ちびっ子ボディのチート令嬢は辺境で幸せを掴む

紫楼

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三章

169話

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 ポム、ティムと言う加護持ちモニパルとアズライトと言う古代種のアクアドラゴンって言う謎にレアな子たちがいて、ヒデライトと言う竜鳥が誕生したので流石に大らかなグレーデン一家も驚愕した。
 したけど、
「ふーむ?珍しいのか?」
「へぇー、綺麗な鳥・・・?竜だなぁ?」
「まぁ可愛いわ~」
って喜んで受け入れた。

 ディディエは、ポムとティムと共に籠に入って寝てる。
 寝息は「ピグァーポピューピギャー」とさっきの「ギャウ」とはまた違って面白い。

「この子もポムたちみたいになんかあるの~?」
 クラウスさまが籠を覗き込んで聞いた。

 それなんだけど。卵の時に鑑定弾いたから何かあるんだろうなとは思ってたけど、親の隠蔽工作だったのかな?
 今は普通に視えてて。

【ディディエ。竜鳥ヒデライト。契約者ルーデウス・フラウ。保護親ティム。属性・光。風。運悪く寄生親が捕食されたため長く魔力を得られず枯死寸前だった】

 おーぅ!バックボーン切ない。
 って光ってレアだよね?

『ビデライトは光属性が普通じゃが風はティムとコックの魔力のせいだろうの』
 アズライトが念話で教えてくれた。
 (それって公表してもいいの?)
『こやつらは悪用せんだろうし、我と言うイレギュラーがいるからの、言っても言わんでもどっちでも良いの』
 自分でイレギュラー言うた!!

 まぁ小さいうちに変に注目浴びない方がいいだろうから風ってことだけ言うかな。

「加護もちとかでは無いみたいだけど、ルルゥとティム魔力のせいか風属性みたいです」

 ルルゥが「あらぁ?」ってディディエちょんちょんとつつく。

「ピギャ?」
 顔がカイカイってなったみたいに脚で自分の顔をコシコシしてる。

「プキュキュン?」
「モキューゥ?」
 ディディエを気にして目を覚ましそうになるティムとポム。

「起こしちゃうわよぉ、ダメよぅ」
 お義母さまがルルゥにメッてしてる。

 珍しくポムもティムも寝てて食事を取ってないのよねぇ。食い意地の塊なのにね。

「うーむ?此奴については国に報告出さずとも良いかの?」
「別に戦力になっても出す気ないし、良いんじゃない~?」
「陛下ならそのうちひょっこり来るだろうからその時報告したら良いんじゃない~?」

 なるほど報告義務があるのか。
 じゃあ、アズライトのことはきっと大騒ぎになったんじゃないかしら?

「希少すぎる魔獣は機嫌を損ねると国を滅ぼされたりするからのぅ、無理強いしない代わりに暴れないことを誓約してもらったりがあるんじゃ」

 お義父さまが顎を撫でながら考えてる。

 (アズライトもしたの?)
『してないが主の生きておる限り主の存在が誓約じゃ』
 ほえ!いつの間にか私の存在が国の行末を!!
『我と契約していなくても主は〈稀人〉じゃからの、世界の存亡に関われる者じゃ』
 ん!?
『主は興味無かろうが望めば世界の王にもなれようぞ』
 (前世持ちってだけで?)
『記憶は上手く使えば文明を変え、その強大な魔力を使えば全てを滅ぼすことも出来よう』
 (興味のない事柄は覚えてないし、どう考えてもお義父さまレベルの人に遭遇したら私即死だと思うから無理だよ)
『そうかの?稀人らは火薬や核兵器と言うものをこの世界に持ち込んだぞ?』
 (えええ!!?この世界に兵器あるの?)
『そのようなもの神獣たちが赦すわけもなし、持ち込まれた兵器はその国周辺全てを焦土にさせて木っ葉微塵にしたの』
 (核兵器が微塵になったならその地域は人が住めなくなったんじゃ?)
『壊す前処置したんじゃろ。だがそのあたりは今も最高難度の魔の森だの』

 どのみち暮らせてない!

『主は魔道具がつくれるくせに武器などに興味がないようだの』
 (おもちゃ程度なら良いけど人に向けて使うものは怖いよ。簡単に死なせちゃうの作ったら間接的に私が人殺しなんだよ?責任取れない)
『ふむ、そう考えるのか。作ったからとて責任は使った者にあるものぞ』
 (うーん?でもそれが無ければその人も使えないでしょ)
『どの武器を使うかであって結局は戦うならば何かしら使うであろう?』
 (私の生きた世界は爆発させるものを作った人は生涯後悔したって。その技術で文明は確実に進化したけど、それでも後悔が強かったんだと思うと私はやっぱり作りたくない。そんな重荷背負う勇気はないよ)
『主は考えすぎじゃの、昔兵器を持ち込んだ者はたまたま住んでおった国に請われるまま何も考えずに技術を差し出したのだぞ』
 (アズライト、その人と会ったことがあるの?)
『我の古い友人が少しの』

 小さいトカゲの姿のアズライトはそのクリっとした目が遠い過去を見つめてるようだった。

『我もディディエも別に暴れたいわけでもないからの、別に特別視せずとも良いわ』

 アズライトはみんなに聞こえるように伝えて、寝床に行くと出て行った。

「何か話し込んでたの?」
 ルルゥ私の顔を覗き込んでた。
「ううん、アズライトが私と契約してるから暴れたり国?に害意を向けたりすることはないって言われてびっくりしただけ」

「ああ~魔獣は契約者には逆らえないからお互いが生きてる限り安全なのは確かねぇ。そうか~私もディディと契約したからディディは誓約書なんていらないわねぇ」

 そんなわけでひとまずディディエについては報告はなし。

 機嫌を損ねてはいけないとわかっていても希少種を欲しがる貴族は多いからディディエが自衛出来るまで公にしない方向になった。

 ポムもティムも起きないのでルルゥがディディエの籠ごと部屋に連れて行くそうで。

 お義母さまにケーキ食べ放題が終了したので今夜は解散。

「リーシャ、アズライト随分深刻そうだったが何かあったか?」
 ベッドに入ってからジュリアスさまが尋ねてきた。
「うーん?私がアズライトと契約してることが結構すごいってことと、ちゃんと自分を律していないといけないってことに気がついた的な・・・?」
「・・・的な?」
 しまった。言葉が選び間違った!

「ちゃんと考えて行動しようって思ったってことです!」
 兵器の話とかしたくないし。
「リーシャは無茶はしないし、わりと考えてると思うぞ」

 まぁグレーデンは結構突拍子がない人が多い気もする!
 ジュリアスさまは一族の中ではかなり冷静な方だよね?多分。

「そうですか?でもアズライトのことや自分の魔道具のこととか扱いを間違えると怖いなって思ったんです」
「そうか。そう思えるならリーシャは大丈夫だ」

 ジュリアスさまが優しく背を撫でてくれた。

「力を持っているものがその力に溺れれば破滅を招く。強き力は神の恩恵だ。自分の欲望のために使ってはならないと自分を戒めておけば迷うこともない」

 ジュリアスさまはそうやって育てられたんだろう。自分に驕らずって結構難しいと思う。
 でもそれを守らないといくらでも暴走できちゃうから。

 私も自分の中の知識や魔力を悪用しない。




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