。
お袋は魔道具などを見せてもらっているし、お袋は商人の妻らしき女性に宝飾品を見せてもらっている。
子供はポツンとしていたが、俺が顔を覗き込んで笑いかけると飛び上がった。
魂の形確認!はい確定!おおおおおラッキーだ!ガチャ券1枚でURを引いた気分だ。
「父上!この子と遊んできていいですか!?今日はヴィオレッタも来ているんです!」
許可が下りるなり、俺は商人の子供の手を引いて四阿へ駆けていく。
首の後ろがピリッとしたから、多分こいつ、俺を『鑑定』しようとして失敗しやがったな。
残念だな攻略対象!そして ようこそ、転生者!
四阿では、すでに茶を啜りながらヴィオレッタが待っていた。
「まあ、レオ様!そんなに乱暴にしては……」
純恋くんも段々と『ヴィオレッタ』と混ざり合いつつある。
ビスクドールのような外見に、日々の努力の結晶である美しい所作がよく似合う。
何故 俺は混ざらないのか?うん、アイツが勝手に死んだからさ!
カチコチになって座る商人の子供 ーーー アリストに茶を勧めつつ、俺はアズにさり気なく命じて認識阻害魔法をこの四阿一帯にかけさせた。
「お久しぶりだ、ECHI☆GOYAくん」
「…………は?え?アンタ…誰………!?」
「俺だ」
「オレオレ詐欺!?」
どうしてこう、コイツらは俺を犯罪者にしたいのか。
「ロリコン紳士同盟チーハン会長カズマだ」
「えええええええええ~(棒読み)」
もっと驚かんかいwww
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