3 / 10
第3話
しおりを挟む
1
「えー!!真白彼氏できたの!?」
朝のホームルームで真白が付き合い始めたことを報告すると、
周りの女子たちが声を上げた。
その声で、教室全体がざわっとする。
(え?あの真白さんに彼氏が?)
(う、嘘だろ?そのうち告白しようと思ってたのに……)
(嫌だ!信じたくない!)
そんな会話が小声で聞こえてくる。
よしよし。これで噂が広まってくれれば目的達成だ、
と真白は思った。
「あ、相手は?相手は誰なの?」
女子の1人が真白の机にバンと手を置いて聞いてくる。
「えーっとそれはね……」
真白は人差し指で頬を掻いて、気まずそうにする。
お兄ちゃんのことを名指しして彼氏って言うのは
さすがに良くないかなぁ、と思い、
「秘密……かな?」
と言った。
え~。と周りの女子たちが不満足そうに声を出す。
「彼氏さんの顔はどんな感じ?やっぱりイケメンなの?」
「うーん。まあ、顔は悪くないと思うけど」
真白は夜空の顔を思い浮かべて言った。
「ふーん。つまりイケメンってことだよね」
「イケメン彼氏かあ。大丈夫かなあ。
真白の事泣かせるような人じゃないといいけど」
不安そうに言う女子たちに真白は笑いかける。
「それは大丈夫。
私を傷つけるようなことは絶対しない人だよ」
ふふふ、と楽しげに笑う真白を見て、
女子たちは黙ってしまう。
「とりあえず真白が幸せなら大丈夫か」
「そうだね。それが一番だよね。とりあえずおめでとう真白」
「うん。ありがとね。みんな」
2
会話が終わりかけたところで、
真白はたまたま廊下に夜空の姿を発見した。
「あ、お兄ちゃんだ。おにーちゃーーん」
真白は満面の笑みで手を振る。
夜空も気がついて真白の方を向いた。
しかし、夜空が手を振ろうとした瞬間、
後ろから綺麗な女の人が走ってきて、夜空に話しかけ始めた。
ん?と真白は思った。
(お兄ちゃんって女友達いないんじゃなかったっけ?)
と思いつつ、夜空の様子を眺めていると、
その女の人はにっこりと笑って夜空の頭を撫でた。
夜空は突然の出来事に驚いて顔を赤くしている。
「!!」
真白は思わず目を見開いた。
「へー。あれが真白のお兄さんなんだ。
なんというか、真白には全然似てないね」
「ちょっとださ……、ぱっとしないけど良い人そう」
周りの女子たちが夜空を見て言う。
「……」
けれど、真白は何も反応しなかった。
というか、反応できなかった。
「真白ちゃん?」
女子の1人が真白の名前を呼ぶ。
「ふ、ふふふふ……」
どす黒いオーラを纏って真白が立ち上がった。
「どどど、どうしたの?真白?」
「なんか変だよ。変なオーラが出てるよ!」
真白は学校で怒る姿を1度も見せたことがないので、
女子たちはひどく狼狽していた。
「みんな、私の彼氏が誰か知りたいって言ってたよね?」
不穏な笑顔で真白は言った。
「う、うん。知りたい、かも」
恐る恐る女子の1人が答える。
真白は静かに夜空を指さす。
「あれが、私の彼氏だよ」
「「「え!!!」」」
周りの女子たちが、いや、教室のみんなが一斉に夜空の方を見る。
「私、お兄ちゃんと付き合ってるの」
にっこりと笑って真白は言った。
「えー!!真白彼氏できたの!?」
朝のホームルームで真白が付き合い始めたことを報告すると、
周りの女子たちが声を上げた。
その声で、教室全体がざわっとする。
(え?あの真白さんに彼氏が?)
(う、嘘だろ?そのうち告白しようと思ってたのに……)
(嫌だ!信じたくない!)
そんな会話が小声で聞こえてくる。
よしよし。これで噂が広まってくれれば目的達成だ、
と真白は思った。
「あ、相手は?相手は誰なの?」
女子の1人が真白の机にバンと手を置いて聞いてくる。
「えーっとそれはね……」
真白は人差し指で頬を掻いて、気まずそうにする。
お兄ちゃんのことを名指しして彼氏って言うのは
さすがに良くないかなぁ、と思い、
「秘密……かな?」
と言った。
え~。と周りの女子たちが不満足そうに声を出す。
「彼氏さんの顔はどんな感じ?やっぱりイケメンなの?」
「うーん。まあ、顔は悪くないと思うけど」
真白は夜空の顔を思い浮かべて言った。
「ふーん。つまりイケメンってことだよね」
「イケメン彼氏かあ。大丈夫かなあ。
真白の事泣かせるような人じゃないといいけど」
不安そうに言う女子たちに真白は笑いかける。
「それは大丈夫。
私を傷つけるようなことは絶対しない人だよ」
ふふふ、と楽しげに笑う真白を見て、
女子たちは黙ってしまう。
「とりあえず真白が幸せなら大丈夫か」
「そうだね。それが一番だよね。とりあえずおめでとう真白」
「うん。ありがとね。みんな」
2
会話が終わりかけたところで、
真白はたまたま廊下に夜空の姿を発見した。
「あ、お兄ちゃんだ。おにーちゃーーん」
真白は満面の笑みで手を振る。
夜空も気がついて真白の方を向いた。
しかし、夜空が手を振ろうとした瞬間、
後ろから綺麗な女の人が走ってきて、夜空に話しかけ始めた。
ん?と真白は思った。
(お兄ちゃんって女友達いないんじゃなかったっけ?)
と思いつつ、夜空の様子を眺めていると、
その女の人はにっこりと笑って夜空の頭を撫でた。
夜空は突然の出来事に驚いて顔を赤くしている。
「!!」
真白は思わず目を見開いた。
「へー。あれが真白のお兄さんなんだ。
なんというか、真白には全然似てないね」
「ちょっとださ……、ぱっとしないけど良い人そう」
周りの女子たちが夜空を見て言う。
「……」
けれど、真白は何も反応しなかった。
というか、反応できなかった。
「真白ちゃん?」
女子の1人が真白の名前を呼ぶ。
「ふ、ふふふふ……」
どす黒いオーラを纏って真白が立ち上がった。
「どどど、どうしたの?真白?」
「なんか変だよ。変なオーラが出てるよ!」
真白は学校で怒る姿を1度も見せたことがないので、
女子たちはひどく狼狽していた。
「みんな、私の彼氏が誰か知りたいって言ってたよね?」
不穏な笑顔で真白は言った。
「う、うん。知りたい、かも」
恐る恐る女子の1人が答える。
真白は静かに夜空を指さす。
「あれが、私の彼氏だよ」
「「「え!!!」」」
周りの女子たちが、いや、教室のみんなが一斉に夜空の方を見る。
「私、お兄ちゃんと付き合ってるの」
にっこりと笑って真白は言った。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜
水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。
その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。
危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。
彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。
初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。
そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。
警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。
これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる