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ルーカス・フェリエーラと女神裁判 1
しおりを挟むふわりと空気が変わった。糞どもも観衆もギルド長たちも、ロゼマリアさえ俺の背後を見て絶句した。
『あらぁ?どうしたの、わたくしの可愛い子供たち?まずは平伏しなさい』
女神ザリエルは言った。
「はっ…はっ……う、うそ…っ!?」
一堂が膝を突き平伏す中、糞売女だけが突っ立ったままだ。ははっ、馬鹿だなあ糞売女。第一印象最悪じゃん。
『わたくしの愛し子が呼ぶから来てみれば……まあ、躾のなってないこと』
明らかに機嫌を損ねた声音。振り返って笑いかけるとザリエルは頬を染めて『んもう、仕方ないわねぇ』と唇を尖らせた。
「いっ…愛し子、とは……やはりっ!やはりウルルはザリエル様の愛し子であったのですね!!」
糞王太子が興奮気味に叫ぶ。あーあ、糞王太子、お前も好感度大幅ダウンだぞ?ザリエル思いっきり顔を顰めてるぞ。
『ねぇルーカス?なぁに、この顔だけのお人形?』
「いやいや…まあ、その、ね?彼は脳がちょっと残念で…」
『あら、そう?可哀想にね?じゃあ大目に見てあげる。そこの躾のなってない小猿がわたくしの愛し子なんて笑えない冗談は二度と口にしないで頂戴。趣味を疑われるわ』
「なっ…!?」
「わっ、私が……小猿!?」
『そうよぉ、だって躾はなってないし、とても醜いじゃない?わたくし、醜いものは嫌いよ?』
「なっ、な…なによっ、この女!!偉そうにっ!」
『まあ怖い、キーキー鳴いているわ。小猿、わたくし偉いのよ?知能も低いのねぇ?』
怖い。女の戦いかよ!?
『ねぇルーカス?もう良いじゃない、この小猿が有罪よ。だってこんなに魂が汚れているんですもの』
「え……」
『腐って溶けてプンプン臭うわ。なにをどうやったらこんなになるのかしら?』
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