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家屋敷と美肌
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「疲れてます?」
蘆根に聞かれた。
「えっ、まあ、疲れているといえば、疲れている、かな?」
髪のブラッシングで引っ掛かりまくり。
「ごめん」
「大丈夫ですって」
忙しくて寝癖、手櫛で、絡まったままとかそのままにしてましたね‥はっはっ。
それを濡らして、丹念にとかしてくれる。
「人間なんで疲れているときはありますよ」
「いや、うん、そうなんだけどもさ」
疲れるとさ、いつもはやらないようなことも起きません、起こしません?俺はやってしまいます、こうして絡まったままだったり、記憶力がね。
「病院‥」
「ピークはすぎて、今は回復中、ちゃんと産業医さんと話しています」
「ならいいんですね」
「さすがにこの年になると、何回か限界越えてとか経験しているから、その手前でなんか策を高じるよ」
「まあ、そうですね」
「昔ながらのやり方なんだけどもさ、これが結構予防になるんだよな‥」
「がんばなきゃいけない時ってありますよね」
「あるね」
ですが、浜薔薇は過労の推奨はしてません。
「お任せケアしちゃう?」
「ええ、いいの」
「お任せ!」
クレンジングやシャンプーをした後に、トリートメントを塗って、タオルで巻く。
その待ってもらっている間に、パックを用意する。
ニヤニヤ
あの顔は本気だぞ、顔の産毛にさよならするとき、覚悟はいいか!
ペタ
パックの色は白である。
これは皮脂などをある程度以上取り除き、その後オイルマッサージとなっていた。
蘆根の手、体温は高い。
このベーシックな白のパックというのは塗りかたが下手だと、すぐにわかる。
厚いところ、薄いところ、濃淡が光に当たるとはっきりする。
この塗りかただけで、蘆根はただ者ではないとわかる。
「だがちょっとこの辺が」
「あっはい」
タモツが口を出す。
(俺もまだまだだな)
素人が見てもわからないぐらいのムラである。
蘆根はこうした指導を快く思う。
こうして指摘された後に、なんで上手くいかねえかなと思って練習していた。
それは今もである。
クリームを伸ばすのがとても早いと前にあったと思うが、それも風呂上がりに自分の体にクリームを塗る練習をしていた。
そしてパックもである。
パックを塗り、顔色が変わった蘆根を見ると、イツモは一瞬止まって、そのまま駆け出した。
(怖かったかな?それとも別人に)
あんなに白くなるなんて、毛の生えかわりはまだ先じゃないか?どうした、病か!
「にゃん」
「ん?どうした?」
大丈夫だ、落ち着け、こんなに白くても蘆根だ。
『ここは浜薔薇の耳掃除です』
「はぁ」
「どうしたんです?」
「いや、いろいろさ、色々あったのさ」
こういうときはどんなことです?なんて深追いはしない。
「‥」
「‥」
話したくなったら聞く。
「なんかさ、環境が変わりそうなんだよね」
多少個人情報が入った込みいるものをしたあとに。
「そういうのの専門家紹介しますか?」
「えっ?いるの?はっはっ、顔広いね」
「こんな商売しているとね、問い合わせだけでもすればいいですよ、それぐらいなら、あいつも親身になって聞くでしょう」
最近そういう問い合わせが増えたんだが‥まあ、しょうがない、割りきろう。
それからそのお客さんは皆無 優の元に行き、しばらく顔を見せなかった。
「蘆根さん、ちーす」
「あれ久しぶりじゃないですか」
「ああ、離婚して家を失った」
明るく言われると反応に困るやつだ。
「えんまんというか、なんというか、わけありだったから、離婚して正解なのさ、浜薔薇来れなかった間も前にかったマッサージクリームとかちゃんとしてたわ」
そのおかけで美肌になってる。
「家屋敷と美肌をどっち選ぶかっていたら、美肌かなってマッサージしながら思ったら、もうさっさと新生活行こうぜになった」
本当、明るく言われても反応に困るやつである。
「もっと笑いにしていいのよ?」
「そこまでの話術が欲しい」
「そーう?いや、俺はあれよ、芸養子に近い結婚だったからね、なんかこう、当たり前のようにそういうの決められていたわけ、だからみんなら窮屈じゃないの?って言われていたけども、それが当たり前だから、ようわからないので」
そのせいでトラブルも当たり前に受け止め、修羅場でもあまり気落ちしない人であった。
「ただまあ、そんな俺でも、気落ちするなにかがあったわけなんだが、ここに至るまでも苦難で、試行錯誤であった、約束的に継いだのはいいが赤字なところだっからさ」
跡継ぎ必要なところはちゃんとお金も用意してやるんだぞ。
「それは」
ぶわ!
蘆根もその気持ちがよくわかる。
「赤字黙って、責任だけ背負わせて、継いだらバイト生活で、実家が連れ戻したとかあります」
うちの子がやつれてる。
「俺のところも結構赤字で、もう浜薔薇来るのがあのときの人生の楽しみだったぐらいよ」
「そんなに」
「言わなかったけども、そんなによ、来たばっかの頃、あんまり肌とかよくないじゃん、それが浜薔薇のマッサージやシェービングや自宅でできるケアとか聞いたら、自宅で髭剃る時に楽になってさ、前まで肌トラブルすんごい起きてたから」
健康な肌になれるとは全く思ってもいなかった。
「環境が変わること、いろんなものを処分したりするけども、まだそれらは買い戻せるだろうけども、この肌はこのまま残り続けるんだよね。それでifではお金はあったが肌トラブルとどっちがいいかと比べたら」
ドラムロール!
「肌かなって」
個人的な見解です。
「肌汚いってずっと言われてたからさ、そのたびに嫌な気持ちになっていた、それが浜薔薇で適切なケアとか、あなたの場合はこれが原因ですとか、予防するだけでここまで変わるんだもんな、そしたらなんか嬉しくなっちゃって、この肌さえあれば、浜薔薇という店がある限り、俺は幸せなんだから落ち込むことはないって思ったね」
待っているお客さんの一部はいい話だなと泣いた、あとの人は世の中変わった人がいると思ったという。
でもここはそういう人たちを引き付ける磁石のような店です。
蘆根に聞かれた。
「えっ、まあ、疲れているといえば、疲れている、かな?」
髪のブラッシングで引っ掛かりまくり。
「ごめん」
「大丈夫ですって」
忙しくて寝癖、手櫛で、絡まったままとかそのままにしてましたね‥はっはっ。
それを濡らして、丹念にとかしてくれる。
「人間なんで疲れているときはありますよ」
「いや、うん、そうなんだけどもさ」
疲れるとさ、いつもはやらないようなことも起きません、起こしません?俺はやってしまいます、こうして絡まったままだったり、記憶力がね。
「病院‥」
「ピークはすぎて、今は回復中、ちゃんと産業医さんと話しています」
「ならいいんですね」
「さすがにこの年になると、何回か限界越えてとか経験しているから、その手前でなんか策を高じるよ」
「まあ、そうですね」
「昔ながらのやり方なんだけどもさ、これが結構予防になるんだよな‥」
「がんばなきゃいけない時ってありますよね」
「あるね」
ですが、浜薔薇は過労の推奨はしてません。
「お任せケアしちゃう?」
「ええ、いいの」
「お任せ!」
クレンジングやシャンプーをした後に、トリートメントを塗って、タオルで巻く。
その待ってもらっている間に、パックを用意する。
ニヤニヤ
あの顔は本気だぞ、顔の産毛にさよならするとき、覚悟はいいか!
ペタ
パックの色は白である。
これは皮脂などをある程度以上取り除き、その後オイルマッサージとなっていた。
蘆根の手、体温は高い。
このベーシックな白のパックというのは塗りかたが下手だと、すぐにわかる。
厚いところ、薄いところ、濃淡が光に当たるとはっきりする。
この塗りかただけで、蘆根はただ者ではないとわかる。
「だがちょっとこの辺が」
「あっはい」
タモツが口を出す。
(俺もまだまだだな)
素人が見てもわからないぐらいのムラである。
蘆根はこうした指導を快く思う。
こうして指摘された後に、なんで上手くいかねえかなと思って練習していた。
それは今もである。
クリームを伸ばすのがとても早いと前にあったと思うが、それも風呂上がりに自分の体にクリームを塗る練習をしていた。
そしてパックもである。
パックを塗り、顔色が変わった蘆根を見ると、イツモは一瞬止まって、そのまま駆け出した。
(怖かったかな?それとも別人に)
あんなに白くなるなんて、毛の生えかわりはまだ先じゃないか?どうした、病か!
「にゃん」
「ん?どうした?」
大丈夫だ、落ち着け、こんなに白くても蘆根だ。
『ここは浜薔薇の耳掃除です』
「はぁ」
「どうしたんです?」
「いや、いろいろさ、色々あったのさ」
こういうときはどんなことです?なんて深追いはしない。
「‥」
「‥」
話したくなったら聞く。
「なんかさ、環境が変わりそうなんだよね」
多少個人情報が入った込みいるものをしたあとに。
「そういうのの専門家紹介しますか?」
「えっ?いるの?はっはっ、顔広いね」
「こんな商売しているとね、問い合わせだけでもすればいいですよ、それぐらいなら、あいつも親身になって聞くでしょう」
最近そういう問い合わせが増えたんだが‥まあ、しょうがない、割りきろう。
それからそのお客さんは皆無 優の元に行き、しばらく顔を見せなかった。
「蘆根さん、ちーす」
「あれ久しぶりじゃないですか」
「ああ、離婚して家を失った」
明るく言われると反応に困るやつだ。
「えんまんというか、なんというか、わけありだったから、離婚して正解なのさ、浜薔薇来れなかった間も前にかったマッサージクリームとかちゃんとしてたわ」
そのおかけで美肌になってる。
「家屋敷と美肌をどっち選ぶかっていたら、美肌かなってマッサージしながら思ったら、もうさっさと新生活行こうぜになった」
本当、明るく言われても反応に困るやつである。
「もっと笑いにしていいのよ?」
「そこまでの話術が欲しい」
「そーう?いや、俺はあれよ、芸養子に近い結婚だったからね、なんかこう、当たり前のようにそういうの決められていたわけ、だからみんなら窮屈じゃないの?って言われていたけども、それが当たり前だから、ようわからないので」
そのせいでトラブルも当たり前に受け止め、修羅場でもあまり気落ちしない人であった。
「ただまあ、そんな俺でも、気落ちするなにかがあったわけなんだが、ここに至るまでも苦難で、試行錯誤であった、約束的に継いだのはいいが赤字なところだっからさ」
跡継ぎ必要なところはちゃんとお金も用意してやるんだぞ。
「それは」
ぶわ!
蘆根もその気持ちがよくわかる。
「赤字黙って、責任だけ背負わせて、継いだらバイト生活で、実家が連れ戻したとかあります」
うちの子がやつれてる。
「俺のところも結構赤字で、もう浜薔薇来るのがあのときの人生の楽しみだったぐらいよ」
「そんなに」
「言わなかったけども、そんなによ、来たばっかの頃、あんまり肌とかよくないじゃん、それが浜薔薇のマッサージやシェービングや自宅でできるケアとか聞いたら、自宅で髭剃る時に楽になってさ、前まで肌トラブルすんごい起きてたから」
健康な肌になれるとは全く思ってもいなかった。
「環境が変わること、いろんなものを処分したりするけども、まだそれらは買い戻せるだろうけども、この肌はこのまま残り続けるんだよね。それでifではお金はあったが肌トラブルとどっちがいいかと比べたら」
ドラムロール!
「肌かなって」
個人的な見解です。
「肌汚いってずっと言われてたからさ、そのたびに嫌な気持ちになっていた、それが浜薔薇で適切なケアとか、あなたの場合はこれが原因ですとか、予防するだけでここまで変わるんだもんな、そしたらなんか嬉しくなっちゃって、この肌さえあれば、浜薔薇という店がある限り、俺は幸せなんだから落ち込むことはないって思ったね」
待っているお客さんの一部はいい話だなと泣いた、あとの人は世の中変わった人がいると思ったという。
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