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三章
302話
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お義母さまがお客様を迎える時には滅多に同席を求められないので今日は私の知ってる人なのかも?
そう思って応接室に向かったら、王様~。
「陛下にご挨拶もぅ・・・」
「ああ、良い良い」
カーテシーで礼を取ろうとしたらすぐ止められた。
リックさまも同席してるのでお仕事のお話かな?
一瞬、また脱走?暇なの?って思ったけどリックさまが付き添ってるから違うよね?
「リーシャさま、私のいない時にまた良いものを作りましたね?」
綺麗なガラスのグラスと私の作ったお酒が並んでるのでお二人とも一杯飲んでたんだね!
リックさまが魔道具のタンクについて聞きたそうだ。
「素晴らしいお酒を贈ってくれてありがとう」
王様が綺麗な指でグラスを持って匂いを嗅ぐ。イケオジ絵になるな~。
「リーシャちゃん、陛下はポムの種と先先代のことでいらしたのよ~」
お義母さまに促されてお義母さまのお隣のソファに座ると炭酸で薄められたお酒が出て来た。私の健康のための最大の譲歩!?一日ニ、三杯までを調整してるのかしら。
「種、もう結果が?」
「いや、ただ芽が出てすぐ周辺の土が目に見えて柔らかになって来たそうだ」
ほぇー!加護舞効果も付いてるのかな。
「芽が出るのも早くてびっくりなんだがな」
そうですね。驚きの早さだ。
「腐葉土や土の栄養剤というのもグレーデンから安く譲ってもらっておるから予想より早く効果が出そうだ」
エグ味のない野菜が育つように栄養たっぷりの土地にしてあげて欲しいよ。
おつまみにポテトフライやチーズ、ブシの半生を蒸したの、プルルンのジャムクッキーとか出てて今食べたら夕食が・・・って思うのについ食べちゃう。
「すでに報告は来ていると思うが先先代たちの身元確認を照合させてくれとファルティア王国から連絡が来てな。ギルドカードやこちらの出せる情報は送ってあるから出国は可能になっているだろう」
ダンジョン最多国はファルティアっていうんだね。
「本来ならギルドカードだけで済む話なんだが二十年近く失踪となると登録上は死亡で資格抹消になってしまうからな」
「それは仕方ないですものねぇ」
ギルドカードは定期的に更新しないとダメだったよね。しかも普通に死亡宣告されてる年月。
「ただそのダンジョンには他にも帰還していないパーティがいるからファルティア側も出入り口に出て来た冒険者が二十年前に戻って来なかったパーティだとわかって慌てたようだ」
攻略に何年もかかるダンジョンはキツいなぁ。
「未制覇のダンジョンだからな、何が起こるかはわからぬがどこを探しても何年も連絡なしにいたパーティが戻ってきた例はない」
「普通は全滅したと判断されますしね」
王様もリックさまも幸せそうにお酒を楽しんでる。
「まぁ戻ってきたら王国籍や貴族籍は抹消されていないから心配もいらぬぞ」
「ルドガー卿もジェイデン伯爵も生存を諦めていなかったですからね」
「父上(先王)もアレらなら骨一本となっても戻ってくると言っておった」
骨一本は自力では戻れないね!どんな猛者なんだ。比喩がやばい。
「ルドガーさまよりお強いと聞いておりますからそんなお義父さまたちがあっさり全滅は有り得ないと思っておりましたのよー」
お義父さまの上!!!????
グレーデンの血筋ヤバい。
「だが流石に年月がな、ダンジョンをこっそり出てまた別の国に向かったのではと思っていたらまさかのダンジョンで二十年だったとは」
食料とかどうしたんだろうね?
「よっぽど階層があったとか?」
「詳しい情報はまだ出ていないが先先代、ドリアスたちは元気だそうだよ」
お義祖父さまはドリアスさまというんだ。
「ドリアスについては全く領主の仕事をしないと前宰相が嘆いていたのを覚えている。当時は国境も騒がしかったらしいが王都での活動は全部弟や妹に投げてたらしいぞ」
「ほほ、ルドガーさまも似たり寄ったりですがまだ社交的ですものねぇ」
ドリアス爺さま、脳筋だな!
「だが騎士団の年寄り連中にはいまだに語り継がれる憧れの騎士だ」
ほえぇ!きっと素晴らしい筋肉をお持ちの方ですね!まだマッチョ保ってるといいなぁ。
「そろそろ息子たちが戻って来ますわ。お食事、されていかれるでしょう~?」
お義母さまがそうお誘いするとお二人ともいい笑顔で頷く。
「「ぜひ」」
結構おつまみ食べてたけど別腹なんだろうなぁ。
お義母さまがお二人を食堂に付き添うので私はジュリアスさまたちをお出迎えに向かう。
「ただいま」
「「ただいまー」」
一応勢いをつけてジュリアスさまにドーンと体当たりしてみた。
「おかえりなさいませ」
ジュリアスさまに抱き上げられてハグ。
「あー、ちょっと結婚してもいいかもって気がしたー」
「んー、俺はいいやー」
誰かクラウスさまに良いお相手を~。
「母上はどうかしたのか?」
「えーと、陛下とリックさまのお相手を・・・」
さすがに頻繁に来ちゃったをする人たちでもお偉い様なのでピリッと緊張感が。
「着替えたらすぐに向かおう」
「「はーい」」
ジュリアスさまとお部屋でお着替えして、さっき陛下たちとお話ししたことを抜粋して伝えるとジュリアスさまがホッと一息。
いくら死亡届してなくても何年も所在不明だと王国籍が残せているかとか心配だったみたい。
「まずは戻って来てから色々確認や手配をしないとだな」
お義父さまもお義祖父さまも脳筋だというのにジュリアスさまはわりと繊細だと思う。
みんなが自由過ぎてスンッてなったのかしら。
着替えを済ませたらすぐに食堂に向かった。
そう思って応接室に向かったら、王様~。
「陛下にご挨拶もぅ・・・」
「ああ、良い良い」
カーテシーで礼を取ろうとしたらすぐ止められた。
リックさまも同席してるのでお仕事のお話かな?
一瞬、また脱走?暇なの?って思ったけどリックさまが付き添ってるから違うよね?
「リーシャさま、私のいない時にまた良いものを作りましたね?」
綺麗なガラスのグラスと私の作ったお酒が並んでるのでお二人とも一杯飲んでたんだね!
リックさまが魔道具のタンクについて聞きたそうだ。
「素晴らしいお酒を贈ってくれてありがとう」
王様が綺麗な指でグラスを持って匂いを嗅ぐ。イケオジ絵になるな~。
「リーシャちゃん、陛下はポムの種と先先代のことでいらしたのよ~」
お義母さまに促されてお義母さまのお隣のソファに座ると炭酸で薄められたお酒が出て来た。私の健康のための最大の譲歩!?一日ニ、三杯までを調整してるのかしら。
「種、もう結果が?」
「いや、ただ芽が出てすぐ周辺の土が目に見えて柔らかになって来たそうだ」
ほぇー!加護舞効果も付いてるのかな。
「芽が出るのも早くてびっくりなんだがな」
そうですね。驚きの早さだ。
「腐葉土や土の栄養剤というのもグレーデンから安く譲ってもらっておるから予想より早く効果が出そうだ」
エグ味のない野菜が育つように栄養たっぷりの土地にしてあげて欲しいよ。
おつまみにポテトフライやチーズ、ブシの半生を蒸したの、プルルンのジャムクッキーとか出てて今食べたら夕食が・・・って思うのについ食べちゃう。
「すでに報告は来ていると思うが先先代たちの身元確認を照合させてくれとファルティア王国から連絡が来てな。ギルドカードやこちらの出せる情報は送ってあるから出国は可能になっているだろう」
ダンジョン最多国はファルティアっていうんだね。
「本来ならギルドカードだけで済む話なんだが二十年近く失踪となると登録上は死亡で資格抹消になってしまうからな」
「それは仕方ないですものねぇ」
ギルドカードは定期的に更新しないとダメだったよね。しかも普通に死亡宣告されてる年月。
「ただそのダンジョンには他にも帰還していないパーティがいるからファルティア側も出入り口に出て来た冒険者が二十年前に戻って来なかったパーティだとわかって慌てたようだ」
攻略に何年もかかるダンジョンはキツいなぁ。
「未制覇のダンジョンだからな、何が起こるかはわからぬがどこを探しても何年も連絡なしにいたパーティが戻ってきた例はない」
「普通は全滅したと判断されますしね」
王様もリックさまも幸せそうにお酒を楽しんでる。
「まぁ戻ってきたら王国籍や貴族籍は抹消されていないから心配もいらぬぞ」
「ルドガー卿もジェイデン伯爵も生存を諦めていなかったですからね」
「父上(先王)もアレらなら骨一本となっても戻ってくると言っておった」
骨一本は自力では戻れないね!どんな猛者なんだ。比喩がやばい。
「ルドガーさまよりお強いと聞いておりますからそんなお義父さまたちがあっさり全滅は有り得ないと思っておりましたのよー」
お義父さまの上!!!????
グレーデンの血筋ヤバい。
「だが流石に年月がな、ダンジョンをこっそり出てまた別の国に向かったのではと思っていたらまさかのダンジョンで二十年だったとは」
食料とかどうしたんだろうね?
「よっぽど階層があったとか?」
「詳しい情報はまだ出ていないが先先代、ドリアスたちは元気だそうだよ」
お義祖父さまはドリアスさまというんだ。
「ドリアスについては全く領主の仕事をしないと前宰相が嘆いていたのを覚えている。当時は国境も騒がしかったらしいが王都での活動は全部弟や妹に投げてたらしいぞ」
「ほほ、ルドガーさまも似たり寄ったりですがまだ社交的ですものねぇ」
ドリアス爺さま、脳筋だな!
「だが騎士団の年寄り連中にはいまだに語り継がれる憧れの騎士だ」
ほえぇ!きっと素晴らしい筋肉をお持ちの方ですね!まだマッチョ保ってるといいなぁ。
「そろそろ息子たちが戻って来ますわ。お食事、されていかれるでしょう~?」
お義母さまがそうお誘いするとお二人ともいい笑顔で頷く。
「「ぜひ」」
結構おつまみ食べてたけど別腹なんだろうなぁ。
お義母さまがお二人を食堂に付き添うので私はジュリアスさまたちをお出迎えに向かう。
「ただいま」
「「ただいまー」」
一応勢いをつけてジュリアスさまにドーンと体当たりしてみた。
「おかえりなさいませ」
ジュリアスさまに抱き上げられてハグ。
「あー、ちょっと結婚してもいいかもって気がしたー」
「んー、俺はいいやー」
誰かクラウスさまに良いお相手を~。
「母上はどうかしたのか?」
「えーと、陛下とリックさまのお相手を・・・」
さすがに頻繁に来ちゃったをする人たちでもお偉い様なのでピリッと緊張感が。
「着替えたらすぐに向かおう」
「「はーい」」
ジュリアスさまとお部屋でお着替えして、さっき陛下たちとお話ししたことを抜粋して伝えるとジュリアスさまがホッと一息。
いくら死亡届してなくても何年も所在不明だと王国籍が残せているかとか心配だったみたい。
「まずは戻って来てから色々確認や手配をしないとだな」
お義父さまもお義祖父さまも脳筋だというのにジュリアスさまはわりと繊細だと思う。
みんなが自由過ぎてスンッてなったのかしら。
着替えを済ませたらすぐに食堂に向かった。
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