【7人の魔王 終】白の恋と、黒の愛

とうや

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新世界にて 4

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やっと辿り着いた《世界ザ・ワールド》跡地は、原生林かというほど緑が生い茂り無秩序な風景だった。こんなに息が詰まるような光景なのに生物が見当たらない。緑の匂いも土の匂いもしない。風さえ吹いていない。ぞわぞわするような不自然さ。


「うわ…弄りたい……」


ルーカスが呟く。おいやめろ建築マニア。後から思う存分建てさせてやるから。


System《あ…!!『吾』!!『吾』だあ!!!わあああああい!《吾》ぇ!!》


亜空の制御室でガタゴト音がする。頼む兄貴、スピーカー切ってくれ。うるせえ。あの空中に浮いているのが『吾』。俺たち《星辰》の最後の《親》だ。不自然に丸く盛り上がった草原に立つピンク色はなんだ。花にしちゃ目に痛いピン……


「あ。」


先遣隊を追い抜いて、白っぽいがものすごい速さで動く。あれは……


「ああ、ユキたん行ったねえ。はっや!」


凛が笑う。

あー、じゃああのピンクが《聖龍》か。


「よし、各自待機!戦闘はなさそうだが備えはしておけ」

「「「「「「はっ!!」」」」」」








さあ、このバカちはやを生き返らせてもらって一発ぶん殴ろうか。












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