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ギルマスから緊急依頼の件で労いと討伐料、特別賞与みたいな物を渡されて受け取り書に署名。
ここ数年では大きい稼ぎになったかも?
いやダンジョンの素材やレア武器のが割りはいいか。
「んで王宮の呼び出しの件かぁ?」
呑気なツラで言うヒゲ親父のはケツ毛を火で炙ってやろうか?冒険者を労うって言うパーティとかいらんから。迷惑だ。
「それもだけどランクアップ試験を今すぐ受けたい」
「今すぐ!?」
無茶言ってるのはわかってるけど譲れないんだ。当たり前にギルマスが物凄い顔になってる。
「あー、お前らが一個上に上がるのには問題がないレベルだがな、判定人どうするよ・・・」
頭をガシガシ書きながらウロウロしてちょっとうざい。
「ギルマス、元SSランクなんだろ?判定員受けてくれない?」
「はぁん?俺かぁ?もうただの老耄だぞ。俺はぁ」
筋肉ムチムチでたまに現場に出てるくせに年寄りぶるとは!
「貴族に口出しされないようにならないとまずいんだ。すぐにランクアップ試験してくれ」
ルカがもう一度言うと渋い顔をしながらギルマスは後ろを指差した。
「俺は腰が痛いからそいつらに任せるわぁ」
指を指した先には私たちと同じく呼び出されてやってきたらしいBランクパーティの〈爆炎の翼〉とAランクパーティの〈白夜の梟〉がいた。
「なんだぁ?」
「おう、来たばっかですまんがこいつらのランクアップ試験に付き合ってくれ」
彼らも王宮での祝宴のために王都に呼ばれて来たところらしい。
「お、結局あげるのか?」
〈爆炎の翼〉のジャックが嬉しそうだ。
「嫌なんだけど、Cランクのまま王宮に行くのが危ないらしくて」
私がそう言うとジャックと〈白夜の梟〉の面子が「あー」っと納得したように頷く。
「お前ら美人だもんなぁ。良い餌食だわ」
「そう言うことならAまであげたらどうだね?」
〈白夜の梟〉のリーダー、アウルが勧めてくる。
「えー、仕事押し付けるでしょう?」
「ふ、指名依頼はよほどの相手以外は蹴れるし、束縛されるのは緊急依頼ぐらいでBランクよりは身軽だぞ」
なんだって!?Bランクは中間管理職枠なのか?
「マジですか!?俺たちもランクアップしてぇ!!」
〈爆炎の翼〉の面々も沸き立つ。かなり体よく使われてるもんね・・・。
これはもう選びようがなくAランク一択だな。
SやS Sはこの国じゃ伝説級になっちゃうからAがおいしいってところだよね。
ギルマスが伝説級とは思えないけども。
「まぁ私で良ければ付き合いますよ」
アウルが引き受けてくれたのでギルドの訓練場に向かった。
「アウル、こいつらは一応ドラゴンの討伐記録もあるから軽く実力を見る感じで良いぞー」
立会人として〈爆炎の翼〉と〈白夜の梟〉のメンバーたちとギルマスが見てくれるので高位ランクの保証人のハンコも揃う。
アウルが余裕綽々で二人相手でいいって言うのは若干ムカつくけどアウル自身は個人ではSランク相当らしいので仕方ない。
「さぁ、遠慮なくかかってくると良い」
何のポーズも取らずそこに立ってるだけのアウルだけど威圧感がすごい。
フィールド内の空気がズンと重くなった。
剣道の居合の時みたいな緊張感がある。
先に動いたのはルカだった。
剣に冷気を纏わせて一瞬で間合いを詰めた。
キィーンと刃の重なる音がしたと思ったらルカがすぐに後退した。
アウルはほとんど動きがなかったのに刃を打ち払ったってこと?
私は風魔法で狙いを定めてルカが氷魔法で足場を崩そうと狙った。
すぐさま躱された。視覚的にはアウルが動いたように見えなかった。
Sランク相当と言うのは伊達じゃない。
ランク上げに実力を隠しても意味がないのでとにかく使える魔法で一撃入れることを考えた。
重力魔法でアウルに負荷をかけてルカが雷撃を使う。
ルカが自慢の打刀に雷を纏わせて、私は脇差に水魔法を纏わせる。
「そこまで!」
突然ギルマスが止めた。
アウルが私たちの魔法を無効にしたのを見てギルマスがフィールドの結界を解く。
「お前らその魔法ぶっ放したらこの訓練場吹き飛ぶからな」
「えー」
ギルマスがそう言うとアウルが肩をすくめてルカの肩を叩いた。
「軽く見るだけと言ったのに全力を出さなくても良かったんですよ」
そう言えばそうだった。
「ゴブリン退治の時にオーガキングとサーペント込みの大量討伐にドラゴン討伐の実績もあるからな。今の実践でも十分実力は理解できた」
「実際にやり合うならかなり厄介ですよ、貴方たち」
ギルマスとアウルに褒められた!
「アンシェルのギルドマスター、ライナスがリンク、リュカのAランクに昇格を認める」
「白夜の梟リーダー、アウルが証人となる」
「爆炎の翼リーダー、ジャック、証人になる」
二人のパーティ仲間も続けて証人になってくれた。
「「ありがとうございます」」
いきなりBランクを飛ばしての昇格だけど、このメンツが保証してくれれば問題もない。
ドラゴン退治は偶然出会してのついでだったけど倒しておいて良かった。肉も美味かったしね。
これでメルとファナは守れる。良かった。
-----------------
しばらく書き進められず申し訳けありません。
行き詰まっていたんですが日を置いたおかげで少し進めました。
こちらの物語は不定期になりますがゆっくり書き進めます。
よろしくお願いします。
ここ数年では大きい稼ぎになったかも?
いやダンジョンの素材やレア武器のが割りはいいか。
「んで王宮の呼び出しの件かぁ?」
呑気なツラで言うヒゲ親父のはケツ毛を火で炙ってやろうか?冒険者を労うって言うパーティとかいらんから。迷惑だ。
「それもだけどランクアップ試験を今すぐ受けたい」
「今すぐ!?」
無茶言ってるのはわかってるけど譲れないんだ。当たり前にギルマスが物凄い顔になってる。
「あー、お前らが一個上に上がるのには問題がないレベルだがな、判定人どうするよ・・・」
頭をガシガシ書きながらウロウロしてちょっとうざい。
「ギルマス、元SSランクなんだろ?判定員受けてくれない?」
「はぁん?俺かぁ?もうただの老耄だぞ。俺はぁ」
筋肉ムチムチでたまに現場に出てるくせに年寄りぶるとは!
「貴族に口出しされないようにならないとまずいんだ。すぐにランクアップ試験してくれ」
ルカがもう一度言うと渋い顔をしながらギルマスは後ろを指差した。
「俺は腰が痛いからそいつらに任せるわぁ」
指を指した先には私たちと同じく呼び出されてやってきたらしいBランクパーティの〈爆炎の翼〉とAランクパーティの〈白夜の梟〉がいた。
「なんだぁ?」
「おう、来たばっかですまんがこいつらのランクアップ試験に付き合ってくれ」
彼らも王宮での祝宴のために王都に呼ばれて来たところらしい。
「お、結局あげるのか?」
〈爆炎の翼〉のジャックが嬉しそうだ。
「嫌なんだけど、Cランクのまま王宮に行くのが危ないらしくて」
私がそう言うとジャックと〈白夜の梟〉の面子が「あー」っと納得したように頷く。
「お前ら美人だもんなぁ。良い餌食だわ」
「そう言うことならAまであげたらどうだね?」
〈白夜の梟〉のリーダー、アウルが勧めてくる。
「えー、仕事押し付けるでしょう?」
「ふ、指名依頼はよほどの相手以外は蹴れるし、束縛されるのは緊急依頼ぐらいでBランクよりは身軽だぞ」
なんだって!?Bランクは中間管理職枠なのか?
「マジですか!?俺たちもランクアップしてぇ!!」
〈爆炎の翼〉の面々も沸き立つ。かなり体よく使われてるもんね・・・。
これはもう選びようがなくAランク一択だな。
SやS Sはこの国じゃ伝説級になっちゃうからAがおいしいってところだよね。
ギルマスが伝説級とは思えないけども。
「まぁ私で良ければ付き合いますよ」
アウルが引き受けてくれたのでギルドの訓練場に向かった。
「アウル、こいつらは一応ドラゴンの討伐記録もあるから軽く実力を見る感じで良いぞー」
立会人として〈爆炎の翼〉と〈白夜の梟〉のメンバーたちとギルマスが見てくれるので高位ランクの保証人のハンコも揃う。
アウルが余裕綽々で二人相手でいいって言うのは若干ムカつくけどアウル自身は個人ではSランク相当らしいので仕方ない。
「さぁ、遠慮なくかかってくると良い」
何のポーズも取らずそこに立ってるだけのアウルだけど威圧感がすごい。
フィールド内の空気がズンと重くなった。
剣道の居合の時みたいな緊張感がある。
先に動いたのはルカだった。
剣に冷気を纏わせて一瞬で間合いを詰めた。
キィーンと刃の重なる音がしたと思ったらルカがすぐに後退した。
アウルはほとんど動きがなかったのに刃を打ち払ったってこと?
私は風魔法で狙いを定めてルカが氷魔法で足場を崩そうと狙った。
すぐさま躱された。視覚的にはアウルが動いたように見えなかった。
Sランク相当と言うのは伊達じゃない。
ランク上げに実力を隠しても意味がないのでとにかく使える魔法で一撃入れることを考えた。
重力魔法でアウルに負荷をかけてルカが雷撃を使う。
ルカが自慢の打刀に雷を纏わせて、私は脇差に水魔法を纏わせる。
「そこまで!」
突然ギルマスが止めた。
アウルが私たちの魔法を無効にしたのを見てギルマスがフィールドの結界を解く。
「お前らその魔法ぶっ放したらこの訓練場吹き飛ぶからな」
「えー」
ギルマスがそう言うとアウルが肩をすくめてルカの肩を叩いた。
「軽く見るだけと言ったのに全力を出さなくても良かったんですよ」
そう言えばそうだった。
「ゴブリン退治の時にオーガキングとサーペント込みの大量討伐にドラゴン討伐の実績もあるからな。今の実践でも十分実力は理解できた」
「実際にやり合うならかなり厄介ですよ、貴方たち」
ギルマスとアウルに褒められた!
「アンシェルのギルドマスター、ライナスがリンク、リュカのAランクに昇格を認める」
「白夜の梟リーダー、アウルが証人となる」
「爆炎の翼リーダー、ジャック、証人になる」
二人のパーティ仲間も続けて証人になってくれた。
「「ありがとうございます」」
いきなりBランクを飛ばしての昇格だけど、このメンツが保証してくれれば問題もない。
ドラゴン退治は偶然出会してのついでだったけど倒しておいて良かった。肉も美味かったしね。
これでメルとファナは守れる。良かった。
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しばらく書き進められず申し訳けありません。
行き詰まっていたんですが日を置いたおかげで少し進めました。
こちらの物語は不定期になりますがゆっくり書き進めます。
よろしくお願いします。
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