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私と妹と殿下たちの歓談
しおりを挟む馬車は大きな四頭立て。侯爵邸から王宮まではおよそ半刻。大国の王子様たちと同じ馬車…。絶対に変な汗が出るやつだわ……と身構えたのに。サフィ殿下とルビィ殿下は気さくにお喋りしてくださり、その内容が斬新かつ革命的な領地改革だったりしたのでついつい……その…。
「レア嬢はやはり面白い。平民に教育を施し、子どもに無償で職業訓練をさせることに前向きな女性は初めて見た」
ルネライトでお二人のお母様が ーーー 女王陛下が打ち出している改革。とても素晴らしいですわ。やはりルネライトは先進国です。ポルトロンヌでは貴族男性以外に学は要らない、などといわれておりますからね。自分たちの意のままにするには知識や教養は不要。そのようなクソな考え方しかできないポルトロンヌ王国の政策は、一般の国民の皆様と全ての女性の敵です。
素晴らしいお話についついお口が軽くなり、それから?それから?と訊いてしまいました。少々はしたなかったでしょうか。
王宮に着くまでの半刻はとても短く感じました。ルビィ殿下もサフィ殿下もお話上手ですね。
「良いねレア嬢、うちの国に来ない?母上の部下はまだまだ募集中だよ」
あっはっは、とルビィ殿下が笑います。まあ、どこまで本気にして良いのでしょう。
「いっそルネライト貴族の誰かと結婚する?すご~く君に合いそうな人物が居るんだよ」
「まあずるい!!唆さないでくださいませ!ルビィ様、サフィ様!お姉様はわたくしの許可なく持ち出し禁止ですわぁ!!」
にこにことサフィ殿下が笑います。まあ、嬉しい。でも、そんなことは無理です。
だって私は、婚約者のラーク様が学園を卒業したら結婚して、遠い遠い、ポルトロンヌ最北端の領地へと行くのですから。
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