過疎ゲーにログインしたら超人がいた。

sann2

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ギルド、戌年

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眼鏡さんがログインしました。



「こんにちは。潜在さん」
「こんにちは、眼鏡さん」

俺はログインして早速、自分の所属するギルドを訪れた。
ギルドではサブマスターの潜在さんがいたい。俺が声をかけると
作業していた手を止めて下を見ていた顔を上げて挨拶してくれる。

あ、そうそう俺の新しいキャラ名は眼鏡ね。別に鬼畜ではない。
リアルでも眼鏡をかけてないが眼鏡と適当に名づけた。
まあ、キャラ名は結構適当だよね。俺のレベルは33になり、
弱小ギルド、戌年さんに入れてもらった。
入ってるメンバーは皆、低レベルの始めたばかりの人たちで
所属人数は18人。うち活発に活動してるのが6~8人くらい。
昼間は仕事か学校がある人が殆どでがつがつ活動しようって人は少ない。
ゆるーいギルドに俺は入った。ギルド内はそこそこ会話があるし
上を目指すよりマイペースに遊ぶ人が多いからほのぼのしてて雰囲気も良い。

上を目指す、って言うのも良いけど無理なく遊ぶって言うのもゲームは楽しい。
トップの攻略組みにはどうしたって追いつかないんだし
自分なりの楽しみで楽しむのもゲームで楽しむ王道なんじゃないかと俺は思う。

「潜在さん、皮のジャケット作ってるの?」
「うん、サブ職のレベル上げも兼ねてね。欲しいなら安く譲るよ?」
「うーん皮か。軽量タイプだね。どのくらいのレベルの?」
「一番最初の手習いだから適正レベルは低いかな。
レベル上げガンガンするつもりだからもし余った皮とか裁縫に
使えそうなのは安く譲ってくれると助かる。俺、サブ職を
メインに活動するつもりだからさ。」
「そっか。うーん、俺にぴったりなのできたら声かけてよ。
買うか検討してみるから。そっかー潜在さんはサブ中心か」
「うん、そう。俺、メインキャラでバリバリ戦闘したから
こっちではまったりしたくってさー」
「なるる」

活動してる人のまた半分が他にもキャラを持っている人たちだ。
俺も他キャラがあるがもう活動してないのでそのことは話してはいない。
ゲーム開始から2年。一度もプレイしたことのない新規プレイヤーに
混じる形で復帰組みなんかもちらほら混ざっていてその数は
半々まで行くか行かないか。目新しさはないけれどそれでも作った
キャラも違えば活動の仕方も大きく変わって前に気づかなかった
楽しみ方も見つかる。
俺も戦闘ばっかじゃなくてサブ職も頑張ってみようかな。

裁縫に再び耽る潜在さんを見ながら俺も顎に手を置いて考える。

一般的にMMOなんかのゲームだと俺の認識だと戦闘系の職種がメインとしてある。
剣士や魔法使いや弓や僧侶なんかが一般的で
その他にサブなんて呼ばれる生産系がこのゲーム「various」にも備わっている。
メインの戦闘職は戦闘やクエストなどでゲーム開始時から選択するもので
キャラのレベルに依存してるところが高く、キャラレベルで与えられるスキルポイント
などの割り振りが大きい。

たいしてサブはそれほどでもなく、それとはまた独立した消費した時間や
回数などが熟練度としてカウントされ作れるものの幅を広げていく。
取れるサブ職には限りはないが、そう多くも取れない。
多くとってしまうとどうしても中途半端な器用貧乏になることが多いからだ。
そして一日が24時間なのは誰でも平等でメイン職の戦闘をやりこみたい場合
時間がかかるサブはおざなりにされがちである。

もちろんサブをメインに活動する人々もいるわけで
それはその人の遊び方で自由だ。

一般的にNPCが売る品よりもプレイヤーであるPCの方が安価に
品質の良いものが多く。NPCの装備は標準過ぎて今更誰も買わない。
品質は白、緑、青と高くなっていき、NPC売りはこの青までで
それより上はドロップかプレイヤーの生産でしか手に入らないものになる。

なんとなく世間話からレベル上げの狩場など他のギルドのプレイヤーとも
会話しながら今日やることを頭の中で計画立てていく。

「レベルの上がりもそろそろ落ち着いてきたから、なんかイベントとかほしいね。」
「イベントというか、明日から全プレイヤーのトーナメント決勝はじまるよ。」
「木曜か。トップは鉄板として、参加賞もあるから私、参加してみようかな」
「一回戦負けだろうけどね」
「じゃ、それも会わせてパーティで狩りに出かけますか。」



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