【7人の魔王2】してもない婚約を破棄された聖女の兄なのだが、なんだかんだで魔王の嫁になっていた。

とうや

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【碧海視点】「怪物の呪いを解いてくれる人なんか、お伽話だったのに」



歌が聞こえる。人魚たちの歌だ。喜びの歌。

僕は、歌が歌えない。

あの男を慰めていた歌が、この世界に来て歌えなくなった。


「………リアムくん?」


昨晩あんなに愛し合ったリアムくんがいない。ベッドの中にはもう僕一人分の温もりしかなかった。

大量の冷水を頭からかけられた気がした。

昨日……僕はリアムくんを本当に?自分勝手にリアムくんを抱いて、怖くなって精液を注ぐのが怖くなって……。


「リアムくん…!」


リアムくんがいなくなってしまった。

どうしよう。どうしよう!リアムくんに嫌われたのかもしれない。逃げられたのかもしれない。でももしかしたらお風呂にいるかも。お茶を淹れにキッチンにいるかも。

家中探した。

なのにリアムくんは居なかった。

リアムくん、リアムくん、リアムくん…!!


「リアムくん!!」


どうして僕は焦ってしまったんだろう。すべて手に入らなくて良かったのに。全部受け止めてくれる筈なんかなかったのに。涙が溢れる。


怪物の呪いを解いてくれる人なんか、お伽話だったのに ーーー 。























「呼びましたか碧海さん?」






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