ちびっ子ボディのチート令嬢は辺境で幸せを掴む

紫楼

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三章

576話

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 癒しのもっふもふタイムはあっという間に過ぎて、ジュリアスさまに思いっきりギュッと抱きついて。

「早く戻って来て欲しいな」
 私も帰りたい。

 ポムとティムはすでに人間に興味をなくして、おやつをせっせとマジックバッグに詰め込んでる。

 ジャスパーとアズライトにもハグ。

 シャムはセリウスさまの首にチュッチュしてるし、ディディエはルルゥの顔にスリスリ。

 アズライトはおじいちゃんなのでそこまで熱烈にしてくれないのよ。
 
『嫁!特別に腹吸いをしても良いのだ』
 しょんぼりな私の前にゴロンと寝転がってくれたジャスパー!!
 優しさに惚れる。

 遠慮なく吸って、お腹モミモミした。

 ニャンコとワンコの良さが凝縮された触り心地!!ありがとう!!

 とっても後ろ髪をひかれながら、王宮に戻ったよ。

「いやー、まさか俺にも契約獣がやってくるとはねー」
 ホクホク顔のセリウスさまと、戻りはルルゥも一緒に転移陣を使った。

 転移陣の担当の人が良い笑顔で出迎えてくれたのでやっぱ良いことはしておく方が良いなって思うよ。


「じゃぁ、私は作り貯めと明日の下拵えがあるからぁ、おやすみぃ☆」
 ルルはこれからまた仕事をするらしい。
「ルルゥもちゃんと休んでね」

 王宮のコックさんはたくさんいるんだし、ルルゥが休まないと自分たちも休めないだろう。

「リーシャちゃん、ちょっと遅くなったけどきちんと休むんだよー」

 セリウスさまにお部屋まで送ってもらった。


 お部屋にはニーナとが待機してて、お風呂と軽いマッサージを受けた。

「ニーナ、なぜか新しいもふもふが増えたので、ポムたちと同じくらいのサイズで白いリュックを作って欲しいの」
 シャムのことを話すと「それは早く帰ってお会いしたいですね」って、素敵な笑顔でリュック製作を請け負ってくれた。

「セリウスさまの匂いが好きって、クラウスさまも同じような香りするはずなのになんでだろうねぇ」
「ルークさまを気に入ってくれていたらと思ってしまいます」
 夫の契約獣だったら一緒に暮らせて、一緒に寝られて、もふもふ放題だったもんね。

「ぬいぐるみ作りに新しい風が入ります」
 ニーナがキラキラとしてるので、ぬいぐるみ用に毛皮をいっぱいあげよう。

 そんなこんなで、クッションに囲まれたベッドで遅めの就寝をした。



 なぜ私はベッドの足元で体育座りをして寝ていたのか?
 自分の寝相が気になって仕方ない。
 ご丁寧にクッションを抱っこもしてる。

 クッションを並べ直して、寝着を整えてからニーナを呼ぶ。

「おはようございます」
「おはよう、ニーナ」

 まずは朝食から、お昼前までのシンプルなドレスを着せてもらう。
 髪は軽く編んでもらった。

 食事に行くとすでにセリウスさまが待っていてくれた。

「おっはよー」
「おはようございます」

 王都風軽めのモーニングに、グレーデン対応のでお肉とパン山盛り。

「今日はグリーンリバーか。王族は気さくだけどー、大使の貴族は少し鼻に付くよー。国力は大差ないんだけど、向こうのが気候が安定してて、農業が順調だからねー」
 ほほう。エグい野菜じゃないのかな。

「しかも王都まで来たことない連中はホーン領がレイドラアースの標準だと思ってるんだー。向こうは国中が同じような気候だからねー」
 常春の国は、季節がないんだ。
 グレーデンに近いのかな。
 ホーン領は年中冬だけど、小春日和みたいな期間もあるのにね。
 
「ま、こっちのおバカよりは話がわかるから大丈夫ー」
 
 マジか。こっちのおバカさんたち、底抜けか。

「陛下が、面倒なのが紛れ込んでいないといいってボヤいてました」
「あー。それ想定してるんだー。そっかー。んー、少し面倒が第一王子で、わりと面倒が第三王女でー、かなり面倒はドラム公爵かなー」
 うほ!でもナギの王女さまたちのお出迎えには不足ない顔ぶれ。

「悪い性格とかじゃないけどー、やり難い感じー?わかるー?」
「何となく?」

 悪い性格じゃないなら良かったと思っちゃうのはまだまだ甘いのかな。

「ファティマ殿下がいらっしゃれば良かったかもねー」
 かなり遠くにお嫁に行ってしまったので。

「ナギの王族がいるとはいえ、わざわざ王太子殿下は出てこないとは思うんだけどー」

 他の王族が来てくれる可能性もあるよ。きっと、ソフトめな外交担当さんが来てくれるはず。

 物凄い量のお肉が消えて、王都でも領地でも変わらぬセリウスさまの食欲になぜか安心感。

「あ、俺はお昼まではうちから来てる騎士団と訓練だからー。何かあったら呼んでねー」

 王国騎士団と合同の訓練、見学に行きたいけど、無理かなぁ。

 
 セリウスさまを見送って、お部屋でお手紙を確認してたら、お兄さまが先触れをくれたので会いに行くことに。

 普通は当日に会うとかないらしいけど、お兄さま相手だし。

「急にすまないね」
 用事は、特効薬の配布先の確認と、素材調達のこと、流行地域が拡大していることだった。

「アルモンド周辺はもうダメかも知れない」

 お兄さまが住んでいた近辺は薬を配布して出て来ているからマシだけど、あの国は感染者が出たら町を見捨てて閉鎖するから、逃亡した人とか空気で感染が広がっている。

 近隣国はアルモンドとの国境を閉鎖しているのだとか。

「一回罹った人はもう発症してないということかしら?」

 お兄さまのいた地域は、感染者が減っている。

「調べに行けないから確認は出来ていない。可能性としてはあると薬と一緒に研究者に知らせたいと思う」

 アルモンドの近くにいる研究者が確認してくれるかも?

 多分お兄さまも行きたいんだろうなって感じたけど、私はそれを後押ししたいとは言いたくない。

 私は、お取り引き用の書類だけ確認と承認をして、自室に戻った。



 
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