27 / 49
幼女+紳士さん
22話 〜命の重さと責任の重さ〜②
しおりを挟む
「ぅぅぁぁあああ~! ぼへっ!?」「わわっ!」
誤って緊急離脱装置を押してしまったゼティフォールは、ラビジェットから発射され、あわや地面に激突かと思いきや、何やらゴワゴワとした場所に着陸していた。
「……ここは?」
「あ、しんしさん! ここはね、ヤマクズシー!」『ぶっふぉ!』
そう、飛ばされたゼティフォールは、運よくステラの乗っているヤマクズシの上に着地していたのだ。
「おおー! なかなかのファインプレイですね」
ゼティフォールが大丈夫そうなのを確認して、指導員さんは魔法陣を収束させた。
「ふむ……。先程までの体験に比べれば、このヤマクズシの乗り心地はなかなかであるな」
ゼティフォールはヤマクズシの背で揺られながら言う。確かに振動は来るものの、巨体故の安定感があった。騎乗装備で固定していなくとも振り落とされる事がないのだ。
「そうなの?」
「ああ。咥えられたり、吹っ飛ばされるよりはな」
しかし、ステラの操縦があってこそのこの乗り心地だというのは、ゼティフォールは知らなかった。
「そか! ヤマクズシ飼ってもいい?」
余程気に入ったのか、ステラはゼティフォールに嬉しそうに訊いた。
「……ダメだ。お金がない」
世話はどうするのかや、これ程大きなモンスターをどう連れて行くのか、エサは何をやればいいか、どれ程のお金で買えるのか、そもそも飼っていいモノなのか等色々疑問はあったが、何よりお金が無かった。トニーから預かった財布の中身はもう空で、勝手に魔王国の国庫を開くわけにもいくまい。
「けち……!」
ステラはふてくされてしまった。
「ケチではない、貧乏なのだ!」
ゼティフォールはその言葉に、強めのツッコミをいれてしまう。
ゼティフォールは元々羽振りの良い方で、自分でもその自覚があったので、ケチといわれて傷ついてしまったのだ。
「うふふっ。そか、ごめんなさーい」
ツッコミが面白かったらしく、ステラは機嫌を直して笑った。
「そろそろ時間ですので、戻って来てくださ~い!」
指導員さんがふたりを呼ぶ。流石プロ、この短い時間でラビジェットを確保し、背中に取り付けられていた騎乗装備をはずしている。
「はーい!」「はーい」『ブフー!』
ふたりと一頭は同時に返事をして戻って行った。
モンスター達と別れ、ゼティフォール達は指導員さんと共に受付前まで戻ってきていた。
「お疲れさまでした。そんなに長い時間ではありませんでしたけど、どうでしたか、楽しめましたか?」
指導員さんがゼティフォールとステラに言う。
「初めは3700ディアは多いのではないかと思ったが、何、これ程濃厚な体験ができるというならむしろ安いくらいであるな」
ゼティフォールはあんな目に遭いつつも、実際は楽しんでいたようだ。
「おねえさん、あのヤマクズシーは、なんディアするの?」
ステラは指導員のお姉さんにヤマクズシの値段を訊いた。諦めきれないようだ。
「ステラちゃんは、そんなにヤマクズシ気に入ったの? ずっと乗ってたもんね」
指導員さんはしゃがんでステラの目線に合わせる。
「うん」
「あのヤマクズシはね、売りモノじゃないから飼えないの。でも、別の子なら飼えるけど、それでもいい?」
「そっか、う~ん……」
ステラは悩んでしまう。
「すまない指導員さん。ヤマクズシの相場はどれくらいか訊いても良いだろうか?」
今は買えないが、一応とゼティフォールが訊く。
「そうですね……。乗りに適した品種ですと、少なくとも赤ちゃんが一千万ディア、少し大きくなっていたら七百万ディア、大人でも五百万ディアしますね。うちの子でだいたい千二百万しましたし、それくらいはしますね。あと、病気にならないようにワクチンを打たないといけませんし、大型のモンスターですから飼育許可を国から貰わないといけません。騎乗装備もあった方が良いですし、その辺の草や果物を上げても良いですけど栄養が偏っちゃいますから、最低限栄養補給するためのエサ代もいります」
「なかなか手が出せるモノではないな。ついでだが、騎乗用でなければどうなのだ?」
「騎乗用でなければですか……。ああ、前にブリーダーさんから聞いた話なんで、相場か判りませんけど、赤ちゃんは八百万ディア、大きめで五百万ディアと少しお安くなるんですけど、大人は危険が多くて基本的に売っていないんだとか。でも、許可を得ていて信用のあるヒトになら、タダ同然で譲ったりしているみたいですね。何匹も~って訳にもいきませんし、騎乗装備や興奮状態になった時の鎮静剤や手入れの道具の代金は貰うそうですけど、飼いやすいのはこの辺りでしょうか?」
「ふむ。何にせよ、今は飼えないようだ」
国に許可を得るにしても、現在身分証明書も無いゼティフォールにとっては不可能な事だった。
「最後になりますが、本気で飼われるのであれば、最期までちゃんと面倒をみてあげてくださいね。こんなつもりじゃなかったとか、思ったより大きくなった、可愛くない、懐かないとかでモンスターや動物を自然に放せば、そこにいたモンスター、動物、植物だけでなくヒトにも迷惑がかかりますからね!」
「はい、わかりました!」
ステラは今まで見たこともない真剣な面持ちで返事をした。どうやら、半端な気持ちで飼いたいわけではないらしい。
「お、良い返事ですね!」
指導員さんは笑顔でステラの頭を撫でた。
「すまない、指導員さん。関係ないのだが、聞いても良いだろうか?」
「何のことですか?」
「この、霧装の指輪で連絡できると言われたはいいが、使い方が判らなくてな……」
ゼティフォールは少し申し訳ない気持ちで指導員さんに訊いた。
「ああ、全然。それくらい何てことないですよ。ええっとですね、その灰色の石を三度、回すようにこすれば、連絡先の一覧がでてきます」
ゼティフォールは言われた通りにする。
「ほう! 空に文字が浮かび上がったぞ。しかし、これ程大きく表示されてしまったら、内密に連絡できないのではないか?」
ゼティフォールの前には、“連絡先”の欄に大きく“トニー”と書かれた映像が現れている。どうやら現在電話をかけられるのはトニーだけのようだ。
「いえ、今の状態では指輪を持っているヒトしか見る事ができません。もし見せたい場合は、左下に“公開設定”の所をタッチして頂いたらできるはずですよ」
「ほう。ほう、ほう!」
ゼティフォールは何度も公開と非公開を切り替えている。
「でたよ! きえた! またでた! きえちゃった! あ、でた!」
切り替えるたびにステラが出たか消えたかゼティフォールに報告する。
「ふむ。私だけに見えている時は白色、他のヒトにも見えている時は赤色で書かれているという事か。間違え無さそうでよかった」
「おもしろいねぇ」
「な、便利なモノよな」
ステラとゼティフォールは霧装の指輪のハイテクさに感心した。
「大丈夫そうですか?」
指導員さんが訊いた。
「ああ、ありがとうございました。これでようやく連絡できそうだ」
ゼティフォールは指導員さんに礼を述べた。
「それは良かった」
「では、私達は行く。今日はどうもありがとう。なかなか楽しめた」
「うん。おもしろかった! おねえさん、ばいばい!」
「はい。宜しかったらまた来てくださいね! あと、騎乗体験は16時で終わりですけど、基本的に20時くらいまでなら誰かしら牧場にいますので、何か聞きたいことがあれば聞いて下さいね。あ、一応これどうぞ」
指導員さんはゼティフォールに紙と何かが入った袋を渡した。
「これは?」
「その紙はパルトか、その霧装の指輪にスキャンすればここの連絡先を登録できます」
「スキャン……。ああ、連絡先を呼び出した時、右上にスキャンという項目があったな」
「はい。それで、その袋の中はここのウシ型モンスターから採れた牛乳で作った、ミルクジャムです。おいしいですよ!」
「む、いいのか!」「みるくじゃむ!?」
ゼティフォール少し嬉しそうに言った。
「はい。そのままでも、トーストに塗っても、アイスと合わせても良いですし、本当に美味しいのでぜひ食べてみてください」
「ふむ、さっそく明日の朝にでも試してみるか。では」
「こんどこそ、ばいばい!」
「では、ありがとうございました。……ばいばい!」
指導員さんは手を振ってふたりを見送った。
牧場を出たふたり。
「えと。たかだい、いくの?」
「ああ、いや。先にトニーの所に連絡して一旦帰ることにする」
「なんで?」
「私は夕焼けも夜空も、昼や朝の町の景色も気になるが、ステラは星が見たいのであろう? では、先にあまり興味のない景色を見て半端な感動をするより、一番いい状態を皆で見たいではないか。故に、今夜空に雲がかからなかったらその時に高台に行こう」
「わかった。おほしさま、みえるといいね!」
「ああ、楽しみだ」
ゼティフォールとステラは今夜に想いを馳せて、楽しそうに笑った。
誤って緊急離脱装置を押してしまったゼティフォールは、ラビジェットから発射され、あわや地面に激突かと思いきや、何やらゴワゴワとした場所に着陸していた。
「……ここは?」
「あ、しんしさん! ここはね、ヤマクズシー!」『ぶっふぉ!』
そう、飛ばされたゼティフォールは、運よくステラの乗っているヤマクズシの上に着地していたのだ。
「おおー! なかなかのファインプレイですね」
ゼティフォールが大丈夫そうなのを確認して、指導員さんは魔法陣を収束させた。
「ふむ……。先程までの体験に比べれば、このヤマクズシの乗り心地はなかなかであるな」
ゼティフォールはヤマクズシの背で揺られながら言う。確かに振動は来るものの、巨体故の安定感があった。騎乗装備で固定していなくとも振り落とされる事がないのだ。
「そうなの?」
「ああ。咥えられたり、吹っ飛ばされるよりはな」
しかし、ステラの操縦があってこそのこの乗り心地だというのは、ゼティフォールは知らなかった。
「そか! ヤマクズシ飼ってもいい?」
余程気に入ったのか、ステラはゼティフォールに嬉しそうに訊いた。
「……ダメだ。お金がない」
世話はどうするのかや、これ程大きなモンスターをどう連れて行くのか、エサは何をやればいいか、どれ程のお金で買えるのか、そもそも飼っていいモノなのか等色々疑問はあったが、何よりお金が無かった。トニーから預かった財布の中身はもう空で、勝手に魔王国の国庫を開くわけにもいくまい。
「けち……!」
ステラはふてくされてしまった。
「ケチではない、貧乏なのだ!」
ゼティフォールはその言葉に、強めのツッコミをいれてしまう。
ゼティフォールは元々羽振りの良い方で、自分でもその自覚があったので、ケチといわれて傷ついてしまったのだ。
「うふふっ。そか、ごめんなさーい」
ツッコミが面白かったらしく、ステラは機嫌を直して笑った。
「そろそろ時間ですので、戻って来てくださ~い!」
指導員さんがふたりを呼ぶ。流石プロ、この短い時間でラビジェットを確保し、背中に取り付けられていた騎乗装備をはずしている。
「はーい!」「はーい」『ブフー!』
ふたりと一頭は同時に返事をして戻って行った。
モンスター達と別れ、ゼティフォール達は指導員さんと共に受付前まで戻ってきていた。
「お疲れさまでした。そんなに長い時間ではありませんでしたけど、どうでしたか、楽しめましたか?」
指導員さんがゼティフォールとステラに言う。
「初めは3700ディアは多いのではないかと思ったが、何、これ程濃厚な体験ができるというならむしろ安いくらいであるな」
ゼティフォールはあんな目に遭いつつも、実際は楽しんでいたようだ。
「おねえさん、あのヤマクズシーは、なんディアするの?」
ステラは指導員のお姉さんにヤマクズシの値段を訊いた。諦めきれないようだ。
「ステラちゃんは、そんなにヤマクズシ気に入ったの? ずっと乗ってたもんね」
指導員さんはしゃがんでステラの目線に合わせる。
「うん」
「あのヤマクズシはね、売りモノじゃないから飼えないの。でも、別の子なら飼えるけど、それでもいい?」
「そっか、う~ん……」
ステラは悩んでしまう。
「すまない指導員さん。ヤマクズシの相場はどれくらいか訊いても良いだろうか?」
今は買えないが、一応とゼティフォールが訊く。
「そうですね……。乗りに適した品種ですと、少なくとも赤ちゃんが一千万ディア、少し大きくなっていたら七百万ディア、大人でも五百万ディアしますね。うちの子でだいたい千二百万しましたし、それくらいはしますね。あと、病気にならないようにワクチンを打たないといけませんし、大型のモンスターですから飼育許可を国から貰わないといけません。騎乗装備もあった方が良いですし、その辺の草や果物を上げても良いですけど栄養が偏っちゃいますから、最低限栄養補給するためのエサ代もいります」
「なかなか手が出せるモノではないな。ついでだが、騎乗用でなければどうなのだ?」
「騎乗用でなければですか……。ああ、前にブリーダーさんから聞いた話なんで、相場か判りませんけど、赤ちゃんは八百万ディア、大きめで五百万ディアと少しお安くなるんですけど、大人は危険が多くて基本的に売っていないんだとか。でも、許可を得ていて信用のあるヒトになら、タダ同然で譲ったりしているみたいですね。何匹も~って訳にもいきませんし、騎乗装備や興奮状態になった時の鎮静剤や手入れの道具の代金は貰うそうですけど、飼いやすいのはこの辺りでしょうか?」
「ふむ。何にせよ、今は飼えないようだ」
国に許可を得るにしても、現在身分証明書も無いゼティフォールにとっては不可能な事だった。
「最後になりますが、本気で飼われるのであれば、最期までちゃんと面倒をみてあげてくださいね。こんなつもりじゃなかったとか、思ったより大きくなった、可愛くない、懐かないとかでモンスターや動物を自然に放せば、そこにいたモンスター、動物、植物だけでなくヒトにも迷惑がかかりますからね!」
「はい、わかりました!」
ステラは今まで見たこともない真剣な面持ちで返事をした。どうやら、半端な気持ちで飼いたいわけではないらしい。
「お、良い返事ですね!」
指導員さんは笑顔でステラの頭を撫でた。
「すまない、指導員さん。関係ないのだが、聞いても良いだろうか?」
「何のことですか?」
「この、霧装の指輪で連絡できると言われたはいいが、使い方が判らなくてな……」
ゼティフォールは少し申し訳ない気持ちで指導員さんに訊いた。
「ああ、全然。それくらい何てことないですよ。ええっとですね、その灰色の石を三度、回すようにこすれば、連絡先の一覧がでてきます」
ゼティフォールは言われた通りにする。
「ほう! 空に文字が浮かび上がったぞ。しかし、これ程大きく表示されてしまったら、内密に連絡できないのではないか?」
ゼティフォールの前には、“連絡先”の欄に大きく“トニー”と書かれた映像が現れている。どうやら現在電話をかけられるのはトニーだけのようだ。
「いえ、今の状態では指輪を持っているヒトしか見る事ができません。もし見せたい場合は、左下に“公開設定”の所をタッチして頂いたらできるはずですよ」
「ほう。ほう、ほう!」
ゼティフォールは何度も公開と非公開を切り替えている。
「でたよ! きえた! またでた! きえちゃった! あ、でた!」
切り替えるたびにステラが出たか消えたかゼティフォールに報告する。
「ふむ。私だけに見えている時は白色、他のヒトにも見えている時は赤色で書かれているという事か。間違え無さそうでよかった」
「おもしろいねぇ」
「な、便利なモノよな」
ステラとゼティフォールは霧装の指輪のハイテクさに感心した。
「大丈夫そうですか?」
指導員さんが訊いた。
「ああ、ありがとうございました。これでようやく連絡できそうだ」
ゼティフォールは指導員さんに礼を述べた。
「それは良かった」
「では、私達は行く。今日はどうもありがとう。なかなか楽しめた」
「うん。おもしろかった! おねえさん、ばいばい!」
「はい。宜しかったらまた来てくださいね! あと、騎乗体験は16時で終わりですけど、基本的に20時くらいまでなら誰かしら牧場にいますので、何か聞きたいことがあれば聞いて下さいね。あ、一応これどうぞ」
指導員さんはゼティフォールに紙と何かが入った袋を渡した。
「これは?」
「その紙はパルトか、その霧装の指輪にスキャンすればここの連絡先を登録できます」
「スキャン……。ああ、連絡先を呼び出した時、右上にスキャンという項目があったな」
「はい。それで、その袋の中はここのウシ型モンスターから採れた牛乳で作った、ミルクジャムです。おいしいですよ!」
「む、いいのか!」「みるくじゃむ!?」
ゼティフォール少し嬉しそうに言った。
「はい。そのままでも、トーストに塗っても、アイスと合わせても良いですし、本当に美味しいのでぜひ食べてみてください」
「ふむ、さっそく明日の朝にでも試してみるか。では」
「こんどこそ、ばいばい!」
「では、ありがとうございました。……ばいばい!」
指導員さんは手を振ってふたりを見送った。
牧場を出たふたり。
「えと。たかだい、いくの?」
「ああ、いや。先にトニーの所に連絡して一旦帰ることにする」
「なんで?」
「私は夕焼けも夜空も、昼や朝の町の景色も気になるが、ステラは星が見たいのであろう? では、先にあまり興味のない景色を見て半端な感動をするより、一番いい状態を皆で見たいではないか。故に、今夜空に雲がかからなかったらその時に高台に行こう」
「わかった。おほしさま、みえるといいね!」
「ああ、楽しみだ」
ゼティフォールとステラは今夜に想いを馳せて、楽しそうに笑った。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
荷物持ちを追放したら、酷い目にあった件について。
しばたろう
ファンタジー
無能だと思い込み、荷物持ちのレンジャーを追放した戦士アレクス。
しかし――
彼が切り捨てた仲間こそが、
実はパーティを陰で支えていたレアスキル持ちだった。
事実に気づいた時にはもう遅い。
道に迷い、魔獣に襲われ、些細な任務すらまともにこなせない。
“荷物持ちがいなくなった瞬間”から、
アレクスの日常は静かに崩壊していく。
短絡的な判断で、かけがえのない存在を手放した戦士。
そんな彼と再び肩を並べることになったのは――
美しいのに中二が暴走する魔法使い
ノー天気で鈍感な僧侶
そして天性の才を秘めた愛くるしい弟子レンジャー
かつての仲間たちと共に、アレクスはもう一度歩き出す。
自らの愚かさと向き合い、後悔し、懺悔し、それでも進むために。
これは、
“間違いを犯した男が、仲間と共に再び立ち上がる”
再生の物語である。
《小説家になろうにも投稿しています》
追放聖女だってお茶したい!─セカンドライフはティーサロン経営を志望中─
石田空
ファンタジー
「ミーナ今までありがとう。聖女の座を降りてもらおう」
貴族の利権関係が原因でいきなり聖女をクビになった庶民出身のミーナ。その上あてがわれた婚約者のルカは甘味嫌いで食の趣味が合わない。
「嫌! 人の横暴に付き合うのはもうこりごり! 私は逃げます!」
かくしてミーナは神殿から脱走し、ティーサロン経営のために奔走しはじめた。
ときどき舞い込んでくるトラブル。
慌ててミーナを探しているルカ。
果たしてミーナは理想のセカンドライフを歩めるのか。
甘いお菓子とお茶。そしてちょっとの恋模様。
*サイトより転載になります。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
強面夫の裏の顔は妻以外には見せられません!
ましろ
恋愛
「誰がこんなことをしろと言った?」
それは夫のいる騎士団へ差し入れを届けに行った私への彼からの冷たい言葉。
挙げ句の果てに、
「用が済んだなら早く帰れっ!」
と追い返されてしまいました。
そして夜、屋敷に戻って来た夫は───
✻ゆるふわ設定です。
気を付けていますが、誤字脱字などがある為、あとからこっそり修正することがあります。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
冷徹団長の「ここにいろ」は、騎士団公認の“抱きしめ命令”です
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全16話+後日談5話⭐︎
王都最硬派、規律と責任の塊――騎士団長ヴァルド・アークライトは、夜の見回り中に路地で“落とし物”を拾った。
……いや、拾ったのは魔物の卵ではなく、道端で寝ていた少女だった。しかも目覚めた彼女は満面の笑みで「落とし物です!拾ってくださってありがとうございます!」と言い張り、団長の屋敷を“保護施設”だと勘違いして、掃除・料理・当番表作りに騎士の悩み相談まで勝手に開始。
追い出せば泣く、士気は落ちる、そして何より――ヴァルド自身の休息が、彼女の存在に依存し始めていく。
無表情のまま「危ないから、ここにいろ」と命令し続ける団長に、周囲はざわつく。「それ、溺愛ですよ」
騎士団内ではついに“団長語翻訳係”まで誕生し、命令が全部“愛の保護”に変換されていく甘々溺愛コメディ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる