絶死の森で絶滅寸前の人外お姉さんと自由な異世界繁殖生活 転移後は自分のために生きるよ~【R18版】

萩原繁殖

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料理人奴隷家族

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 ベステルタも連れて行こうとしたけど修行したいから、と断られた。『影抜き』のブラッシュアップさせたいみたいだ。であれば仕方ない。まあ護衛という意味で過剰戦力なので問題ないか。

 プテュエラにいちおう予定を伝えておいて、いざという時は空から援護できるようにしてもらう。ちなみに彼女はお空デートのための、デートコースを開拓中とのことだ。

 そうだ、念の為に完成した宿舎を見ておこう。

 教会の裏に回り宿舎を確認する。

「お、おぉ……」

 思ったより立派だった。すげえ。

 そう、拠点──まさにそう呼ぶべき建物だった。

 木材と石材を巧みに組み合わせた長方形の建屋は、ひと目で「五十人は暮らせる」と分かる大きさだ。堂々とした正面玄関に加え、複数の出入り口が設けられ、中央通路を軸に左右に区画が展開している。

 作業員、奴隷たちの寝室や台所、物資庫、さらには蒸し風呂まである。生活に必要なものが、すでに過不足なく揃えられていた。

「待てよ、蒸し風呂ってどう使えばいいんだ……?」

 と思って中を確認すると、
 すでに誰かがしゃがみ込んで炉の蓋を開け、中を覗き込んでいた。

「ふむふむ、なるほど。ここをこうするのかぁ~」

 まだ稼働していない蒸し風呂の中で、マイアの声が響く。

 裾をまくり、炉の奥に手を突っ込んで、慣れた手つきで点検しているその姿は、
 普段ののんびりとした雰囲気とはまるで違って、ちょっとかっこいい。

「マイア、蒸し風呂の使い方わかるの?」

「あ、御主人様ぁ~! 昨日はお乳絞ってくれてありがとうございましたっ!
えっちも気持ちよかったですっ!
 えとえと、蒸し風呂の使い方ですよね。私、分かります! 故郷の村にもあったので!
 これ、炊くときは最初に薪をこっちで強く燃やして、蒸気が溜まったら天窓を閉めるんです。
 あとは、熱くなりすぎたら水をぶっかけて調節するだけ。……蒸し風呂って、えへへ、大好きなんです~」

 満面の笑顔で説明するマイアに、いつもと違う可愛さを感じてしまった。

「ルーナちゃんとかお風呂は嫌いだけど、蒸し風呂なら入ってくれると思うんです~しっかり汗かいたほうが健康にもいいんですよ~。あ、今度一緒に入りましょうね、御主人様っ!」

 もちもちしたルーナの笑顔とおっぱいに僕はにっこり笑って頷いた。

 マイアと別れ、奥に進むと……あった。煉瓦で囲まれた別棟がある。

 製造施設だ。中を覗いてみる。

 蒸留器のような筒状の器具が並ぶ空間。設計通りの構造になっているようだ。床は防汚処理が施され、中央の窯にはすでに火を入れる準備が整っている。ガラス器具が丁寧に並び、壁には木製の薬棚が造り付けられていた。

 さらに奥、厩舎も見つけた。

 簡素だが、しっかりした梁と屋根。荷役用の獣や輸送車が並ぶ予定の場所だろう。干し草の香りがして、どこか懐かしい。

 思ったよりどころか、はるかに期待を超えていた。

「こりゃドゴンさんにお礼言わなきゃな……」

 お金を積んだとは言え、短期間で素晴らしい仕事ぶりだ。この分なら亜人ハウスの出来も期待できるな。

 僕はちょっと嬉しくなってしまって念入りに設備を確認していった。

ーー

 感動を胸に、教会を後にする。

「さて、料理人の奴隷なんているかな?」

 マダムジャンゴの店までは、もう歩き慣れたもので、目を瞑っていても到着できるかもしれない。

 いつも通り受付に用向きを伝えると顔パスで通してくれた。今日の受付ちゃん、地味めだけど可愛かったな。

 応接室に通されて、いい感じのお菓子をパリパリむしゃむしゃ食べてたらジャンゴさんがやってきた。

「これはこれは、タネズ様、ご機嫌麗しゅう」

「どうもジャンゴさん。昨日の今日ですまないね」

「いえいえ、他でも無いタネズ様直々のご訪問ですから。先日の……あの知識奴隷は如何でしたかな?」

 ニヤリと笑うジャンゴさん。

 僕も二チャリと笑い返す。

「“わからせ”てやったよ」

「ほほお! それは何より。具体的な内容を伺っても?」

 ジャンゴさんが前のめりになって聞いてきたので、僕も盛り上がっていかにアルフィンが“わからせアナルフィン”になったかを話していった。

 ジャンゴは聞き上手で「ほお!」「なんと!」など、いい感じ相槌打ってくれるので気持ちよくなって話してしまった。

 ……これ、あれだな。冷静になってみるといろいろ探られてたのかもな。別に大したこと話してないから大丈夫だと思うけど。

「ははあ、タネズ様の調教の妙技、このジャンゴしかと心に刻みました。参考にさせていただきます」 

「いやいや、ジャンゴさんの参考になる話なんてないさ」

 彼は深く感じ入ったように一礼して話を締めくくった。くそう、めちゃめちゃ楽しかった。

「ご謙遜を……。奴隷調教は男の本望でございます。大変参考になりました。……さて、料理人の奴隷をお探しということでしたな?」

「うん、そうなんだ。今やってる事業……で人手がたくさん必要になってさ。スラムの人たちを雇うことになったんだけど、彼らのご飯をどうにかする必要が出てきてね。あと、単純にみんな時間が無いから料理にかけられる時間が少なくなってきた」

 シルビアはポーション製造、カリンは信徒たちの改宗など、なかなかに忙しい。そこに数十人分の料理を毎日作ってもらうなんて、さすがにキャパ超えちゃうよ。

「ふむ……事業ですか。なるほど……」

 ジャンゴさんはなにやら考え込んでいる。右手は奴隷目録を左手は隣にいるマッチョ奴隷の尻に伸びている。寒気のする光景だが、僕も隣に可愛い奴隷がいれば同じ事すると思うので、何も言わない。僕は紳士だからね。

 くちゅり。

 おふっ。それに今はサンドリアがほかほかおちんぽケースをくれたので、間に合ってる。ていうか、ほんとやばいなこれ。

「ふむ、よさそうな人材が見つかりました」

「もう? 早いね。もっとかかるかと思ってたよ」

「ふふ。こんなこともあろうかと、タネズ様専用に、目ぼしい人材はすでにリストアップしてございます。あとはタネズ様のお声がかかるのを待つのみ」

 おお……それはありがたいな。

「でも……全員は買えないし、声がかからない人たちもいるんじゃない?」

「その時はその時でございます」

 うーん、シビアな世界だ。僕もそうならないように気をつけよう。

「そしたらその人たち呼んでくれる?」

「承知しました。ただ、衰弱している者もいるため、少々お時間を頂きたく存じます」

「え、じゃあ僕からそっちに行こうか?」

「なりません。奴隷とは常に主人との関係を気にするもの。最初から下手に出るのは言語道断です」

 はっきりと言い切られてしまった。であれば仕方あるまい。待たせてもらおう。

 待つ間、ちょっと気になっていた話を振る。

「ジャンゴさんさあ、“事業”のこと、どこまで知ってる? アーサーさんからなんか聞いた?」

 アルフィンをジャンゴさんとこに卸した訳だし、何かしら話が伝わっていてもおかしくない。
 ジャンゴさんにはなんとなく機会が無くて、ポーション製造のことを伝えていないんだよな。

 これを期に話してしまおうかと考えている。いちおうシルビアには許可をとってある。
 秘匿はしたいけれど、仲間は増やしたい。ジャンゴさんとはニステルの一件もあったし、それなりに腹を割って話したこともある。もしアーサーさんが認めているなら、なおさらだ。

「詳しい内容は伺っておりません。ただ、非常に、非常に重要かつ繊細な案件だと、オルスフィン閣下はおっしゃっていました。詳しくはご本人に直接伺え、と」

 なるほど、アーサーさんがジャンゴさんに直接そう言ったってことか。

 なら、いいか。

「わかった。じゃあ事業について話すよ」

「フフフ、ここは一つタネズ様の信頼を勝ち取れた、ということでよろしいですかな?
 ギルドが失態を犯したとは言え、あのアルフィン・オルスフィンを奴隷に落としてまで、ねじ込む案件。フフフ、私、年甲斐もなく興奮しております」

「貴方とっくに僕の信頼を得ているよ。じゃあ話すね。もちろん他言無用で頼むよ」

「もちろんでございます。タネズ様と商業ギルドを敵に回すなど、迷宮に単身乗り込んだほうがマシです」

 そんなに僕は怖くないと思うけどね。

 そして奴隷たちが来るまで、僕はジャンゴさんに亜人、アセンブラ、コスポ製造の件について、順を追って話していった……。

ーー

「マダム、奴隷たちが到着しました」

「……し、少々待て」

 話し終えて少しした後、奴隷たちがやってきた。ジャンゴさんの顔は蒼白でありながら、紅潮しており、なんていうかやる気と生命力が漲っているように見えた。

「タネズ様……よくぞ、よくぞこのジャンゴに話してくださいました」

 彼は目頭を熱くさせながら、僕の手を何度も握って深々と頭を下げた。

「ご期待に沿える話だったかな?」

「はい……! はい! それはもう、お話を伺っている最中、叫び声を抑えるのに必死でした。やはり私の目に狂いはなかった。このデイライトから、よもや王国、いや、大陸を揺るがすような話が始まっているとは……!」

 ジャンゴさんは感極まって声を震わせている。

「亜人、絶死の森、そしてコスモディアポーション……。それがもし本当に量産できるのであれば、アセンブラ教の時代は遠くないうちに終わりを告げるでしょう。そして……商人の時代がやってくる……いや、先に、貴族たちですかな? ううむ、なんとも読みづらい……が、心躍る時代には間違いありません」

 彼の頭からは汗が吹き出しまくっており、とても暑苦しかったが仕方あるまい。

「しかし、私は商売柄、アセンブラ教徒でいることが求められます。問題ありませんか?」

「うん、そこはそんなに気にしなくて大丈夫。最終的には改宗してもらうけど、事情は分かってるからね」

「それを聞いて安心しました」

 満面の笑みのジャンゴさん。とても楽しそうで何よりだ。

「マダム……そろそろ」

「うむ。分かった、通せ。タネズ様、この話はまたいずれ」

「うん。また今度ね。」

 外から職員さんがいいとこで話を切ってくれた。このままだと終わらなそうだったからね。

 扉がぱたん、と開いて奴隷たちが入ってくる……ん?

「え、もしかして家族?」 

「さようでございます」

 扉が開く音に、部屋の空気がぴんと張り詰めた。

 入ってきたのは、くたびれた布服に身を包んだ──四人。
 ただの奴隷……そんな言葉では片づけられない何かが、彼らの背中にはのしかかっているように見えた。

 先頭の少女が──地味な顔立ちだけど美少女だ──一瞬だけ僕と目を合わせたかと思うと、すぐに視線を伏せ、
 ──音を立てて、床に膝をついた。

「……っ、どうか、どうか私たちを、使ってください……!」

 言い終わるか終わらないかのうちに、他の三人も後に続く。
 ゆっくりと痛む身体を押しての、土下座。それも、不格好で、痛々しく重々しい、必死のそれだった。

 少女の頬は擦れて赤くなり、髪が崩れて頬に貼りつく。
 母親らしき女性は、疲れきった表情のまま、腕に意識のない少年を抱きかかえながら、
 どうにか体を倒して、頭を下げようとしていた。

「……どうか……」

 その声はかすれていた。口調は丁寧だが、余裕はなかった。
 母としての“願い”だけが、そこにあった。

 抱かれている少年は目を閉じ、顔色は土のように青白く、細い胸が苦しげに上下していた。

「ひゅっ……ひゅ、うぅ……」
 苦しげな息だけが、静寂を切り裂いていく。

 その隣にいた男――父親だ。
 髭面に深く刻まれた影と沈黙。
 だが、彼もまた、床に額をこすりつけるようにして、声をしぼり出した。

「……何でもする……俺は、どうなってもいい……」
 掠れた声が、低く、静かに響く。
 「……伏して、お願い、申し上げる……どうか、家族だけは……」

 誰も、この部屋の主が誰かなど、理解してはいなかった。
 ただ、この部屋に、希望があると信じたかった。

 地べたに這いつくばるようにして、四人の命が、こちらに投げ出されていた。

 ──そして、ぼろぼろの母と娘のツーショット土下座から垣間見える、熟れたおっぱいと未成熟なおっぱいの共演に、僕はフルボッキしていた。

 ぴく、ぴく、ぴく、ぴく。

 
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