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お城での飲食は極力避けた方が良いようですね
しおりを挟む夕方近くに城に帰ると、セオドア様から晩餐のお誘いがありました。こちらは快く受けます。食堂には両陛下とセオドア様、シャーロット様が席に着いていました。
「すみません、お待たせいたしました」
「ああ、良い良い。招待客の見送りご苦労であった」
……ニヤニヤ笑いの陛下がキモ……いいえ、なんでもありません。そして陛下、シャーロット様のお胸を見過ぎじゃないですか!?シャーロット様のお胸を見て、そしてわたくしのお胸を見て、少し残念そうにするのはやめてくださいませ!わたくしは標準!標準でございます!!
「ねーえ、早くしてよぉ!誰かさんのせいでお腹ペコペコよ!」
「それは申し訳ございません」
隣のお席のシャーロット様の苦情をまるっとスルーいたします。わたくしにもこのお方の扱いがわかってきましたわ。
食前酒と前菜が運ばれ、楽しいとは言えませんが美味しい夕食が始まりました。お隣の様子は無視です、無視。見ちゃいけません。賑やかにぶつかる食器の音とか、お口に入れたままモゴモゴお話されているとか。気にしたら負けです。
………あら?
お肉の横にこんもりと添えられたハーブにわたくしは首を傾げました。このハーブは無味無臭で遅効性の強い興奮作用があります。煮詰めて精製すると立派な媚薬(強)です。わたくしは目線だけでパティを呼ぶと、パティも気付いてくれたのか空のお皿とフォークを持ってきてハーブを避けてくれました。
「やだあ、なあに?高貴なお方が好き嫌い~?美味しいのに~」
シャーロット様はゲラゲラ笑いますが、シャーロット様のお皿にあるハーブは似ているけれど違うものです。あれは……
わたくしは斜め向かいに座る王妃様を見ます。王妃様はニコリと笑って、何事もなかったかのように食事を再開されました。
あらあら…まあ……
お城での飲食は極力避けた方が良いようですね。
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