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幼女+紳士さん
20話 〜ステラ〜②
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是呈 霊長
────────────────────
オルランドは町に出て、地図を見ながら星の名を持つらしき女の子を探していた。
「ふむ、露店が近いな。ひとまずここを見て回ろう」
指輪の効果で深紅の瞳は紫に変わり、吸血鬼の代名詞とも呼べる鋭い牙は目立たないようになっていた。
「しかし、こう多いと探すのは大変だな……」
ゼティフォール露店の建ち並ぶ大通りで人混みをかき分けつつ進む。指輪のおかげか、誰もゼティフォールの事を特別見たりすることは無かった。勿論、先程上半身裸で問題を起こした臭い匂いを放っていた男としても。
「む、あそこに人だかりがあるな。行ってみようか……」
人混みで分かりにくいが、ある露店の前で確かに人だかりができていた。
「おいおい、お嬢ちゃん。お金が無いんだったら食べさせてあげる事はできねーのよ……」
店主のおじさんは明らかに困った顔をして、そのお嬢ちゃんに訴えている。
「たべたいのに……」
お嬢ちゃんは涎が垂れては拭き、垂れては拭いている。ついでにお腹は鳴りっぱなしだ。
「かんべんしてくれー! そんな目でみられちゃあ、悪モノみたいじゃねえか」
「おじさんが、わるモノ?」
お嬢ちゃんは、その露店に並ぶ食べ物を見つめている。
「すまねえ。勝手にご馳走しちゃったら、お上に怒られるんだ。そうなっと、最悪店がなくなっちまう」
店主のおじさんは頭を下げる。
「おみせなくなるの!? やだ!」
お嬢ちゃんは悲しそうな顔で首を横に振った。
「すまないが、どうしたのだ?」
ゼティフォールは苦戦しつつも、何とか人混みをかき分けてその露店の前に辿り着いた。
「ああ、聞いて下さいよ紳士。このお嬢ちゃんがよ、スナックミートが欲しいって言うんですけど、もうお金がないって言って、でも食べたいってここに30分くらい粘ってるんです。でも、私達も勝手にお客さんに振舞っちゃいけないって、お役人さんに言われてて……」
「試食もだめなのか?」
ゼティフォールは訊いた。
「ああ、試食は小さな一口分だけ。もう30分前にあげましたよ」
「おいしかったむぅ! もっとたべたいのに~……」
「おっと、お嬢ちゃんというのは君だったか! 丁度探していたところだ。まあ、探し始めて3分も経っていないのだがな……」
「あ、しんしさんか! こんにちは!」
お嬢ちゃんは、ゼティフォールが探していた、何度も助けてくれた星かもしれない先見の民の女の子だった。
「お、親子か何かですか?」
店主が言った。
「そうではないが、私の恩人でな。ここは私が出そう」
とは言っても、トニーから渡されたお金だが。
「まあ、なんでもいいや。200ディアですよ」
「これだな……。はい」
ゼティフォールが財布の中からそれらしきコインを取り出し、店主に渡した。
「お、現金か。お金持ちそうなのに珍しいな。ええっと、はい。丁度いただきました!」
「現金は珍しいのか?」
「そうだな、別の国じゃ分からないんですが、この国はもう9割がキャッシュレスになってるって最近ニュースで見ましたね。モンスターや野盗に襲われて有り金全部なくなるって話はもう数年聞いてないですし、そんなもんでしょ」
店主は紙袋に何やら香ばしい丸いものを詰めた。
「そうか。ありがとう」
「はいよ。じゃ、お嬢ちゃん、どうぞ!」
店主は女の子に紙袋を渡しつつ、声を潜めて、
「内緒で大目に入れといたからな」
と言った。
「おー! えっとね、おじさんはいいヒトだねえ。ありがと……」
一切店主のおじさんに目を合わせず、始終紙袋に目を奪われて女の子は礼を言った。
「ははは。そんなに気に入って貰えたんなら、作った甲斐もあったもんだ。なあ紳士さんよ、この子の親に会ったら、ガツンと言っておいてくれ! 娘がこんなお腹空かせてるのに何でずっと放置してるんだ。てよ」
「ああ、そうしよう。ではな」
「頼みますね。ありがとうございました、またのおこしを!」
店主は深々と頭を下げた。
「ありがと、おじさん。じゃあにー」
女の子はようやく顔を上げて、店主に手を振った。
「…………ああ、“じゃあね”という事か。勝手に新しい言葉でも作ったのかと思ったわ」
ゼティフォールはひとりで納得する。
「しんしさん、かってくれてありがと!」
女の子は、紙袋を何度もチラ見しつつ嬉しそうに言った。
「ああ、早く食べたいのか。では、あそこにあるベンチで食べるか? それとも、どこか静かな場所でゆっくりたべるか?」
ゼティフォールはしゃがんで女の子の目線の高さで言った。
「すぐたべる!」
キリっとした面持ちで女の子は宣言した。
「そうか、ではベンチで食べてしまうとしよ、……む?」
今まですぐ横にいたのに気づいたら既に女の子はいなかった。
「しんしさん、こっちー!」
「何だ?」
声の方に顔を向けると、既に女の子はベンチに座っていた。
「いつの間に……。分かった、直ぐに行く!」
そうしてゼティフォールは女の子の座るベンチに向かった。
「いっただっきまーす!」
女の子はゼティフォールが隣に座ったのを確認すると手を合わせて食べ始めた。
「美味しいか。それで、その食べ物は何なのだ?」
とても美味しそうに食べる女の子を見て、少し興味をそそられてしまうゼティフォール。
「これ? これはね、スナックミート! いっこたべる?」
女の子はひとつ袋から取り出し、ゼティフォールに渡した。
「良いのか? ありがとう。では、いただきます」
ゼティフォールは一口サイズのその食べ物を、よく観察した後口に入れた。
「……ふむ。鶏肉をじゃがいもで包んで揚げてあるのか。これは美味い」
「でしょー」
女の子は一言そう言って、またスナックミートに夢中になった。
「知っているか? この街にはモンスターに乗れる牧場があるらしいぞ」
手持無沙汰になったゼティフォールは、地図を取り出しつつ女の子に言った。
「おもしろそう! あ、でも、しんしさんたべられちゃう?」
女の子は可哀そうなモノを見る目でゼティフォールを見る。
「ふっ。流石に飼われているモンスターに食われる事は無いであろう! ……だが、一応先に訊いた方が良いであろうか……」
否定しつつもどんどん不安になってしまうゼティフォールであった。
「でも、たべられそうになったら、まもってあげる」
女の子は優しくそう言うが、これはもう自身より弱いモノに対する態度である。事実ではあるが。
「……そうならないように気をつけるか。他にも、ここだ。ここの高台は景色が良いらしいぞ」
ゼティフォールは女の子に地図を見せながら言う。
「ふーん」
興味がなかったのか、何とも淡白な返事が返ってきた。景色よりスナックミートの方が良いらしい。
「ええ、ああそうだ。街を見渡す事もできるし、夕焼けとか、夜空も楽しめるらしい……!」
しかし、ゼティフォールは景色に興味があったので、興味を惹こうと追撃する。教えて貰ったことをそのまま言っているだけに過ぎなかったが、ゼティフォールにとっては必死だった。
「おほしさまみえる?」
目はこちらに向けないが、夜空という言葉にに少し興味が湧いたようだ。
「ああ、きっと綺麗に見えるであろうな。もはや眩しいの域にまで達するのではないか? どうだ、興味が湧かないか?」
ゼティフォールは得意げな顔で言った。
「じゃあ、いく?」
スナックミートを食べ終えた女の子が、しょうがないなと言う顔で見る。
「……行く。すまない、私が興味あったのだ」
ゼティフォールは気を落としつつ本音を言った。
「うん。しってる」
女の子は紙袋を丸め、近くのごみ箱に捨てて戻ってきた。
「ふと思ったのだが、君はよく知らぬ大人相手に怖いだとか危ないだとか思わないのか?」
ゼティフォールは素朴な疑問をぶつけた。
「ん? しんしさん、あぶなくないでしょ?」
女の子は心底分からないという表情で答えた。
「……弱いと言いたいのか?」
ゼティフォールは恐る恐る訊くが、
「うん」
女の子は二文字でゼティフォールの心を粉砕した。
「…………やはりか」
「あ、でもね、こんどからまもってあげるからね、だいじょうぶだよ!」
気遣いの心がさらにゼティフォールの心を抉る。
「いや、私はこれでも元々皆が恐れる程に強かったのだ。故に、君に守られるくらいなら、地を這ってでも戦い抜こう!」
が、辛うじて残ったプライドが、ゼティフォールを奮起させた。
「だいじょうぶ?」
「ああ、大丈夫だとも! 私が良いと言わない限りは、前に出ないでくれ。分かったな?」
前に出られると戦う暇も無く片付けられて、修行して女の子より強くなるどころか余計に差を付けられてしまう。
「……分かった! ばんがれ、しんしさん!」
女の子はゼティフォールの必死な姿を見て、素直に応援した。
「見ていると良い。いつかあまりの強さに驚かせてやるからな。ふっ。では牧場に行くぞ!」
スッキリとした顔になったゼティフォールは女の子に号令をかける。
が、女の子は足を止めて、
「あのね、しんしさんはいいヒトだから、いっしょにいるんだよ!」
とゼティフォールに伝えた。
「……そうか。ありがとう」
不意を突かれたゼティフォールは、短く返事する事しかできない。
そして、女の子は更にこう続ける。
「でね、つよくなったら、ステラの、きしにしてあげる!」
そう言って女の子、もといステラはゼティフォールを追い抜いて走って行った。
是呈 霊長
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オルランドは町に出て、地図を見ながら星の名を持つらしき女の子を探していた。
「ふむ、露店が近いな。ひとまずここを見て回ろう」
指輪の効果で深紅の瞳は紫に変わり、吸血鬼の代名詞とも呼べる鋭い牙は目立たないようになっていた。
「しかし、こう多いと探すのは大変だな……」
ゼティフォール露店の建ち並ぶ大通りで人混みをかき分けつつ進む。指輪のおかげか、誰もゼティフォールの事を特別見たりすることは無かった。勿論、先程上半身裸で問題を起こした臭い匂いを放っていた男としても。
「む、あそこに人だかりがあるな。行ってみようか……」
人混みで分かりにくいが、ある露店の前で確かに人だかりができていた。
「おいおい、お嬢ちゃん。お金が無いんだったら食べさせてあげる事はできねーのよ……」
店主のおじさんは明らかに困った顔をして、そのお嬢ちゃんに訴えている。
「たべたいのに……」
お嬢ちゃんは涎が垂れては拭き、垂れては拭いている。ついでにお腹は鳴りっぱなしだ。
「かんべんしてくれー! そんな目でみられちゃあ、悪モノみたいじゃねえか」
「おじさんが、わるモノ?」
お嬢ちゃんは、その露店に並ぶ食べ物を見つめている。
「すまねえ。勝手にご馳走しちゃったら、お上に怒られるんだ。そうなっと、最悪店がなくなっちまう」
店主のおじさんは頭を下げる。
「おみせなくなるの!? やだ!」
お嬢ちゃんは悲しそうな顔で首を横に振った。
「すまないが、どうしたのだ?」
ゼティフォールは苦戦しつつも、何とか人混みをかき分けてその露店の前に辿り着いた。
「ああ、聞いて下さいよ紳士。このお嬢ちゃんがよ、スナックミートが欲しいって言うんですけど、もうお金がないって言って、でも食べたいってここに30分くらい粘ってるんです。でも、私達も勝手にお客さんに振舞っちゃいけないって、お役人さんに言われてて……」
「試食もだめなのか?」
ゼティフォールは訊いた。
「ああ、試食は小さな一口分だけ。もう30分前にあげましたよ」
「おいしかったむぅ! もっとたべたいのに~……」
「おっと、お嬢ちゃんというのは君だったか! 丁度探していたところだ。まあ、探し始めて3分も経っていないのだがな……」
「あ、しんしさんか! こんにちは!」
お嬢ちゃんは、ゼティフォールが探していた、何度も助けてくれた星かもしれない先見の民の女の子だった。
「お、親子か何かですか?」
店主が言った。
「そうではないが、私の恩人でな。ここは私が出そう」
とは言っても、トニーから渡されたお金だが。
「まあ、なんでもいいや。200ディアですよ」
「これだな……。はい」
ゼティフォールが財布の中からそれらしきコインを取り出し、店主に渡した。
「お、現金か。お金持ちそうなのに珍しいな。ええっと、はい。丁度いただきました!」
「現金は珍しいのか?」
「そうだな、別の国じゃ分からないんですが、この国はもう9割がキャッシュレスになってるって最近ニュースで見ましたね。モンスターや野盗に襲われて有り金全部なくなるって話はもう数年聞いてないですし、そんなもんでしょ」
店主は紙袋に何やら香ばしい丸いものを詰めた。
「そうか。ありがとう」
「はいよ。じゃ、お嬢ちゃん、どうぞ!」
店主は女の子に紙袋を渡しつつ、声を潜めて、
「内緒で大目に入れといたからな」
と言った。
「おー! えっとね、おじさんはいいヒトだねえ。ありがと……」
一切店主のおじさんに目を合わせず、始終紙袋に目を奪われて女の子は礼を言った。
「ははは。そんなに気に入って貰えたんなら、作った甲斐もあったもんだ。なあ紳士さんよ、この子の親に会ったら、ガツンと言っておいてくれ! 娘がこんなお腹空かせてるのに何でずっと放置してるんだ。てよ」
「ああ、そうしよう。ではな」
「頼みますね。ありがとうございました、またのおこしを!」
店主は深々と頭を下げた。
「ありがと、おじさん。じゃあにー」
女の子はようやく顔を上げて、店主に手を振った。
「…………ああ、“じゃあね”という事か。勝手に新しい言葉でも作ったのかと思ったわ」
ゼティフォールはひとりで納得する。
「しんしさん、かってくれてありがと!」
女の子は、紙袋を何度もチラ見しつつ嬉しそうに言った。
「ああ、早く食べたいのか。では、あそこにあるベンチで食べるか? それとも、どこか静かな場所でゆっくりたべるか?」
ゼティフォールはしゃがんで女の子の目線の高さで言った。
「すぐたべる!」
キリっとした面持ちで女の子は宣言した。
「そうか、ではベンチで食べてしまうとしよ、……む?」
今まですぐ横にいたのに気づいたら既に女の子はいなかった。
「しんしさん、こっちー!」
「何だ?」
声の方に顔を向けると、既に女の子はベンチに座っていた。
「いつの間に……。分かった、直ぐに行く!」
そうしてゼティフォールは女の子の座るベンチに向かった。
「いっただっきまーす!」
女の子はゼティフォールが隣に座ったのを確認すると手を合わせて食べ始めた。
「美味しいか。それで、その食べ物は何なのだ?」
とても美味しそうに食べる女の子を見て、少し興味をそそられてしまうゼティフォール。
「これ? これはね、スナックミート! いっこたべる?」
女の子はひとつ袋から取り出し、ゼティフォールに渡した。
「良いのか? ありがとう。では、いただきます」
ゼティフォールは一口サイズのその食べ物を、よく観察した後口に入れた。
「……ふむ。鶏肉をじゃがいもで包んで揚げてあるのか。これは美味い」
「でしょー」
女の子は一言そう言って、またスナックミートに夢中になった。
「知っているか? この街にはモンスターに乗れる牧場があるらしいぞ」
手持無沙汰になったゼティフォールは、地図を取り出しつつ女の子に言った。
「おもしろそう! あ、でも、しんしさんたべられちゃう?」
女の子は可哀そうなモノを見る目でゼティフォールを見る。
「ふっ。流石に飼われているモンスターに食われる事は無いであろう! ……だが、一応先に訊いた方が良いであろうか……」
否定しつつもどんどん不安になってしまうゼティフォールであった。
「でも、たべられそうになったら、まもってあげる」
女の子は優しくそう言うが、これはもう自身より弱いモノに対する態度である。事実ではあるが。
「……そうならないように気をつけるか。他にも、ここだ。ここの高台は景色が良いらしいぞ」
ゼティフォールは女の子に地図を見せながら言う。
「ふーん」
興味がなかったのか、何とも淡白な返事が返ってきた。景色よりスナックミートの方が良いらしい。
「ええ、ああそうだ。街を見渡す事もできるし、夕焼けとか、夜空も楽しめるらしい……!」
しかし、ゼティフォールは景色に興味があったので、興味を惹こうと追撃する。教えて貰ったことをそのまま言っているだけに過ぎなかったが、ゼティフォールにとっては必死だった。
「おほしさまみえる?」
目はこちらに向けないが、夜空という言葉にに少し興味が湧いたようだ。
「ああ、きっと綺麗に見えるであろうな。もはや眩しいの域にまで達するのではないか? どうだ、興味が湧かないか?」
ゼティフォールは得意げな顔で言った。
「じゃあ、いく?」
スナックミートを食べ終えた女の子が、しょうがないなと言う顔で見る。
「……行く。すまない、私が興味あったのだ」
ゼティフォールは気を落としつつ本音を言った。
「うん。しってる」
女の子は紙袋を丸め、近くのごみ箱に捨てて戻ってきた。
「ふと思ったのだが、君はよく知らぬ大人相手に怖いだとか危ないだとか思わないのか?」
ゼティフォールは素朴な疑問をぶつけた。
「ん? しんしさん、あぶなくないでしょ?」
女の子は心底分からないという表情で答えた。
「……弱いと言いたいのか?」
ゼティフォールは恐る恐る訊くが、
「うん」
女の子は二文字でゼティフォールの心を粉砕した。
「…………やはりか」
「あ、でもね、こんどからまもってあげるからね、だいじょうぶだよ!」
気遣いの心がさらにゼティフォールの心を抉る。
「いや、私はこれでも元々皆が恐れる程に強かったのだ。故に、君に守られるくらいなら、地を這ってでも戦い抜こう!」
が、辛うじて残ったプライドが、ゼティフォールを奮起させた。
「だいじょうぶ?」
「ああ、大丈夫だとも! 私が良いと言わない限りは、前に出ないでくれ。分かったな?」
前に出られると戦う暇も無く片付けられて、修行して女の子より強くなるどころか余計に差を付けられてしまう。
「……分かった! ばんがれ、しんしさん!」
女の子はゼティフォールの必死な姿を見て、素直に応援した。
「見ていると良い。いつかあまりの強さに驚かせてやるからな。ふっ。では牧場に行くぞ!」
スッキリとした顔になったゼティフォールは女の子に号令をかける。
が、女の子は足を止めて、
「あのね、しんしさんはいいヒトだから、いっしょにいるんだよ!」
とゼティフォールに伝えた。
「……そうか。ありがとう」
不意を突かれたゼティフォールは、短く返事する事しかできない。
そして、女の子は更にこう続ける。
「でね、つよくなったら、ステラの、きしにしてあげる!」
そう言って女の子、もといステラはゼティフォールを追い抜いて走って行った。
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