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産休に入りました
しおりを挟む皆さまご機嫌よう、エマ・ルネライトでございます。わたくし産休に入りました。
やることがほんっとに何もございません!!
わたくし、経済と環境特化なので子供のための靴下編みなど出来ませんし、それならば多少はお仕事を…と言うと、パティや侍女たちから笑顔でNOを突きつけられましたわ。
暇ですわ!暇ですわ~!!
大きなお腹を撫でます。パンパンです。医師の見立てだと双子ではないか、と。手間が省けるということをチラリと思いました。わたくし、2人くらいを予定しておりましたから。男の子女の子どちらでも構いません。ルネライトは女王が統治した時代も少なくはありません。王の瞳を持たぬ王子より宝石瞳の王女。今代の王は宝石瞳を持っていなかったので、隣国から宝石瞳を持つ公爵令嬢を娶って立太子したと聞いています。ちなみに陛下のご兄弟は全員亡くなっております。亡くなる前に子を成せたのはわたくしのお母様だけらしいです。
王妃様はセオドア様の子供を産んでくれと仰いました。
それは王妃様がセオドア様にお胤がないと知らないということです。ソルライト王家の夕焼け色の宝石瞳が生まれたらどうなさるおつもりでしょうか。いえ王妃様もソルライト国公爵家出身。その辺はどうとでもなりましょう。わたくしの幸運極振りのシーグローブの血が、祖を同じくする勇者兄弟の先祖返りをしないとも限りませんし。
考えすぎて眠いですわ。
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