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お楽しみ中の千早とワンコのお耳は癒しのモフモフ
しおりを挟むガラスの向こうでは千早が非常に楽しそうにあいつを刻んでいた。足に怪我でもしてるのか、あの黒いなにかになったあいつは動かない。まあ抵抗と反撃はしてるみたいだけど、それにしても一方的だなあ。
白い鎧を着た人たちがあいつを守ろうとして千早に向かっていってるけど、それって千早を喜ばせるだけのような気がする。なんだかなあ…。
惨劇が繰り広げられても、俺の心はあんまり動かなくなっちゃった。千早の嫁になってから変わったのか、元々こうだったのか。お母さんがちょっとサイコパス入ってるから、息子の俺も後者な気がしなくもない。
「俺って酷いのかなあ、ねえワンコ?」
「ワフッ?」
両手でお耳を持ってピコピコしてもワンコは嫌がらない。むしろ嬉しそう。柔らかふっくらのお耳が最高です。
ピコピコ、モニモニしてると、うっとりしてたワンコの顔が急にピクッて険しくなった。……え…?
「……ふむ。客が来たようだのう?」
ヨギばあちゃんがいつのまにか手に鉄の手袋みたいのを付けてた。
お客さん?
グルグルヴヴヴゥ…ってワンコが唸る。えっ、ワンコお前そんな声出せたの?キャンとかワフンとかクーンしか聞いたことないよ!?
「大人しく投降しろ!協力すれば命まではとらない!」
えっ…だれ???
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