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しおりを挟む私側の幼馴染は伝言蝶を飛ばせば1刻かからずやってきた。その頃にはクズ女とクズ旦那にはバッチリ誓約書を書かせて処理も終わっていた。
「…よう、シンディー。良いのかぁお前、新婚だろ?」
「…あら……」
「……は?な…なん、だ………シンディー、なんだ、この男は!?」
やってきた幼馴染のジョエルにクズ旦那が目を剥く。クソ女は頬を染めて目を輝かせた。
「良いのよ、ジョエル。貴方、どうせまた愛人の家を渡り歩いてるんでしょう?」
「まぁ…俺は嬉しいけどさあ?」
少し癖のある黒髪と、魅入ってしまいそうな紫色の瞳。素晴らしく整った顔立ちと均整の取れた体付き。気怠げな口調と噎せ返る様な色気はおばさまに良く似ている。
「シンディー!まさか君、こんな男と…!?」
「誤解しないで頂戴。彼はジョエル・ロス・クロムウェル。私の幼馴染よ」
「ジョエル様…なんて素敵なお名前……」
「クロム、ウェル…?……まさか!大公家の…!?」
「そう、大公殿下の三番目の息子よ。ただし、母親は平民だけど」
ジョエルのお母さんが高級娼婦だと言うことは伏せておこう。まあクズ旦那も貴族だ。調べようと思えば容易いだろうけど。
「前の恋人と上手に別れられなくてね?家にはちょっと帰れないんだ。熱りが冷めるまで置いてくれると嬉しいんだけど」
ジョエルは蕩けるような笑顔で「よろしく?」と手をあげた。
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