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かろうじて息のある賊どもに回復魔法で止血だけして縛り上げていると、騎士団長のレイザー卿がよれよれになったマキシムを伴ってやってきた。どうやら旦那の方もうまくいったようだとほっと息を吐く。
「とーさま!」
カミーユがマキシムに抱きつく。
「無事で良かった」とマキシムも抱き締め返している。
オーニールとレイザー卿が何やら話しているが、報告やら後始末やらについてだろう。
王妃と王子、その他家臣の者たちの無事も確認した。この騒動も一先ずは終わりか。
「かーさま!とーさまね、すごく頑張ったんだって!!」
天使!
瞳をキラキラさせ息を弾ませながら駆け寄って来る我が子についそう叫びそうになってしまった。
ひょいと抱え上げ頬擦りする。あああ、この子に怪我が無くて本当に良かったわ!
「ミランダ!ぼ、僕と!ぼく、と……」
意を決した表情のマキシムが片膝をつき、そのまま流れるようにうつ伏せに倒れ込んだ。どうやら力尽きて気を失ったようだ。
「ぷっ、ふふ、あははははは」
彼が何をしようとしていたのか分かってしまってつい笑いが止まらなくなってしまった。訳は分かっていないだろうけど私につられてカミーユも笑っている。
なかなかに楽しい、予想もしていなかった幕切れだ。
「まるで求婚でもするかのような振る舞いだったが、なんとも締まらんな。これがあのフォーレ卿か?別人のようだな」
「えぇ、別人よ」
だからこそきっとプロポーズをしようとしたのだろう。この結果も含めて彼らしいと愛しく思えてしまうのは何なのだろう。
「別人?どういうことだ姉上」
「そうね、それも含めて説明するわ。まだ全てが終わったわけじゃないもの」
「ふむ、しかしまあ何というか、慶いことだな姉上!」
ニヨニヨと笑みを浮かべるオーニールの訳と意図が分からなかった。何その笑顔。
その後も大きな混乱もなく、反乱騒動は鎮圧された。
落ち着いたところで御前会議が開かれ、目を覚ましたマキシムが国の重鎮たちを前に目を白黒させながらも今後起こるであろうことを説明した。
カミーユとレオンはすっかり仲良くなったようで、二人してよく騎士ごっこをしている可愛い。
「僕もミランダ様のように強くなります!」と目をキラキラさせながら言ってくれた。何故かレオンの母である王妃も目をキラキラさせて何度も頷いている。
「おぉ」と戸惑った返事しかできなかった。レオンはともかく王妃サンドラはどうした?オーニールだって充分過ぎるほど強いんだぞ。
ちなみに「様なんて付けず、ぜひサンドラとお呼びくださいお姉さま!」と言われてしまったのでそう呼んでいる。
しばらくは王城に滞在し、空いた時間にはサンドラとレオンが私とカミーユをお茶会に招待してくれた。
その際騎士ごっこが始まるのだが、攫われた姫役がサンドラなのは良いとして、姫を助ける騎士役が私でいいのか?カミーユは私の従者でレオンが魔王。その二人の激戦の末の「お前なかなかやるな」「ふっ、お前こそ」と友誼を結ぶまでがお話しのようだ。
レイザー卿も加わった時などは割と本気の打ち合いになった。やり過ぎたかと思ったがみんな喜んでくれたようだ。
そんな日々を過ごした王城での暮らしを後にし、私たちは自領に帰ってきた。
魔王とやらが復活するまで自領で出来ることをする。あと何年かしたらカミーユを王都へ向かわせ、そこで更なる研鑽を積ませる予定だ。
「ぼ、僕と、結婚して下さい!」
「ええもちろん!嬉しいわ!こんなにも嬉しくなるものだったのね」
そして私は、あのお気に入りの場所でマキシムから二度目のプロポーズを受けた。一度目、つまり王城で未遂に終わったあれから半年後のことだった。
そういえば前マキシムとはただ書面にサインしただけだったなと何かの折に思い出したがどうでもいいことのようにすぐ忘れた。
そのあと屋敷でささやかなパーティーを開いた。
笑顔のカミーユを挟んで、私たちも幸せいっぱいに微笑み合った。この幸せがずっと続くように、と。
「とーさま!」
カミーユがマキシムに抱きつく。
「無事で良かった」とマキシムも抱き締め返している。
オーニールとレイザー卿が何やら話しているが、報告やら後始末やらについてだろう。
王妃と王子、その他家臣の者たちの無事も確認した。この騒動も一先ずは終わりか。
「かーさま!とーさまね、すごく頑張ったんだって!!」
天使!
瞳をキラキラさせ息を弾ませながら駆け寄って来る我が子についそう叫びそうになってしまった。
ひょいと抱え上げ頬擦りする。あああ、この子に怪我が無くて本当に良かったわ!
「ミランダ!ぼ、僕と!ぼく、と……」
意を決した表情のマキシムが片膝をつき、そのまま流れるようにうつ伏せに倒れ込んだ。どうやら力尽きて気を失ったようだ。
「ぷっ、ふふ、あははははは」
彼が何をしようとしていたのか分かってしまってつい笑いが止まらなくなってしまった。訳は分かっていないだろうけど私につられてカミーユも笑っている。
なかなかに楽しい、予想もしていなかった幕切れだ。
「まるで求婚でもするかのような振る舞いだったが、なんとも締まらんな。これがあのフォーレ卿か?別人のようだな」
「えぇ、別人よ」
だからこそきっとプロポーズをしようとしたのだろう。この結果も含めて彼らしいと愛しく思えてしまうのは何なのだろう。
「別人?どういうことだ姉上」
「そうね、それも含めて説明するわ。まだ全てが終わったわけじゃないもの」
「ふむ、しかしまあ何というか、慶いことだな姉上!」
ニヨニヨと笑みを浮かべるオーニールの訳と意図が分からなかった。何その笑顔。
その後も大きな混乱もなく、反乱騒動は鎮圧された。
落ち着いたところで御前会議が開かれ、目を覚ましたマキシムが国の重鎮たちを前に目を白黒させながらも今後起こるであろうことを説明した。
カミーユとレオンはすっかり仲良くなったようで、二人してよく騎士ごっこをしている可愛い。
「僕もミランダ様のように強くなります!」と目をキラキラさせながら言ってくれた。何故かレオンの母である王妃も目をキラキラさせて何度も頷いている。
「おぉ」と戸惑った返事しかできなかった。レオンはともかく王妃サンドラはどうした?オーニールだって充分過ぎるほど強いんだぞ。
ちなみに「様なんて付けず、ぜひサンドラとお呼びくださいお姉さま!」と言われてしまったのでそう呼んでいる。
しばらくは王城に滞在し、空いた時間にはサンドラとレオンが私とカミーユをお茶会に招待してくれた。
その際騎士ごっこが始まるのだが、攫われた姫役がサンドラなのは良いとして、姫を助ける騎士役が私でいいのか?カミーユは私の従者でレオンが魔王。その二人の激戦の末の「お前なかなかやるな」「ふっ、お前こそ」と友誼を結ぶまでがお話しのようだ。
レイザー卿も加わった時などは割と本気の打ち合いになった。やり過ぎたかと思ったがみんな喜んでくれたようだ。
そんな日々を過ごした王城での暮らしを後にし、私たちは自領に帰ってきた。
魔王とやらが復活するまで自領で出来ることをする。あと何年かしたらカミーユを王都へ向かわせ、そこで更なる研鑽を積ませる予定だ。
「ぼ、僕と、結婚して下さい!」
「ええもちろん!嬉しいわ!こんなにも嬉しくなるものだったのね」
そして私は、あのお気に入りの場所でマキシムから二度目のプロポーズを受けた。一度目、つまり王城で未遂に終わったあれから半年後のことだった。
そういえば前マキシムとはただ書面にサインしただけだったなと何かの折に思い出したがどうでもいいことのようにすぐ忘れた。
そのあと屋敷でささやかなパーティーを開いた。
笑顔のカミーユを挟んで、私たちも幸せいっぱいに微笑み合った。この幸せがずっと続くように、と。
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