【完結】リオ・プレンダーガストはラスボスである

とうや

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偽神編

閑話・第一王子の3つの間違い 4



(名も無き護衛騎士視点)


「第一王子殿下とわたくしとの婚約は、王家有責で半年前に破棄されております。そう、わたくしが恥知らずにもリオ様に侍っていた時期ですわ」

「は……は…は、はき………!?」

「理由はご自身の胸に手を当ててお考えなさいませ。わたくし、いつ性病を感染うつされるかもしれない殿方との未来はお断りですわ」

「なっ…な、せ…性病……っ……???」

「次に。わたくし、もう一度修道女になりましたの。ですから殿下と性行為はできませんわ。汚らわしい…(ボソッ)」


『性病』、『性行為』……と、とても結婚前の令嬢が口にすべき言葉がすらすらと並べ立てられる。「汚らわしい」と小さく吐き捨てるさまは、歌劇に出てくる悪役令嬢そのものであった。……相手が王子様なのだが。


「最後に!!」


パン!と、アンティエーヌ様が扇を畳み、そのてのひらに叩きつけた。


「リオ様と結婚などと穢らわしくも悍ましい妄想!!なんという過ち!なんという罪!!世間が、王が世界が……たとえ神が許しても!わたくしは認めることはできません!!リオ様のお相手は、愛するお方はもう決まっていらっしゃるのです!リオ様に触れていいのも触れられていいのも愛されていいのも口吸いされていいのもしていいのもティグレ様だけです!!」


え……えええ…………!?!?

色々な衝撃の言葉がアンティエーヌ様から連打で繰り出される。いきなり話を振られたリュエール・デ・ゼトワール令息は「は?」と目を白黒させて明らかに動揺している。プレンダーガスト侯爵の侍従であったティグレ・プレンダーガスト令息は、北方貴族の総領であるリュエール・デ・ゼトワール家の養子になった。一時不仲説は流れたが、大方の噂はおふたりが結婚することによって北方との繋がりを持ち、魔王に対抗する政略的なものだと…。


「き…貴様!!気が触れたかッ!?自分が王妃になれぬからと言って……」

「妃!?気持ち悪いことを言わないでください!!殿下と子作りするくらいなら世界を滅ぼして死にます!キッモ!本当に気持ち悪い!あなたご自分がどう思われてるか知らないんですか!?ヤリチンですよ!ヤリチン!!穴を見たら突っ込むヤリチン王子!!とヤッて、側近候補と乱行して、下位貴族のヤリマン令嬢も侍らせて!!挙句にリオ様に懸想!?王妃殿下!第一王子殿下は産み直した方がよろしいんじゃありませんか!?」

「き…きさま…!!このッ……!!」





「そこまでです」





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