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「責任、とってね?」
しおりを挟む「プッ…くくっ……あっはははは…嘘、嘘だよ!」
「……は?」
アオイさんは俺の手を握ったまま大笑いし始めた。は?どういうこと!?
「酔い潰れたリアムくんをこっちの家に運んだのは僕。リアムくんちょっと吐いちゃったから全部脱がせて僕も脱いだけど、セックスはしてないよ?」
アオイさん……その綺麗な顔でセックスとか直球なこと言わないで!
あー…でも良かった……。良かったような、なんか残念なような………
「でもキスはしたよ?」
「ファッ!?」
えっ…え……えええええ!?嘘!?また嘘なのか!?
「いっぱいキスしたんだけど……覚えてない?」
アオイさんが握ったままの俺の手にキスをする。うわ…ちょ……待って、待って!!うそだろ…!?
俺の手に唇を押し当てたまま、アオイさんが上目遣いで俺を見る。
ヒェ…ッ!な…なんか……思い出しそうで思い出しちゃいけない記憶の扉が……!!
「ア…アオイ、さん……からかってるでしょ、俺のこと…!」
「うん。真っ赤になって慌てるリアムくん可愛い」
アオイさんの綺麗な顔が近付いてきて……唇にふにっと何かが当たった…。
「……ふふ…リアムくん、目は閉じてね?」
「……っ………ん………!」
目をぎゅっと閉じると、チュッ、チュッと音をさせながら、唇に柔らかくてあったかいものが何度も触れる。
あー……思い出した。酔っ払って俺の方からしたんだった、キス。そしたら押し倒されて俺が目を回すまでチュッチュチュッチュされたんだった……。
「……ん………責任、とってね?リアムくん…?」
責任、 ーーー 取るしかないみたいだ。
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