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あとがきという名の裏事情とその後
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!【姉妹は幸せに暮らしました】で物語は締め括りです。
書ききれなかったお話を少し。
ニナはルネライトに渡り、【シーグローブの狗】の仲間入りをします。……と言っても、他の狗たちのように絶対服従の主人崇拝ではなく、『この双子王子の味方をしていれば姉が幸せになるだろう』という打算です。能力は高く、任された仕事は必ず結果を出すので他の仲間たちとも仲良くやれます。ルビィが姉を狙っているのを知っていますが、『お姉様の結婚相手は、ルビィ様以上の優良物件は現れないだろう』という妥協で二人の恋を応援したり邪魔したり。揶揄われたルビィが「何がしたいんだ!?」とキレるまでがお約束の日常風景です。サフィとのロマンスはミリも発生しません。お互いに大切なものがあるので。ニナは70%の愛らしさと29%の腹黒さ、1%の妥協と打算で構成されています。
エイリックは当初大活躍するはずでしたが、レア覚醒のため影がうすうすになってしまいました。母親譲りの美貌をよくわかっている、天使のような猛犬です。能力は父親譲りなので、やれと命令されれば竜でも狩ってきます。エイリックはまたどこかで書ければなぁ…と…。
レアは恋愛に鈍感すぎて、周りの人間が外堀を埋めまくっているのに気付かず、『……あれ?私、ルビィ殿下のこと好きかも?』と気付いた時には結婚式場まで押さえられている状態です。ルビィと結婚するのは21歳の時。15歳でルネライトに渡って6年。6年間も周囲をやきもきさせました。
周囲「早く結婚しろよ!焦ったいなぁ、もうっ!!」
元侯爵代理夫妻。元お父様は実家の伯爵家からも『無関係』と貴族籍を抹消され、平民になって絞首刑に処されます。同じ頃、元侯爵代理夫人も大量の宝飾品を持っていたため、逃亡先で騙され、殺されて、死体は野晒しになります。奪う者は、いつか奪われる覚悟をしなければならないのです。
ポルトロンヌ王弟は1年で内乱を終わらせ、国名をポルトロンヌからベルナルド王国に変えて、新国王になります。ポルトロンヌ(臆病者)→ベルナルド(勇敢)というのはちょっとした皮肉。新体制のベルナルド王国は、宗主国であるルネライト王国との連携を密にとって……とかなんとか言いながら、国王自ら何度もルネライトに出向き、娘所有の小さな屋敷に泊まってご満悦。愛する恋人が残した娘が関わると途端にポンコツになる新国王。ちなみに元侯爵代理を尋問という名の拷問で甚振りまくり、なんとか助けようとした実家に圧力をかけ、貴族籍の抹消という『存在しなかった者』として貶め、貴族としての断頭処刑ではなく平民として絞首刑にしたのはこの人。恨みが深すぎてもはや狂人。今回のお話は残酷タグを付けないという縛りで書いたので、この辺は省略。あと最後まで名前が出てこなかった。考えるのが面倒だっただけです。
エイリックがレアとニナを大金貨で買っていたのは保険のため。ヴォーツ家七男が婚約破棄断罪ショーの計画をしている情報を掴んでいたので、「いざという時は攫っても、後でグダグダ言われないように」と金貨で横っ面を張り倒しました。レアはとても優秀でしたが、飛び級の件などは王弟が金と権力と人脈で情報統制していました。なのでポルトロンヌ国王や宰相はレアを『取るに足らない者』と判断してしまったのです。まあその『いざ』はなかったのですけれど。レアが覚醒してしまったので。レアが淡々とヴォーツ家七男やトーマ侯爵代理を追い詰める様を見て、王弟は「あー…間違いなく私の子だぁ」と絶句し、サフィとエイリックは「ウワァ…追い詰め方が陛下そっくり…」と観察していました。ルビィは「うわっ…!男前ぇ…!かっこいい…!!こんなん惚れ直すだろぉおお!!好きィィィイ!!」と悶えていました。惚れた方が負けなのです。
トーマ家と元トーマ侯爵代理の確執について。前トーマ侯爵夫妻は娘が王弟の恋人だと知っていました。知った上で『もしも娘に子供ができたら…』と、白い結婚を前提に婿を取ります。ミルクティー色の髪に琥珀の瞳。同年代でその条件に合ったのが元トーマ侯爵代理でした。元トーマ侯爵代理の実家は『白い結婚』だと知らされていましたが、長男のあまりの浮かれようにそれを言う機会を失って、初夜の寝室で最悪の結果となってしまいました。
元トーマ侯爵夫妻「条件は事前に提示したのに何を拗ねているんだ」
実家「やっべ!言ってないわ…でも泣きついてこないし、なんとかなるだろう」
マノン「えっ!?どうして怒ってるの!?お父様に聞いた話と違うわ???」
…と、こんな感じです。元トーマ侯爵代理は当てつけにように愛人を作りますが、そこは『愛人は作ってもいい。だがその子供を認知することはない』と契約書にあったので元トーマ侯爵夫妻とマノンはスルー。嫉妬したり苦言を呈してくれると思ったのに、まさかの黙認に更に問題が拗れることになりました。元トーマ侯爵代理、ある意味被害者。だが同情はしない。
その頃の王弟(実父)はなにをしていたかというと、先代ポルトロンヌ国王が崩御して自分を担ぎ出そうとした派閥があったり、側妃である母親が暴走したり、恋人を使って脅迫されたり、無能陛下(兄)があまりの人気のなさに拗ねたりと、大変な事件が多数ありました。マノンのためにしばらく会わなかったら、元トーマ侯爵夫妻とマノン死亡。マノンのいない世界全てに興味を失います。ですがレアが15歳の時に飛び級し、とても優秀だと学園長(友人)から聞かされ、初めてレアを目にします。幼さが残りながらもマノンそっくりの美しい顔、自分と同じミルクティーベージュ色の髪と琥珀の瞳。「マノンの産んだ子供は自分の子供ではないだろうか?」と調査、保護を始めます。「学園を3日で飛び級するほどの優秀な子供なら、自分の子供じゃなくても養女にしよう。侯爵家からも婚約者からも冷遇されてるそうだし、要らないならもらっていいよね!マノンに似て美人だし!」と養女にする計画を立てていた時にクソ陛下が大金貨でレアを売り飛ばしてしまいます。婚約破棄事件の夜会で、双子王子を見つけた瞬間に優雅に急いで歩いてきたのはこのためです。
『腐女神さまの~』の第二部が思うように進まず、軽い話に逃げてしまいましたが気分転換は終わった(と信じたい)ので、次の話は飯テロBLロードムービー、たまに残酷表現です。真の勇者と追放案内人が、腐女神さまに導かれて徒歩で魔王城に向かうお話です。
ではまた!
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