16 / 43
最終試験(3)
しおりを挟む
暫く歩いていると、目的地に着いた。そこにはかなり大きなコロッセオがイメージできるような作りをしている闘技場が目の前にあった。
この闘技場を見て今回の試験の内容を予想していた。第一試験は判断力、危機回避能力、基本的な戦闘能力が試された。第二試験では起点、戦闘力、統率力、順応性が試された。どの試験も多人数を想定された試験だ。これらから推測すると、おそらく第三試験は個人の能力を最大限に引き出す試験。それは、個人戦の可能性が高いだろう。
「第三試験の説明を致します。この第三試験を持ちまして、全入学試験を終了とさせて頂きます。長きに渡る試験、大変お疲れ様でした。第三試験の内容はこれから各グループの方は我らが誇る魔剣学園の教職員の方々と一騎打ちをしてもらいます。今回に限り勝利が合格条件ではありません。皆様の能力に応じて合否が分かれます。それでは第三試験開始と致します」
やはり、俺の予想通り個人戦が最終試験の内容になっていた。そして、俺たちの相手をする教職員の人が出てきた。少し長い髪で隠れた左目、驚くほど静かな海のような魔力を放っている。手をポケットに突っ込んでその場に立っているだけなのに、一つの隙もない姿勢。間違いなくこの男は強いな。
だが、その感想を抱いたのはどうやら俺だけらしく、皆その男を見ても先の魔獣や冒険者よりも見劣りするらしく、緊張感は一切感じられなかった。
「なあなあ、クロム。今回の試験ってもしかしてボーナスステージみたいなものなのか? あの先生全然強くなさそうだぜ?」
「私もあの先生からは強そうとか怖いって感じがしないね」
「私もそうなのですが、ですがこの学園の教職員の方ですからもしかしたら魔法がとんでもなく扱える方かもしれません。油断は禁物です」
三人もあの男の力を測れていな様子だった。これまで仲良くしてくれた好として一つ忠告をしておこう。
「お前たち、一つ教えといてやる。あの男はかなりの使い手だぞ。俺の見立てではあの魔獣よりは確実に強い。そして、あの冒険者と同等かそれ以上の力を持っているぞ」
「「「……」」」
忠告を聞いた三人は一気に絶望の色に顔を染め上げた。死の恐怖から解放されたと思いきや更なる死の恐怖が間近に迫ったことにより気持ちの整理が付いていないように見える。ふむ、恐怖を煽りすぎてしまったかな。
三人の整理が纏まる前に、一人目の参加者が闘技場に現れた。まずは、どんなものかお手並み拝見といこうか。
そして、戦いが始まった。その途端、会場内が凍てついた空気に覆われた。周囲が凍てついた空気に覆われたのを見て、参加者の男は火の魔法で応戦していた。教員の男が一体何をしたのか俺ですらわからなかったが、この戦いを見届ければある程度解析できるだろう。
その戦いを見ていると驚愕の出来事が起きた。それは、参加者の男が炎中級魔法・ファイガを放ったのだが、威力、魔力共に申し分のない攻撃が教員の男に届く前にその魔法は氷漬けにされてしまった。ほぅ? あの炎を氷漬けにするほどの冷気か。教員の男は未だポケットに手を突っ込んだまま一歩も動かず、参加者の男を見ていた。すると辺りからちらほら声が聞こえてきた。
「お、おいあれって、元sランク冒険者最強の氷魔。スノウ・テオドールじゃないのか⁉」
周囲からの声を聞いた俺は、納得していた。やはり俺の予想は的中だった。
教員の男もとい、スノウは参加者の男に告げていた。
「このまま、降参をお勧めする。勝負は終わった」
スノウが告げ終わると、男の体は足元から徐々に凍り付いていた。これでは流石に何もできることは無いと悟ったのか、呆気なく降参を宣言していた。
そして、また一人、また一人とスノウを一歩も動かすことができずに全て同じやり方で負けていく参加者たち。なるほど、今回の試験を個人戦にしたのはどこのグループもほとんど同じ状況なのだろう。だからこうして、一人一人が戦っていてもスケジュール的にはなんの支障もないという訳か。
「クロム、頼む教えてくれ! 俺はどう戦ったらいいんだ?」
「そもそもお前は剣術以外何ができるんだ?」
「う、えーと、身体強化くらいかな?」
「なら、一つだけわかっていることを教える。あのスノウとやらは開始直後簡易結界のようなものを創り出している、その結界内に入り込み数秒後に凍り付けになるという細工がされている。だからまずは奴の近くから離れるべきだろうな」
俺の助言はあまり効果が見られなかったが、ナグモはその後もぶつぶつと一人で何かを口ずさんでいた。そんなナグモを他所に、俺は少しでも情報を得ようとスノウをスキル鑑定(スキャン)した。
鑑定した結果は失敗に終わった。流石にこのレベルになると妨害をかなり緻密に作り上げていた。それにあの男、俺が鑑定したことに気付いていたな。鑑定のスキルが妨害されたのと同時にスノウは俺の方に視線を向けていたからである。
そして、次はワカツキの番が回ってきた。
開始直後、ワカツキは炎の魔法を会場内にばらまき、そこら中に火を着けていた。ほぅ、中々考えたな。だがこの程度ではほんの僅かな時間稼ぎにしかならない。
ワカツキの行動を見て、初めて簡易結界以外の攻撃を見せたスノウ。相も変わらずポケットに手を突っ込んだままだったが、ワカツキに目掛けて氷の槍が降り注いだ。
ワカツキも驚いていたものの、それを炎防御魔法・フレアサークルできちんとガードしていた。スノウに捉えられないように辺りを素早く移動しながら、自身の右腕に魔力を溜めている様子が見受けられる。
スノウの攻撃を躱したタイミングで、炎上級魔法・イグナイトを放った。
今試験始まって初めてスノウが防御したところを見させられた。
ワカツキの放ったイグナイトはかなりの威力であったが、スノウの氷の壁を壊すことは出来てはいなかった。だが、ワカツキの狙いはそこではなかったらしく、炎によって溶かされた水を操り、水魔法・ウオーターランスをスノウの防御の内から攻めていた。これには会場内も歓声が上がっていた。ワカツキの狙いは確かによかったのだが、属性の相性が悪かった。スノウに向けられたウオーターランスはスノウが張り巡らした簡易結果の影響で凍らされていた。
その攻撃が通じないことがわかってもワカツキは慌てることなく、様々な試みを試していた。一見防戦一方に見えるスノウには余裕が感じられる。
そして、決着の時が訪れた。
この闘技場を見て今回の試験の内容を予想していた。第一試験は判断力、危機回避能力、基本的な戦闘能力が試された。第二試験では起点、戦闘力、統率力、順応性が試された。どの試験も多人数を想定された試験だ。これらから推測すると、おそらく第三試験は個人の能力を最大限に引き出す試験。それは、個人戦の可能性が高いだろう。
「第三試験の説明を致します。この第三試験を持ちまして、全入学試験を終了とさせて頂きます。長きに渡る試験、大変お疲れ様でした。第三試験の内容はこれから各グループの方は我らが誇る魔剣学園の教職員の方々と一騎打ちをしてもらいます。今回に限り勝利が合格条件ではありません。皆様の能力に応じて合否が分かれます。それでは第三試験開始と致します」
やはり、俺の予想通り個人戦が最終試験の内容になっていた。そして、俺たちの相手をする教職員の人が出てきた。少し長い髪で隠れた左目、驚くほど静かな海のような魔力を放っている。手をポケットに突っ込んでその場に立っているだけなのに、一つの隙もない姿勢。間違いなくこの男は強いな。
だが、その感想を抱いたのはどうやら俺だけらしく、皆その男を見ても先の魔獣や冒険者よりも見劣りするらしく、緊張感は一切感じられなかった。
「なあなあ、クロム。今回の試験ってもしかしてボーナスステージみたいなものなのか? あの先生全然強くなさそうだぜ?」
「私もあの先生からは強そうとか怖いって感じがしないね」
「私もそうなのですが、ですがこの学園の教職員の方ですからもしかしたら魔法がとんでもなく扱える方かもしれません。油断は禁物です」
三人もあの男の力を測れていな様子だった。これまで仲良くしてくれた好として一つ忠告をしておこう。
「お前たち、一つ教えといてやる。あの男はかなりの使い手だぞ。俺の見立てではあの魔獣よりは確実に強い。そして、あの冒険者と同等かそれ以上の力を持っているぞ」
「「「……」」」
忠告を聞いた三人は一気に絶望の色に顔を染め上げた。死の恐怖から解放されたと思いきや更なる死の恐怖が間近に迫ったことにより気持ちの整理が付いていないように見える。ふむ、恐怖を煽りすぎてしまったかな。
三人の整理が纏まる前に、一人目の参加者が闘技場に現れた。まずは、どんなものかお手並み拝見といこうか。
そして、戦いが始まった。その途端、会場内が凍てついた空気に覆われた。周囲が凍てついた空気に覆われたのを見て、参加者の男は火の魔法で応戦していた。教員の男が一体何をしたのか俺ですらわからなかったが、この戦いを見届ければある程度解析できるだろう。
その戦いを見ていると驚愕の出来事が起きた。それは、参加者の男が炎中級魔法・ファイガを放ったのだが、威力、魔力共に申し分のない攻撃が教員の男に届く前にその魔法は氷漬けにされてしまった。ほぅ? あの炎を氷漬けにするほどの冷気か。教員の男は未だポケットに手を突っ込んだまま一歩も動かず、参加者の男を見ていた。すると辺りからちらほら声が聞こえてきた。
「お、おいあれって、元sランク冒険者最強の氷魔。スノウ・テオドールじゃないのか⁉」
周囲からの声を聞いた俺は、納得していた。やはり俺の予想は的中だった。
教員の男もとい、スノウは参加者の男に告げていた。
「このまま、降参をお勧めする。勝負は終わった」
スノウが告げ終わると、男の体は足元から徐々に凍り付いていた。これでは流石に何もできることは無いと悟ったのか、呆気なく降参を宣言していた。
そして、また一人、また一人とスノウを一歩も動かすことができずに全て同じやり方で負けていく参加者たち。なるほど、今回の試験を個人戦にしたのはどこのグループもほとんど同じ状況なのだろう。だからこうして、一人一人が戦っていてもスケジュール的にはなんの支障もないという訳か。
「クロム、頼む教えてくれ! 俺はどう戦ったらいいんだ?」
「そもそもお前は剣術以外何ができるんだ?」
「う、えーと、身体強化くらいかな?」
「なら、一つだけわかっていることを教える。あのスノウとやらは開始直後簡易結界のようなものを創り出している、その結界内に入り込み数秒後に凍り付けになるという細工がされている。だからまずは奴の近くから離れるべきだろうな」
俺の助言はあまり効果が見られなかったが、ナグモはその後もぶつぶつと一人で何かを口ずさんでいた。そんなナグモを他所に、俺は少しでも情報を得ようとスノウをスキル鑑定(スキャン)した。
鑑定した結果は失敗に終わった。流石にこのレベルになると妨害をかなり緻密に作り上げていた。それにあの男、俺が鑑定したことに気付いていたな。鑑定のスキルが妨害されたのと同時にスノウは俺の方に視線を向けていたからである。
そして、次はワカツキの番が回ってきた。
開始直後、ワカツキは炎の魔法を会場内にばらまき、そこら中に火を着けていた。ほぅ、中々考えたな。だがこの程度ではほんの僅かな時間稼ぎにしかならない。
ワカツキの行動を見て、初めて簡易結界以外の攻撃を見せたスノウ。相も変わらずポケットに手を突っ込んだままだったが、ワカツキに目掛けて氷の槍が降り注いだ。
ワカツキも驚いていたものの、それを炎防御魔法・フレアサークルできちんとガードしていた。スノウに捉えられないように辺りを素早く移動しながら、自身の右腕に魔力を溜めている様子が見受けられる。
スノウの攻撃を躱したタイミングで、炎上級魔法・イグナイトを放った。
今試験始まって初めてスノウが防御したところを見させられた。
ワカツキの放ったイグナイトはかなりの威力であったが、スノウの氷の壁を壊すことは出来てはいなかった。だが、ワカツキの狙いはそこではなかったらしく、炎によって溶かされた水を操り、水魔法・ウオーターランスをスノウの防御の内から攻めていた。これには会場内も歓声が上がっていた。ワカツキの狙いは確かによかったのだが、属性の相性が悪かった。スノウに向けられたウオーターランスはスノウが張り巡らした簡易結果の影響で凍らされていた。
その攻撃が通じないことがわかってもワカツキは慌てることなく、様々な試みを試していた。一見防戦一方に見えるスノウには余裕が感じられる。
そして、決着の時が訪れた。
0
あなたにおすすめの小説
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
異世界ほのぼの牧場生活〜女神の加護でスローライフ始めました〜』
チャチャ
ファンタジー
ブラック企業で心も体もすり減らしていた青年・悠翔(はると)。
日々の疲れを癒してくれていたのは、幼い頃から大好きだったゲーム『ほのぼの牧場ライフ』だけだった。
両親を早くに亡くし、年の離れた妹・ひなのを守りながら、限界寸前の生活を続けていたある日――
「目を覚ますと、そこは……ゲームの中そっくりの世界だった!?」
女神様いわく、「疲れ果てたあなたに、癒しの世界を贈ります」とのこと。
目の前には、自分がかつて何百時間も遊んだ“あの牧場”が広がっていた。
作物を育て、動物たちと暮らし、時には村人の悩みを解決しながら、のんびりと過ごす毎日。
けれどもこの世界には、ゲームにはなかった“出会い”があった。
――獣人の少女、恥ずかしがり屋の魔法使い、村の頼れるお姉さん。
誰かと心を通わせるたびに、はるとの日常は少しずつ色づいていく。
そして、残された妹・ひなのにも、ある“転機”が訪れようとしていた……。
ほっこり、のんびり、時々ドキドキ。
癒しと恋と成長の、異世界牧場スローライフ、始まります!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
剣ぺろ伝説〜悪役貴族に転生してしまったが別にどうでもいい〜
みっちゃん
ファンタジー
俺こと「天城剣介」は22歳の日に交通事故で死んでしまった。
…しかし目を覚ますと、俺は知らない女性に抱っこされていた!
「元気に育ってねぇクロウ」
(…クロウ…ってまさか!?)
そうここは自分がやっていた恋愛RPGゲーム
「ラグナロク•オリジン」と言う学園と世界を舞台にした超大型シナリオゲームだ
そんな世界に転生して真っ先に気がついたのは"クロウ"と言う名前、そう彼こそ主人公の攻略対象の女性を付け狙う、ゲーム史上最も嫌われている悪役貴族、それが
「クロウ•チューリア」だ
ありとあらゆる人々のヘイトを貯める行動をして最後には全てに裏切られてザマァをされ、辺境に捨てられて惨めな日々を送る羽目になる、そう言う運命なのだが、彼は思う
運命を変えて仕舞えば物語は大きく変わる
"バタフライ効果"と言う事を思い出し彼は誓う
「ザマァされた後にのんびりスローライフを送ろう!」と!
その為に彼がまず行うのはこのゲーム唯一の「バグ技」…"剣ぺろ"だ
剣ぺろと言う「バグ技」は
"剣を舐めるとステータスのどれかが1上がるバグ"だ
この物語は
剣ぺろバグを使い優雅なスローライフを目指そうと奮闘する悪役貴族の物語
(自分は学園編のみ登場してそこからは全く登場しない、ならそれ以降はのんびりと暮らせば良いんだ!)
しかしこれがフラグになる事を彼はまだ知らない
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる